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夕闇の時間からガラスペンを作ったぞ!《旅のガラス》第4回 創作編

 琵琶湖に夕日を見に行ってその体験をもとにガラスペンを制作した。その様子を辿ってみよう。今回は次回に活かしたい点も見つかった。

 旅をしてnoteにレポートを書き作品にする《旅のガラス》企画、第4回の創作編、はじまりはじまり〜。

第4回の旅編はこちら。


夕闇の世界を表現する

《旅のガラス》の大事なところ

 今回の旅編には狙いがあった。それは夕日が沈んだ後少しの時間、昼と夜の色が混ざり合うその瞬間を作品にしたかった。だから夕日が見える琵琶湖に行った。だが旅から帰ってきてデザインを考えてみるといいアイデアが出てこなかった。

 琵琶湖では湖面に映る夕闇の世界をみることができたが、考えてみれば夕闇の世界自体はいつも住んでいるところでも見られる。夕闇自体は身近にあるもので筆者も好きなモチーフなのでこれまでも作品に取り入れることがよくあった。そのせいか《旅のガラス》らしい挑戦的なデザインを持って来れなかった気がしている。慣れているモチーフで《旅のガラス》をしたから難しかったのだろう。今回の反省点だ。

試作品を見ていこう

 試作品は3点ある。見ていこう。

今月の試作品たち。

 手前が最初に作ったもので奥が後のものだ。
 手前の紺色のリボンがついた最初の試作品、これは迫ってくる闇と夕日の色を素直に組み合わせてみた。

夕日の色は金のフューミングで表現した。

 前回に引き続き、赤いガラスが無かったので金をフューミングすることで夕日色を付けたぞ。紺色が目立ちすぎていて夕日の色もあまり見えないので没になった。
 夕焼け空といえばやはりグラデーションだろうと制作したのが次の作品だ。

金のフューミングの緑が少し見える。
後ろの暗い部分は特に金のフューミングの反射の緑色が見える。

 夕日っぽくはなったが軸の中心部が白く濁っている。これはよくないと思いガラスを変えて制作したのが次の作品。

いい色合いだ。
全体。
うつり変わる夕闇の色合い。

 いい感じになってきた。これはこれで良いのだが今まで作ってきた《旅のガラス》と似てしまっているのでもう少し模様が出るようにした。それが1つめの完成品だ。

「マジックアワー」のガラスペン

 影の色合いと夕日が沈んで紫に色づく空の色が混ざり合うイメージだ。
 マジックアワーと呼ばれる時間帯をモチーフにしたぞ。

1つめの完成品「マジックアワー」のガラスペン。
白背景で赤紫が美しい。
闇が迫っているような紺色の線。
キラキラな特別な時間をイメージして転がり止めはカットを施したようなデザインだ。

 「《旅のガラス》の大事なところ」の項目で筆者はいろいろ書いていたが写真を見直してみると美しく感じた。《旅のガラス》として筆者自身が物足りなく感じていたのだな。

 今回はもう1種作ったぞ。

「波の音」のガラスペン

 波が立つ湖のイメージで作ったガラスペンだ。

「波の音」のガラスペン。
藍色のらせんで波を表現した。

 濃淡のある藍色の模様が涼しげだ。藍色のガラスを乗せて線を描いたわけではないので線自体に表情がある。なかなかの出来栄えだ。

 2種あわせて写真を撮ったぞ。

「マジックアワー」「波の音」
転がり止めの様子。
黒背景での見え方。
金のフューミングの反射色である黄緑が少し見える。

 今月もなんとか完成した。

オンラインショップにて販売予定

 《旅のガラス》「マジックアワー」と「波の音」2種をオンラインショップにて販売予定だ。8/26(月)ごろ作品登録するのでぜひ覗いてみてほしい。

 「夕闇の時間からガラスペンを作ったぞ!《旅のガラス》第4回 創作編」はいかがだったろうか。よかったらスキをいただけたらありがたいぞ。これからも《旅のガラス》を続けていく予定なのでフォローしていただければとてもうれしい。

 次回は9月に更新予定だ。読んでくださりありがとうございました!

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