今どき小学校事情|初めてのオーディション経験で小2の娘が変わった
~「親子でライフキャリアを考える」彩りあふれる日々を過ごすTips~
こんにちは、彩菜です。
大人の皆さん、「オーディション」って受けたことありますか?
私自身はこれまでの人生に、オーディションという経験はなくて
近いものでいえばエレクトーンのコンクール(個人の部)だったり、就職活動もある意味似ているもの…でしょうか。
つい先日、小2の娘が「今度オーディションがあるから出てみようか悩んでるんだよね」と言い出しました。
えっっ!!オーディション??なんの?!
すでに小学生以上のお子さんがいる方は、常識かもしれないのですが、近年 学芸会や学習発表会、音楽会といったイベントでの役決めに「オーディション方式」というやり方をする学校が増えてきているそうなのです。
わたしの時代は、先生からのご指名か、立候補+話し合い/じゃんけん/投票/くじ…だった記憶で、まさか娘から「オーディション」というワードが飛び出すと思っていませんでした(笑)
娘の思うところ
じつは「オーディションに出たい!」という気持ちがあることに、まずびっくりした私。なぜなら私は立候補するタイプではないから💦
「どうして出たい、やってみたいと思っているの?」
「だって主役は学年で1人なんだよ✨(キラン)」
…えぇ、そうでした。
長女は「1番」とか「1人」とか「選ばれる」がとっても好きなタイプ。
大好物(笑)
私はそんな、謎に自己肯定感も自己効力感も高い、まっすぐな長女が好きなんです。いつも思うけど私と見事に真逆。
ではなぜ悩んでいるのか。
それは学校から配布されるお手紙にもちゃんと書いてありました。
立候補できる条件
・強い希望をもって立候補する人
・休み時間、やりたいことや外遊びができなくても、一生懸命練習に参加できる人
・ステージの上で精いっぱい自分の演技ができる人
とても素晴らしいと思いました。
「やりたい!」という気持ちだけでなく、責任もって役を努める「覚悟」が必要だよ、と先生が周知しちゃんと受け止めたんだなと。
そして目の前の娘は、笑っちゃいけないけど本当に真剣に、練習期間の1カ月ほど、休み時間遊べなくなってしまうことを悩んでいるのでした。
母親の思うところ
幼稚園のお遊戯会では、先生が配役を決めていました。
毎年配役が決まったお知らせが配られると、幼稚園に不満をぶつける方もけっこういて、「先生、大変だな😢」と思っていました。
おそらく昔から、お遊戯会や学芸会など「役」があるものは、全員が納得することは難しいですよね。
「お姫様」や「王子様」といった役をやりたい、こどもの気持ちを叶えたい親心だったり、それを見たい親心だったり、まったくわからないわけではありません。
クラスで1つの作品をつくるためにどの役も必要なんだよ、と
こどもの「ずるい」「やりたかった」という気持ちに向き合って、納得させることも親の役割と思っていました。
ただ2年前… 年長のときのことを、今も後悔しています。
幼稚園最後のお遊戯会、娘のクラスの演目は「眠れる森の美女」でした。
娘が任された役は「マレフィセント」、悪役の魔女だったんですね。
女の子1人、男の子4人のマレフィセントチーム。
娘は泣いてしまったそうで、お迎えギリギリ18時に幼稚園へ辿り着くと、担任の先生が待っていてくれました。
先生からお話をきいたうえで、家に帰ってから娘に
・先生はこんな気持ちで〇〇ならマレフィセントをかっこよくやってくれると思ったんだよ
・マレフィセントはもうひとつの主役ってくらい大事な役だよ
・ハロウィーンの時期、お姉さんたちがマレフィセントの真似をしてディズニーを楽しむくらい人気なんだよ
etc.
とにかく納得させようとしてしまったんです。
そのあとも、珍しく「幼稚園に行きたくない」「お遊戯会の練習したくない」と泣いてしまうことがあって、嫌な気持ちを家では吐き出せるように話は聞いてたけれど、最後には納得させて、幼稚園には伝えていなかった私。
その時期、4月の大きな組織変更に向けて仕事が手いっぱいで、いつも以上に気持ちに余裕がなくて、一番楽な「我慢させる」という解決方法をとってしまったんです。
本番で無事マレフィセントを努め、先生やお友達のママにも褒められ、いい思い出になったかと思いきや、今でもそのDVDは絶対見たくないという。
「(主役の子)は、可愛くて好かれているからオーロラ姫だったんだよね」
「わたしは嫌われてやっつけられちゃう」
「わたしも女の子グループと練習したかったな」
娘の最後のお遊戯会は
劣等感と、孤独と、我慢で、思い出したくないものになってしまいました。
自分に余裕がないからって丸めこまずに、もっともっとちゃんと!、話を聞いてあげるべきだった。
幼稚園に不満をぶつけるじゃなく、たとえば女の子ダンスチームにも入れないかとか、マレフィセントにどうしても女の子が必要かとか複数にできないかだとか、何かしら相談・提案・意見してみてもよかった。
こどもの気持ちに蓋をさせちゃいけなかった、本当に後悔。
いつかちゃんと謝りたいな。
そしてやり遂げて偉かったねってあらためて伝えたいな。
そしてオーディションに挑戦!
休み時間遊べないジレンマと向き合った末、オーディションに挑戦した娘。
学年で20名くらい参加したようです。
自己採点は50点。
セリフの一部が”すべっちゃった”らしいです
一丁前のこといってる~(笑)
でもとっても清々しい表情で、選ばれなくてもいいんだって納得してる。
客観的に、「あの子上手だったな」っていう感想を持てたり
自分のできたことできなかったことが分析できたり
とてもいい経験になりました。
オーディションというやり方にも、きっと賛否はでてくると思うのですが、
わたしとしては
こどもが挑戦をする機会をつくってくれて感謝!!です
主役をやってみたい気持ち
主役にあこがれる気持ち
幼稚園まではこの気持ちに蓋をして、決められた役を受け入れるしかなかった、納得できていなかった。
でも今回、自分で決めて(自己決定)、自分の力を出し切って、挑戦をしたというこの経験が、娘の劣等感を浄化してくれたようなのです。
選ばれることがなにより大事な価値観だった娘に
やってみること・挑戦してみること 気持ちいい!という新たな価値観が生まれました。
さらには「やりたいじゃなくて、できること(できるために頑張ること)」が大事だということも!
親の価値観をアップデート
約10年ぶりに改訂、2020年度から小学校から順に実施されている新学習指導要領では、「生きる力」を育むために、「何を学ぶか」ではなく「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」が重要としています!
教育の目指す姿が変わっていくのだから、やり方もどんどん変わります。
ついつい自分の時は…と過去の経験がよぎりますが、今の時代を生きている主人公はこどもたち!!
逆に30年前と同じだったらビックリ!という感覚で、今の小学校の取り組み・やり方を、「こんなことを狙っているんだな、こんないいことがありそうだ、ふむふむ🤔✨」と価値観をアップデートしていきたいと感じます。
娘よ、人生初オーディション、よくがんばった!
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