![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50673870/rectangle_large_type_2_8a4de7ce96750ccbab00d0fdb98ddc6e.jpg?width=1200)
彼は成長したな!の「成長」ってところで何?
こんにちわ。世界の多様なキャリア・働き方を研究・実践しているYacco(行動心理士・キャリアコンサルタント)です('_')
日本で言う「彼は成長したな!」を考えてみた
よく、会社や組織などで
「彼は成長したな」 とか
「彼は、なかなか成長してくれないなー」
とか言うやり取りを聞くかもしれません。この場合の「成長」って何でしょう?
大事な言葉だけに認識があっているか、その意味は妥当かは重要なのですが、こそっと聞いてみると、実は答えられない(言っている本人が、、)という例も多いようです。
海外ではあまり言わない?
海外では
He grew up very well !? とはあまり言わないですね。
実績を挙げた際などに Good Job!という事は多いですが。。
海外では、成長したというのは、あくまで大人が子供に対して使うイメージが多いかもしれません。しかし、日本ではよく使われますよね?
成長って何?
成長って、肉体的な成長でないことは確かですよね。
若いうちはいいですが、大体会社員になると肉体的な成長というよりは、どちらかというと退化ですよね( ;∀;)・・ 悲
では、精神的な成長?その意味は?
会社員の中堅以上の方々に聞いてみたところ、ばらばらです。
「それは、上司に言われたことを、きちんとできるようになったことでしょう!」
「簡単にあきらめなくなったことかな!」
「彼は気合が入ってきたからね!」 などなど。。
まずはキャリア発達理論で捉えてみます
実は、キャリア理論には発達論というものがあります。
それぞれの年齢層ごとに発達課題があり、それを乗り越えられたら、基本、次のステータスに行くというものです。
これを「キャリア発達」といい、それぞれの課題を乗り越えられたかどうかが、「成長」したという言葉で捉えてもいいかもしれません。
有名なのはアメリカのスーパー教授の発達理論(ライフステージ論)でしょうか。(詳細は以下ご参照)
★成長段階
0〜14歳
家庭や学校での経験を通じて、仕事に対する空想や欲求が高まり、職業への関心をよせる。
★探索段階
15〜24歳
学校教育・レジャー活動・アルバイト・就職などから、試行錯誤をともなう現実的な探索を通じて職業が選択されていく。
★確立段階
25〜44歳
前半は、キャリアの初期であり、自分の適性や能力について現実の仕事のかかわりの中で試行錯誤を繰り返す時期。
後半は、職業的専門性が高まり、自分の能力・適性を生かすことに関心を持ち、キャリアを確立する。
★維持段階
45〜64歳
自己実現の段階となり、安定志向が高まり、既存のキャリアを維持することに関心をもつ。
★解放段階
65歳〜
職業世界から引退する時期。セカンドライフ(新しい役割の開発)が新たな課題となる。
いかがでしょうか。これを読むと、自己実現の段階は45歳~、この前に職業的専門性が高まり、能力・適性を活かすことが必要なわけですね。
これを見ると、「成長」というのは、「自分らしさの発揮」ということもできますね。
最近は、大人の成人発達論もあります。
最近のロバート・キーガン教授の大人の成人発達論も有名です。
発達段階は1~5に分けられるようです。
この段階のどこにいるかが「成長したな」という評価につながってもいいかもしれませんね。
自分に関係することにしか関心を寄せない=
発達段階2「道具主義的段階」
上司には従順だが、意見を言わない=
発達段階3「他者依存段階」
自律性が強すぎて他者の意見を無視する=
発達段階4「自己主導段階」
変革型リーダーへの成長=
発達段階5「自己変容・相互発達段階」
[参照]
発達段階は、会社の役職とリンクしない!?
私がしばしばお話を聴くうえで、感じるのが、必ずしも発達段階は、会社の役職とリンクしないということです。
例えば、かなり偉い方が、発達段階の2だったりします。短期的に利益は出して、行動エネルギーはすさまじいが、極めて利己的だったりします。しかし、利益は出せるので、役職は高くなります。
逆に入社2~3年目の若手が発達段階5(極めて稀ですが)に達していることもあるでしょう。
なぜなら、キャリア発達という概念は、知識・スキルとか、実績とかは関係ないからです。
「成長したな」を具体的に言えるといいですね
「成長したな」('ω')
という何気ない言葉ですが、どこがどう成長したのか、具体的に言ってあげると良いですね。例えば、自律してきた!変革しようとしている!など、発達理論にあてはめるとわかりやすいのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
◆戦略キャリアのマンツーマン(個別相談・オンライン面接対策・英語面接対策・キャリコン試験実技指導)を承っております(初回無料有り)◆
◆Career Support for foreigners working in Japan -Bansou.net👇