週プレ感想文!No.48 素に迫るグラビア編
のわぁぁぁぁ!!!
もう11月半ばです!年末の匂いがしてきたけれど、今日は天気が良く、むしろ暑くて、何だかよく分かりませんでした。
グラビアに写る姿って、やっぱりみなさま素なのでしょうか?素って何なんだ?本当の自分がいて、嘘の自分もいるのが当たり前なのだろうか?そんなことを考えながら、計8組のグラビアを見させていただきました。じっくり見ていたら遅くなってしまいましたが、今週も感想文を書かせて頂きましたので、早速どうぞよろしくお願いします!!!!
関水渚 photo by 細居幸次郎
表紙&巻頭グラビアは女優の関水渚さまです!週プレには約一年半ぶりの登場にして初の表紙!!おめでたい!!!
関水さまは昨年公開された映画『町田くんの世界』のヒロイン役を約1000人のなかから勝ち取り、第62回ブルーリボン賞新人賞、第93回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞など、新人賞を受賞しまくった凄いお方。今年は映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』など話題作に出演されるなど、まさに今をときめく女優さまです。
そんな関水さま、グラビア撮影は久々だそうですが、普段は女優として誰かを演じておられる分、素の笑顔を彩り豊かなり見せてくれているのが凄く嬉しい。
笑い方もたくさん。写真だけでは何が楽しくて笑っているかまでは分からないけれど、きっと些細な何でもないことでたくさん笑顔を見せる方なんだということは伝わった。10Pのグラビアのなかで、アクティブに、無邪気に、可愛く、しっとり笑う。
軽やかなスタイル、柔らかい髪の毛、豊かすぎる表現力。一体どれが一番彼女らしいのだろうと、一枚一枚をまじまじと見てしまう。その人らしさにきっと正解はないのだけど、グラビアに写る関水さまの笑顔は本物だ。
何か役を演じられる女優さんにとって、グラビアが自分の素でいられる心地良い居場所であってくれたら良いな。ナチュラルに、楽しそうに笑う関水さまを見て、そんなことを思いました。
桃月なしこ photo by Takeo Dec.
続いては11月11日に待望の1st写真集『未完』を発売された桃月なしこさま!!!待望すぎましたね、本当に。発売3日前の11月8日に25歳の誕生日を迎えられたことも合わせて、桃月さまにとってひとつの節目であり、大きな一歩となった2020年。写真集のタイトル『未完』は、桃月さま自身がまだ「未完成」であり、まだまだこれからだと未来へ希望を託すような意味が込められているそうです。客観的には、既に完璧な美しさと人気を誇っているように感じるけれど、どこまでも突っ走っていってくれそうな桃月さまに一生ついていきたい気持ちでいっぱいです。
そんな写真集のアザーカット。どんなときも期待を裏切らないハイクオリティなグラビアを見せてくれていた桃月さまだけれど、今回の写真集は今までの比じゃないくらいの熱を感じるし、とにかく桃月さまの写る天才ぶりが発揮されていると思う。
衣装やロケーション、表情などで一枚の印象は大きく変わるけれど、桃月さまは、ときにお姉さんにもなるし、彼女にもなるし、友達にもなる。どれも大切だけれど、絶妙に距離感や表情の綻びに違いを感じるし、きっとそこまで細かい設定はないのだろうけれど、そう感じさせること自体が「写って魅せる」ことに長けている証拠だと思う。
写真集という形で今を残すということ。自分や周りのタイミングや世界情勢までを含め、いろんなものが合わさってそこに在る今という時間。ここに全てを賭けている。今だから見せられる姿。今だから意味を為す写真。『未完』。これが2020年の桃月なしこだと、胸を張って記すような写真集に仕上がっていることが感じられるアザーカット集でした!!!
松本まりか photo by 中村和孝
続いては、女優の松本まりかさまです!!!12月4日に写真集『MM』を発売される松本さま。こちらも写真集のアザーカットですね。「魅惑の瑞肌」と、見出しも「MM」となっております。
激しく波打つ海の中、肌と髪を濡らし、少し肌寒そうにも感じられるけれど、優しくあたたかい表情でカメラを見つめる松本さま。デビューから20年。36歳。グラビアに年齢は関係ないと思いつつ、時間の経過を感じさせないほどに幻想的な松本さまの空気感に、いろんな意味でドキドキする。
大きな麦わら帽子をかぶって、自転車を漕ぐ後ろ姿を捉えたカットも掲載されているのだけど、まるで少女のようで、ジブリ作品のワンシーンのようで、この先にどんな物語が続いているのだろうかと胸が高鳴る。歳を重ねるごとに出る色気には、落ち着きや、内側から滲み出る深みのようなものが強い印象があって、まさに30代を越えたグラドルさまからはそういったものを感じるけれど、松本さまの場合は20代前半のグラドルさまから感じるようなヒリヒリとした熱さがある。
松本さまといえば、今年週プレの表紙を飾られたことも記憶に新しい。「時代を引き寄せた女」という言葉がまさに相応しい堂々とした佇まい。グラビアに限界はない、女体に限界はない。流れるように進んでいく時代に身を任せるのではなく、自分として一歩づつ噛み締め生きていくことで、時代すらも自分に沿ってくれる気がする。そんな生きる力を感じる。
写真集『MM』には、タイトルにちなんだ「M」のポーズが散りばめられていたり、色っぽくもどこかおかしいユニークなカットも満載だそう。松本さまの魅力がいっぱい詰まっていそうで、凄く楽しみだな〜。
古田愛理 photo by Takeo Dec.
続いて、センターグラビアは古田愛理さまです!!!ファッション誌『Popteen』の専属モデルを務めておられ、今年2月にはAbemaTVオリジナルドラマ『僕だけが17歳の世界で』で女優デビューも果たされた古田さま。「制コレ18」にも選出されていたりと、グラビア誌にも度々登場されており、マルチに豊かにご活動されております!
まだまだ掴み切れていないのだけど、「最近、古田愛理が気になる」には大共感でございます。ニコニコ笑顔も、しっとり真顔も、クールな表情も、吸い込まれそうなほど魅力を感じる。写真という切り取られた一瞬のなかで、しっかり動きが見えるし、声も、温度感も、楽しい思い出も、その場にいたかのように感じ取れる気がするから、見ていて凄く楽しい。
たまに話はするけれど、特別仲が良いわけじゃないクラスメイト。誰にでも優しいから、別に自分とどうにかなるなんて願うことすらなかったけれど、自然とずっと彼女を目で追ってしまっている。だけどうまく言えない。この気持ちを言葉に表せられない。ただ、ずっと見ていたいと思う気持ちだけは事実なんだ……。そんな、あるのかないのか分からない青春時代の淡く儚い感情を思い出すかのような掴めなさ。
誰の記憶のなかにも潜んでいそうな古田さまの片鱗。無邪気な笑顔を見せたかと思うと、急にしっとりとした色っぽさもしっかり見せている。ますます掴めない古田さま。だけど吸い込まれそうになる、圧倒的魅力が潜んでいる。名残惜しそうに振り向くカットで締め括られているグラビアに、もどかしさが胸に落とされる。次、彼女に会えるのはいつなんだろう?約束も交わさぬまま、でもまたきっと会える予感だけを頼りに手を振る。古田さまの幅広い表現力に翻弄されっぱなしのグラビアでした!
ねもぺろ from でんぱ組.inc photo by 藤本和典
さて!巻末グラビアです!お一人目(一組目)はねもぺろ from でんぱ組.incから根本凪さまと鹿目凛さまです!今月の週プレnetが絶賛配信中のお二人。ファンシーでセクシーでキュートな世界観を持つお二人が、どこか渋さを感じる普通のビーチでグラビアを撮られているのがシュールで面白い。一体この世界は何なんだ。
ピンクと水色のコントラスト。似ているようで似ていない二人の、安定感のあるバランス。胸元に大きなリボンが施されたおしゃれ水着もまた可愛いのだけど、カメラマンの藤本和典さんが撮る深みのある写真が、どこか二人のポップな感じからはかけ離れているように感じて、でもそれが絶妙に良くて。
ちなみに前回の掲載カットはこちら。明るいプールで特徴的なフラミンゴの浮き輪を浮かべたカットがものすごく印象的だったけれど、今回また違ったテイストのカットが並んでいて、ねもぺろさまの表現する世界観の奥深さを強く感じました!
グラビアを見ていて思うのだけれど、本当に人間の魅力は多面的で、人それぞれ魅力の感じ方も違えば、魅せ方も違う。そこに好みも加われば良し悪しの評価につながるし、今まで知り得なかった価値観や面白さに気付くこともあるし、いろんな楽しみ方がある。だから毎週見ていて飽きないんだけど、ねもぺろさまは、でんぱ組.incという大きなグループのイメージも強かった分、ポップなイメージを勝手に強く持ちすぎていた気がする。
そういう観点から見ても、アイドルで見るお二人とはまた違ったお二人が見れるし、アイドルではないお二人の人間的な部分がじんわりと肌で感じられるのが嬉しい。それを一人でなく、二人で見せているのだから、その分パワーも強大だ。
楽しく挑戦し、軽やかに限界を突破する。グラビアって、とんでもねぇ。
萩田帆風 photo by 西條彰仁
まだまだいきます!続いては日本一かわいい女子高生・ほのぴぴこと萩田帆風さまです!!「女子高生ミスコン2017-2018」で準グランプリ&フリュー賞を受賞した萩田さまも、もう20歳になられたのだとか。時間の流れは凄まじく早いですな!!!
週プレの登場は約2年ぶりとなる萩田さま。10代最後のグラビアということで、初々しさを残しつつも大人っぽさを感じさせる瑞々しいグラビアを披露しておられます。
ちなみにこちらが2018年掲載の萩田さまの初グラビア。笑い方は同じだけれど、表情が柔らかくなっているし、学生っぽさが抜け、一気にお姉さんらしくなられているのが印象的です。
私は、グラビアは出続けることに大きな意味があると思っているのですが(もちろん、一時の挑戦もまた良いですが)、明るくなった髪をなびかせ、楽しそうな笑顔を弾けさせ、髪をかきあげては柔肌を惜しげもなく見せる萩田さまのちょっぴり背伸びしたグラビアを見て、10代から20代に差し掛かる女性の変化の魅力を強く感じました。
変わらないものと変わりゆくものを、人間誰しもが持っていて、自分でも気付かぬうちにいろんなものを落として、いろんなものを拾っていく。この2年間、萩田さまが何を感じ、何を落とし、何を拾ったのか、細かく全ては分からないけれど、18歳の萩田さまにはもう会えないし、20歳の萩田さまは今しかない。いつかこのグラビアもまた、幼さや懐かしさを抱きながら見つめることになるのだろうか。ナチュラルさが可愛い萩田さまが、これからどんな魅力的な女性になっていくのか楽しみで仕方がないグラビアでした!!!
立花繭子* photo by 青山裕企
つづいて、スマホゲーム『グランブルーファンタジー』の人気キャラクター・スツルムの公式コスプレイヤー、立花繭子*さまです!
私自身、ゲームにあまり詳しくないもので、『グランブルーファンタジー』の公式コスプレイヤーなる存在も最近知ったんですが、めちゃくちゃクオリティが高いんですよね。ゲームの登場キャラクターとしてはもちろん、公式コスプレイヤーとしてもかなり人気があるのだとか!
しかし今回は、コスプレイヤーの立花さまとしてではなく、素の立花さまに迫っております。コスプレをしているときには見ることのできなかった立花さまの素の色っぽさや物憂げさが表れていて、情緒がくすぐられます。
背徳感。ファンタジーをリアルに具現するコスプレイヤーの、こんなにも素に近い表情を見てしまって良いのだろうか。ファンタジーとはあまりにかけ離れた和室のなか、現実的な空気が誌面を包み、立花さまを浮かび上がらせる。
触れられそうな距離感で、瞳や唇、指先や腰付きをじっくり眺める。あぁ、やっぱり背徳感。ファンタジーの世界では決して見ることのできない生感が、他のグラビアで見る以上にじんわり胸に伝わってくる。自分を表現するって難しいけれど、自分を表現できると気持ちが良いはず。私たちが生きる世界は、生々しさが飛び交っているけれど、もしかしたら空想でファンタジーなのかもしれない。そんな迷いを生じさせるような隙間を縫ったグラビア。魅惑的で、うまく抜け出せそうにない。
染谷有香 photo by 中村昇
ラストは霊長類最強BODY・染谷有香さまです!完全フルヌードの袋とじ!写真は中村昇さん!絶対良いに決まってる!!!
染谷さま、昨年8月から今年の7月までの1年間、週刊『FLASH』で”染まる”シリーズを月一連載されており、その12回分のアザーカットが収録されたデジタル写真集が現在発売中でございます。
まず言えるのは、とにかく美しい女体感。程よく引き締まったウエストに、すらりと伸びる長い脚。シルエットだけでも既に美しく、女体の優しさと逞しさが強く感じられます。本能的で、官能的でもあるけれど、中村さんが撮ると一気に女性が強みを増す気がするから不思議だ。自律していて、逆風にも負けず、今を真っ直ぐ見つめる美しさ。自分自身に語りかけ、自分自身を魅せることに全集中しているような潔さ。一枚一枚がカッコ良くて、美しい。
大胆に、踊るように、あらゆる角度から魅せる裸身。グラビア自体もそうだけど、特にフルヌードは誰にでもできるものではないからこそ、尊敬するし、カッコ良いと思うし、見惚れてしまう。ときにシュールに、ときに情熱的に。映画のワンシーンのように流れるカットの連続に、高揚感と物悲しさに襲われる。どこへと流れ着くのだろうか。行き先は定かでないけれど、本物だけを信じて生きていたい。そこに言葉で交わす約束はいらない。忘れかけていた生身のコミュニケーション。低い吐息を漏らし、その瞬間に重みを残す。これぞまさに、生身の渾身のフルヌード。
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以上です!!
豊かすぎるグラビアに、今週もいろんな思いを馳せてみたけれど、ときどき自分が見ている現実が本当にリアルなものなのか、はたまた嘘っぱちでただの理想的な世界なのか分からなくなることがあります。私の目にしか見れない世界があって、もちろんたくさんの世界を知ろうと、考え想像したりするのだけど、確実に想像しきれない世界というものがあって、理解できていないことにすら気付けぬまま過ごしてしまっているに違いなくて。
だけど、写真は撮る人が思う世界が切り取られているから、同時に写る人やものに対しても、自分のフィルターの前に撮る人のフィルターが挟まる感じがして、混乱もするのだけど、深くて楽しくて。
感受性が豊かだと昔から言われてきて、自分でもそうなのかもしれないと、良くも悪くも感性に支配されながら生きてきたけれど、人が感じられるものの範囲には限界があって、それは本物でも嘘でもなく、その人が見る狭い世界でしかない。何も見なければ、何も感じられないし、奥底までは触れていけないのだ。だけど、私だけでは感じられなかったところまでグラビアが連れていってくれるから、今日もまた良い気持ちで眠れるのだと思う。ありがたいし、幸せだし、最高なんです。
もっとグラビアを感じたい。もっと写るものに触れたい。そんなことを思いながら書き連ねてみました。グラビア、素晴らしい!
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