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「後回しにしない愛」を大事にしたい(映画:夜明けのすべてをみた)

パリ行きの飛行機の中で「夜明けのすべて」をみた。後輩の子が絶賛していて、気になってはいたのですがやっと見れた....!

総括としては、最近の私が経験したことに近しくて、わかる〜〜〜!!となりつつ、やるせなさも感じつつ〜〜〜の作品でした。

※若干ネタバレ含みます※

わかる〜〜:通りすがりにビャッと毛布をかけてくれるような優しさに人って救われる時がある

これはね〜私としてはこの作品の主題かなと捉えてます。メンタルが落ち込んで塞ぎ込んでしまった時、なんていうかこれまで深い関わりがあった人よりも、そこまで深い関わりのない「通りすがりの」優しさに救われることがあるんですよねえなぜか。今回でいうと「たまたま席が隣になった同僚」みたいな。

関係が深い相手こそ、大切に想うあまり
どうしても深入りしてしまったりとか
背景をあれこれ想像することによって、サポートをしようとするけど
これって時には受けてからすると、ちょっと重荷になってしまうことがある

通りすがりの優しさは、その場だけで分かる情報だけが手がかりになるから
かえって相手が本当に欲しているものが見えやすかったり、もし与えたものが違っても受けて手が断りやすい、みたいなメリットがあるのだろうなあと想像しました。

やるせない〜〜〜:相手のためならどんなことでもしたい、と思っている側のやるせなさたるや......

これは私の経験談ですが、メンタル不調で休職した同僚と仲がよかったので
なんとかしてサポートしたいと必死になっていた時期がありました。
作品で言うと、山添くんの彼女の立場ですね。

自分がメンタル不調になってしまった職場で仕事を続ける私とコンタクトをとるのが億劫になって、サポートしようとする姿勢も重荷に感じたんだと思うんですが
LINEの返信が突然来なくなりました。
1年経っても返事は来ません。

重荷に思う気持ちもわかるし、思い出したくない職場を思い出してしまうので
嫌になるのも想像できるんですが
やっぱり、やるせなかったですね......こんなにも力になりたいと思ってるのに、届かないという.......

だから、山添くんの彼女が言っていた「あなたのような人が居てくれて良かった」というセリフ、めちゃわかる〜〜となったし、愛だよなあと思いました。

総括:自分が今大切に思う人にしてあげたいことや伝えたいことは、後回しにせず今すぐやるべき

自分が贈る愛情って、必ずしも受け取ってもらえるのが当たり前じゃないんだよなあと改めて気づきました。

贈りたくても贈れる距離に居なくなってしまったり、環境が関係性を変えてしまったり、さまざまな理由で届かなくなってしまうことがある

それを「縁」と呼ぶのかもしれないけど
去ってしまう縁に名残惜しさを感じてしまうのが人間。

少しでもこの去っていく縁に感謝をして
手放せるようになるためには
贈りたい愛を今すぐ全力で贈ることでしかないんだろうなあ

私の過去の反省と、今後の学びを深めてくれたすごく沁みる映画でした。
久しぶりに邦画見た気がする。出会えてよかった!

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