濃いも薄いもいろいろグラデーションを生きる
最近,「見た目」をちょっといじった。
といっても,わたしの肉体の整形ではない。確かにホクロとりに行きたいんだけども,紫外線の強くなる今じゃないから,季節を逃した…。
こういうどうでもいい煩悩にどんどん思考が乗っ取られて脱線するのが「ADHD脳」のクセだよなぁ。
もとい,何をいじったか?
Youtubeである。
GmailをいじってたらYoutubeチャンネルがいつのまにか開設されてしまって似非ユーチューバーになり,放置すること10年。
1年前に突如,そのYoutubeチャンネルに手を入れて,心理学のあれこれを発信してみた。
見て下さり,ましてやチャンネル登録して下さるだけで御の字の超弱小チャンネル。
だけど,運営していくうちに「心理学ネタ」なんて誰でも発信できるゆえになんか口惜しくなった。
「学者先生の研究データなんてゴロゴロ転がってて,それをわたしたちは上手く利用すればいいのよ」
「なんか面白そう」と好奇心がウズウズすると,とりあえず何でも首を突っ込む「ADHD脳」ゆえに,「億女になりましょう」が口癖の某心理学講座に間違って出てしまったことがある。
わたしは「億女」になるためではなく,この先生のおっしゃる「心理学」を知りたいのになぁ……。
秒で熱が冷めた。
教えられる心理学のデータも自分で本を探して読めばわかるレベルで,はっきり言って,心理学専攻の大学院生の方がよっぽど緻密に文献検索してゼミ発表できる。
それでもその先生はわたしよりもその分野ではビジネスの実績があるから……
と,自分を騙して3回の講座を終えたけれど,最後の方はその先生のビックマウスっぷりを観察して,学者もこういうビジネスセンスを身に着けたほうがいいのかを比較検討した。
実際,その億女を連発する先生の協会ビジネスは頓挫したらしく,その資格を取って活躍している億女は誰もいないようだ。
結果,付け焼刃の浅いデータで仕事が成立するほど仕事は甘くない。
心理学研究をなめんな!学者がどんだけ苦労してローデータを処理して,仮説検証の実験計画を遂行して,血反吐履いて,論文書いていると思うのか!出しても出しても,修正修正のサジェストされるツラさを思え!はぁはぁ…。
おっと,口が滑った。
ということで,YouTubeのコンセプトをちょっといじった。
心理学の学術データを拾って解説するチャンネルなんて,吐いて捨てるほどあるわけで,そこに独自性がないことに気づいたからだ。
ホームレス発言で炎上したD氏のYouTubeはそのデータ採集っぷりが素晴らしいのだけど,所詮,「机上の学問」を集めた「まとめYouTube」だ。
博覧強記っぷりだったら,わたしは岡ダヌキ先生の方が好きだ。
彼のようなサイコパスを自認しながらにこやかに毒を吐くのに,愛されるのは(実際モテたらしい)データを自分の頭脳で味付けする考察がちゃんとあるからだ。
タダのデータの受け売りでも垂れ流しでもないところに「愛されるYoutubeチャンネル」があるのだと思う。
ってことで,わたしも「愛されるYoutubeチャンネル」を目指したい。おっと大きな看板を掲げ過ぎた。
おあとがよろしい様で…。
カシ丸夫人の最新YouTubeはこちらです。
「そこまでADHD愛着障害じゃないのに生きづらい《隠れ発達》のリアル」をお話しています。
神経発達症(発達障害)は,多様な脳神経のグラデーション(濃淡)「神経多様性」だから,乱暴な言い方ですが「薄い人から濃い人までいろいろ」ゆえに生きづらいんですよね。
だって同じ人は誰もいないんだもの。
高野辰之先生(長野県の偉人)も唱歌「紅葉」で書いているじゃないですか。
「濃いも薄いも数ある中に」
しなの本線の車窓から見た秋の風景の美しさを歌に込めるって,すごいなぁ。こういう仕事が後世まで「先生」って呼ばれるレベルじゃないのかしら。
論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。