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介護福祉士国試対策アドバンス:データ問題の攻略1

▼こんばんわ。介護福祉士国家試験では、とくに『社会の理解』『こころとからだのしくみ』『障害の理解』『生活支援技術』で、データが出題されることがあります。

▼データというのは、たとえば「高齢化率が何%か」「合計特殊出生率はいくつか」などです。

▼データの問題は、ここ2回の試験でなぜか出題されなくなりました😕 ただ、第37回試験で絶対に出題されないという保証はありません(こちらとしては、最低5年ほどは様子を見たい❗)。

▼そこで、今回からしばらくの間(5~6回程度)に分けて、データ問題への対策を講じておきます。出題されにくくなっていることは確かですので、優先的に学習・暗記すべきアイテムではありませんが、どうぞ参考になさってくださいませ👍👍

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▼試験問題ができあがるまでのプロセスをざっと逆算しますと、試験問題の作成は、少なくとも試験日前年の3~4月頃までには終わっていなければなりません。

▼したがいまして、たとえば2025(令和7)年1月の第37回試験では、2024(令和6年(度))のデータが出題される可能性はきわめて低いと考えます

▼ためしに、第24回試験以降に出題されたデータ問題で使われたデータの集計・発表年を整理してみますネ😊😊

●第24回(2012年1月実施):
・2007年「国民生活基礎調査」
・2009年度「介護サービス施設・事業所調査」
・2009年度「高齢者虐待の防止,高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査」

●第25回(2013年1月実施):
・2008年「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」
・2009年度の社会保障負担に占める公費負担率
・2010年「出生動向基本調査」
・2010年「国民生活基礎調査」

●第26回(2014年1月実施):
・2010年「国民生活基礎調査」
・2011年「高齢者の経済生活に関する意識調査」
・2012年時点の高齢化率

●第27回(2015年1月実施):
・2010年「国民生活基礎調査」
・2010年「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」
・2011年の高齢者の死因順位
・2013年度「家計調査」

●第28回(2016年1月実施):
・2012年「認知症高齢者数について」
・2013年「国民生活基礎調査」
・2015年7月「人口推計」

●第29回(2017年1月実施):
・2013年度の社会保障給付費の内容
・2014年時点のがん部位別にみた死亡者数
・2014年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査」

●第30回(2018年1月実施):
・2016年「国民生活基礎調査」

●第31回(2019年1月実施):
・2012年度「高齢者の健康に関する意識調査結果」
・2016年「国民生活基礎調査」

●第32回(2020年1月実施):
・2015年度以降の社会保障の財政の動向
・2017年「平成29年版高齢社会白書」
・2018年「平成30年版高齢社会白書」
・2018年「成年後見関係事件の概況―平成30年1月~12月―」

●第33回(2021年1月実施):
・2015年以降の家族の変容に関する動向
・2016年「国民生活基礎調査」
・2016年「生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」
・2017年度の社会保障給付費の内容

●第34回(2022年1月実施):
・2016年「生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」
・2019年におけるわが国の世帯
・2019年におけるわが国の寿命と死因
・2020年「成年後見関係事件の概況(令和2年1月~12月)」

●第35回(2023年1月実施):
・データ問題の出題なし

●第36回(2024年1月実施):
・要介護・要支援者数は介護保険制度開始時から減少し続けているか
・要介護・要支援認定者のいる三世代世帯は介護保険制度開始時から増加し続けているか
※データの年を限定していないだけでなく、常識問題に近い

▼以上のように、出題されるデータの集計年・発表年は、第28回で前年7月のデータが出題された以外は、すべて2年落ちかそれ以前のデータです⭐

▼これには、さきに申し上げた試験問題作成のスケジュールのほかに、「国民生活基礎調査」や「生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」のように、3年おきや5年おきに行われる調査があることや、政府統計の多くは発表後に修正されますので、それを避ける目的があることも関係していそうです。

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▼そして、ついに第35回試験ではデータ問題は出題されなくなり、第36回試験では、特別にデータを学んでいなくても常識問題として解答できる選択肢が出題されるにとどまりました。

▼第35回試験、第36回試験のこの現象は、試験問題の難易度を下げるための措置とみるのが無難でしょう。ただ、この2回だけでデータ問題が出題されないと断言するのはちょっとリスクが・・・

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▼ちなみに、データ問題は以下のような形で出題されます。

●実数:
・細かい端数はまず出題されない。大体の数値を知っておくだけでよい

割合(%):
・細かい端数はまず出題されない。大体の%を知っておくだけでよい

増加しているか、減少しているか:
・明らかに増加/減少している数値のみが出題される。
・横ばいや、微妙に増えたり減ったりしている数値は出題されにくい。

何人・何%を超えているか、超えていないか:
「50%を超えている」「40%よりも少ない」などの形で出題される。
・「老年人口は年少人口よりも多いか」という形の出題もある。
・これも、大まかな数値を知っていれば解答できる

▼以上をふまえまして、次回以降は具体的なデータを料理しましょう👍👍

⭐⭐⭐本日はこれにて終了です。おつかれさまでした🍵🍵⭐⭐⭐

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