金融用語: 「代用有価証券」
今回は「代用有価証券」についてみていきましょう。
一言では「現金で決済した有価証券を信用取引の担保」にしたときの呼び名です。
信用取引においては、保有している現物株式を時価評価して委託保証金として差し入れることができます。これを「代用有価証券」と呼び、証券会社に担保として預けることで、証券会社からお金や株式を借りて売買を行うことができます。
細かく言うと、さっぱりわからなくなりますが...
今後も説明していきますので、大丈夫です。
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「代用有価証券」: 信用取引や先物・オプション取引において、現金の代わりに委託保証金や証拠金として預け入れることができる有価証券のことを指します。
具体的には、以下の取引で代用有価証券が使われます。
信用取引:株式を信用で購入する場合に必要な委託保証金を、現金の代わりに代用有価証券で納めることができます。
代用有価証券の種類
代用有価証券として使用できる有価証券は、日本取引所グループで定められています。具体的には、以下の要件を満たす有価証券が代用有価証券として認められています。
上場銘柄であること
流動性の高い銘柄であること
財務状況が良好な会社の株式であること
信用供与機関が定めるその他の要件を満たすこと
代用有価証券の評価方法
代用有価証券は、時価に一定率(代用掛目)を掛けた前日の終値価格で評価されます。代用掛目は、信用供与機関によって異なりますが、一般的には70~80%程度です。
代用有価証券のメリット
代用有価証券を使用するメリットは、以下のとおりです。
資金調達の手段となる:代用有価証券を担保にして、資金を調達することができます。
代用有価証券のデメリット
代用有価証券を使用するデメリットは、以下のとおりです。
価格変動リスク:代用有価証券の価格は変動するため、委託保証金や証拠金が不足する可能性があります。
評価損が発生する可能性:代用有価証券の価格が下落した場合、評価損が発生する可能性があります。
代用有価証券に関する注意点
代用有価証券を使用する際には、以下の点に注意する必要があります。
代用有価証券の価格変動リスクを理解しておくこと
委託保証金や証拠金が不足しないように、十分な資金を準備しておくこと
評価損が発生する可能性があることを理解しておくこと
代用有価証券は、信用取引や先物・オプション取引を効率的に利用するための便利な制度ですが、リスクも伴います。利用する前に、十分に理解した上で利用するようにしましょう。