家族観に触れる
「ねぇ、あなたってどんな家庭で育ってきたの?」
そんな会話をするのは、結婚を考えている相手くらいじゃないだろうか
家族の話はタブー?
お金や性の話と同じくらい、自分の家族のことをあけっぴろげに他人に話すことはタブーな感じがしている
出身はどこなのかくらいは聞くことも話すこともあるかもしれないけれども
親の職業だったり、趣味だったり
親子の関わり方だったり
詳細まで突っ込んだ話題になることはあまりない気がする
私が聞かれたくないからそうなだけで
全然話せるよ!という人もいると思うけれど
家族関係について話したことがあるなと思い出せる人は、片手で数えられるほど(夫含む)
対比する機会がないと、客観的に考える機会は少ない
自分の親は過干渉だったのか放任だったのか
きょうだい関係は"普通"なのか
親から子ども、そして孫の代へと、複数の世代にわたって同じような問題が繰り返されることを「世代連鎖」と言うらしいが
これが当たり前だ、と思って育てば、勿論その当たり前で次の世代も子育てを繰り返す
だからこそ、自分の家族を他者との対比で知る機会を得ることは重要
なんとなく目に見える部分だけではなく、本質的にどう異なるのか
良い悪いを決めるためではなく、自分にとっての心地よさを知るために
家族を考える機会を得て
家族システム理論、という学問があると知って
改めて自分の育った家庭、今私と夫と子どもたちで紡いでいる家庭、そして理想とする家庭を少し振り返り、考えてみたくなった
それは私にとって少し痛みを伴うことでもあるのだけれど、自分が親になったことで向き合えることは沢山増えた
子どもの頃は嫌で仕方なかったこと
それを今の自分が消化しておかないと、我が子に繰り返すことになるかもしれない
同時に、夫が育った家庭についても、もっと聞いておきたくなった
私たちは元々全く別の家族で、巡り合って一緒に新しく家族をつくった
結婚して10年目に向かう私たち
「こんな風な家族になりたい」はぼんやり話してきたかもしれないけれど
「どうしてそうなりたい?」と踏み込んだことはなかったような気がする
でもきっとそこに大切にしたい価値観が眠っているはず、それを知りたいと思った
特に注目したいきょうだい関係
家族システム理論では、家族内の問題を個人の問題ではなく、家族全体の関係や社会にも原因があると考えるらしい
これまで、親子関係、そして夫婦関係に着目したことはあったのだけれど
きょうだい関係については、まだ子どもたちが幼く、あまり重要視してこなかった
でも7歳、5歳にもなってくると、問題が表面化してきて、少しずつ頭を悩ませることも増えている
このきょうだい関係についても、きちんと向き合っておかなければ、家族というシステムそのものにも影響を与えることがあるのか、という視点は新たな気づきだった
そして逆もまた然り
私は家族はチームだと思っている
全体をシステムと捉え、どうすればより良くなるかを考えるのは得意分野!
復職に向けても、チーム運営を良好にしていくことは課題なので
残り半年、家族観に触れる機会をつくり、俯瞰的に自分の家族を見つめる時間を取っていきたい
そして意識するのは子の自立後
余談だが、家族システムの時間的変化の段階として
①結婚
②子どもの誕生と育児
③子どもの成長と自立
④子どもが自立した後の家族
という段階に分けて考察している研究があった
①②と過ごし、③を歩んでいる我が家
あっという間に④がやってくる
いつか夫と2人の時間がやってくることを意識しながら、家族を構築していきたい
だって人生100年時代、育児の期間は本当に短いのだ
存分に5人家族を楽しみ、共通の思い出を大切に夫と味わいたいと思う