知らないとヤバイ!?転職活動が長くなる人の3つの特徴
再就職まで時間がかかった理由を分析してみよう
私もエージェント時代によく言っていた言葉ですが、「次の職場を見つけてから、退職届、引き継ぎ、退社をしましょう」ということです。
なぜ、こういうことを言い続けてきたのかというと、人事の視点と経営者の視点を持っていたからです。
人は無意識にランキングをつけてしまったりする習慣があるものです。
自分より上のスキルを持っているのであれば、自分の立場が危ういと感じて不採用にしますし、自分と同等のスキルを持っているのであれば、自分が先輩だからグリップを握ることができると思い、面接通過にしますし、自分よりスキルが劣ると思っても、部下として優秀だなと感じれば面接を通過させることができる。
面接の相性が9割という理由の1つです。
面接官がすべてのグリップを握っているので、この人に気に入られることがポイントになります。
採用基準が明確になっている会社であれば不採用の理由を明確にロジカルに伝えてくるでしょう。
しかし、多くの企業が他者比較をしたうえでご縁がなかったとか無難な書き方をしています。
ここには選考基準が存在していないということが言える理由です。
私もエージェント時代には他者比較といっても面接官の勘違いかもしれませんので、もう一度、違う面接官で面接をしていただくことはできませんか?と何度も食い下がった。
理由が明確でなく、証拠があるわけではないので、その矛盾を追及することも多くあった。
人事になってからは、この部分がスキル不足なので今回は見送りとさせてもらいますとか、理由を明確にエージェントには伝えていました。
理由はエージェントと人事はハイブリッドで採用活動を成功させることがミッションですから。
退職をした後に転職活動をすると、ブランクできるので不利だということがもうお解り頂いたと思います。
また、ミドル層からシニア層については、ヘッドハンティングの可能性もありますが、このチャンスがないとなると、戦況は圧倒的に不利になることを覚悟してください。
いくら大手企業の部長や役員だったとしても、タグ付けをされてしまいますから。戦力外通告をされてから、他の会社でも声がかからないということは市場価値がないことを意味しています。
エージェント時代に再就職のお世話をさせて頂いた方からこういう話を聞いたことがある。
「仕事を退職しても景気がいいからどこでも就職することができると思っていた。しかし、私が無知だったことに気づかせてくれた。これで家族の顔をしっかり見れるよ。」
その当時は私は20代後半で、再就職支援をした人は40代後半であった。
実に親子ほど年齢が離れているにも関わらず、その人が気付いてくれたことが当時は素直に嬉しかった。
たいていの人が市場のニーズと自分のスキルがマッチしているという錯覚をしていることが非常に多くなっている。
自分で応募をする場合はレッドオーシャンでの戦いになります。
インターネットに接続できれば、全国各地からいろいろな年代の応募者がいる。
そうすると、企業の心理としては若手を育成したいということと年収を天秤にかけることになる。
ということは自動的に年齢が高い、年収が高いということで面接まで進まない。
ヘッドハンティングの場合は、売り込む側もプロですから、必死に売り込んできます。
年収も高ければ高いほど、紹介手数料があがるため、それなりにビジネスとして必死になるわけです。
手数料が年収の35%〜50%、企業、職種によっては年収の100%を出すからということもある。
あなたは何者ですか?
私のエージェント時代のカウンセリング開始直後の一言です。
あなたは何者ですか?という質問をした時に、答えられる人と答えられない人がいます。
私の場合は、人材育成の専門家、チームビルディングの専門家、ヒューマンプロデューサーと言いきれます。
採用、研修、評価制度というのは一体化であり、チームとして組織をまとめるのであれば、部下の特徴をきちんと把握した上で、ブラザー、シスター制を導入して若手を育てる。
ブラザー、シスターになってもらうメンバーには私が育成をしていくことになる。
そうすることで1つのチームが成り立ち、誰を指導者としてたてるかということを考えるようになる。
自分のチームでまかないきれなれければ、他のチームリーダーを巻き込んでいく。
専門外のことであれば、専門家を巻き込んでサポーターとして自分が裏方から支えることができるから。
こういうふうに言い切れる人というのは自分を客観的に、俯瞰の位置から見ることができるのと、自己分析をきちんとしている人という確率が非常に高いものです。
しかし、何十年も仕事をしてきた人が自分が何者かということが言えないのは、問題があるんです。
中途採用は即戦力となり、会社への貢献度がかなり期待される人材を求めている傾向があるにも関わらず、自分のことを自分の言葉で説明ができないことは、面接に進んだとしても不採用になる確率が高いということです。
また法人営業でも看板で仕事をしていたにも関わらず、個人の力と思い込んでいる人も多い。
ネームバリューで取引をしていることに気付いて欲しいです。
個人名で仕事をすることは非常に難しいものであるということを理解していない人が多くいますから。
なぜ売上が上がったのか、どうして目標数値をクリアすることができたのか、どうして昇進することができたのかと仮説を立てながら、自分のキャリアを見直すことができない人が多くいます。
この状態であれば、何千社に書類をお送りしたとしても、不採用になるのは目に見えています。
こんなはずじゃなかった
最近、職場の人間関係に疲れてしまったこともあり、転職をしようかどうか考えることが多くなりました。
コロナショック影響でリモートワークが主流になったのはいいのですが、先輩や上司に何かを頼まれる際に、「あなたはこういうのが上手だから」、「あなたなら大丈夫」といっておけば、引き受けてくれるという感情があります。
先輩が起こしてしまったミスやクレーム処理、期日ぎりぎりで受けてくれるかどうかわからない発注案件など、どう考えても面倒なことをふられてしまいます。
面倒くさいから私にお願いをすればやってくれると思いこまれているのかどうかは知りませんが、その際に、「あなたはこういうのが上手だから」、「あなたなら大丈夫」というフレーズを使われます。
褒めたり励ましたりするために使うのではなく、面倒ごとを押し付けるための潤滑油として使っているだろうなと感じています。
感情を表に出せるわけなく、前向きに取り組んでいるふりをしてやっています。
正直、自分の引き起こしたミスは自分で処理をしてくださいといいたくなる。
こういう会社にいるより、転職をしたほうがいいのか、しないほうがいいのか迷っています。
転職をしたほうがいい
そこで戦う理由がなければ、転職をしたほうがいい。
なぜなら、一度敗戦処理に入ってしまうとそのキャラクターがついてしまい、何かあったらそこでやり続けなければいけないから。
人がいいからというのもありますが、一度そういうポジショニングになってしまうと、面倒くさいことが回ってきて、ストレスが溜まってしまい、心の金属疲労を起こすことになるから。
一度心の金属疲労を起こしてしまうと、いつ戻ってこれるかわからないし、トラウマとして何かあった時にフラッシュバックをしてしまい、同じことが起きてしまう。
ストレスがあり、エネルギーを持っていく人たちは、自分の仲間から外したほうがいい。
人生の枠に外へ追い出してしまっていいんだから。
金属疲労を起こして休職したり、ブランクが開いてしまうと採用する側としてはどうだろう!?という疑問符がついてしまうし、心の金属疲労を起こす前に、転職をすることをおススメする。
逃げの転職、自分がいないと仕事が回らないという思い込みを捨てられるかどうかである。
上司やチームメンバーが入れ替わったり、自分が他部署に異動するまで我慢をする人もいるけど、心の金属疲労を起こさないためにも、転職をするという選択肢をいつももっておいていいだろう。
一つのことをいろいろな角度から分解する
一つのことをたて、よこ、斜めで見ていくことが必要だったり、表と裏を見てみないとわからないことも多くある。
原体験だけで判断をして、一面しか見ていないと炎上をしてしまったり、満ウントを取りに来られてしまったりすることもあります。
ある一定数はアンチがいるということはいろいろな人がいっていますが、全員に好かれると顔色をうかがいながら仕事をしてしまうと、ずっとそのようにしてしまうし、それがストレスになってしまうこともあります。
面倒くさい事を押し付けてくる同僚、上司にはきっぱりと断ることができないのであれば、転職をしてはっきりと断れる環境をつくるほうが、今の職場で改善をするよりずっと楽になります。
一度面倒くさいことに巻き込まれてしまうと、「あっ!こいつに任せて違う仕事を早く切り上げよう!」という発想が一度ついてしまうと、この状況を打開することは絶対にできない。
ストレスがたまることになり、長時間労働になり、HP(肉体的)にも、MP(精神的)にも削られていくことになり、どんどん暗くなってしまう。
その後は心の支えが金属疲労を起こしてしまい、折れてしまったときには取り返しがつかないから。
「残業時間が異常」「薄給」「パワハラ」「いびつな人間関係」は辞めてOK。
客観的にもヤバイ内容なら、面接で退職理由として話しても大丈夫。
隠したほうがいい、前向きな理由に切り替えたほうがいいと思われますが、事実を伝えることによって、面接官の心をを揺さぶることもできます。
でも、どんな理由であれ早期離職だらけの職歴書は書類選考で落ちる。
だから本気で気をつけて欲しいのが、次の会社選びなんです。
才能をつぶすことは簡単、伸ばすのは大変!
「あなたの長所、短所は何ですか?それを仕事上での経験と合わせて話してください」と中途採用の時に質問をしてしまう。
長所と短所って学生時代の自己分析ではよくやる作業ですが、それを仕事上の経験とうまく合わせてエピソードにすることはできていない人が多い。
新卒や第二新卒であれば、そこまで深堀をしていなくてもいいのですが、25歳を過ぎると仕事上でもある程度責任をもって仕事をしているわけですから、私のスキルはこれです!ということまで言えるかどうかを確かめることができます。
日本人の謙虚さという弊害があるのですが、これしかやってきていないから自分の強みではないということが無意識のバイアスにとらわれてしまうことが多い。
こんな経験をしてきて、こんなことを学んできました。そこから学んだことはこれこれでという形で他人と話をすることはあまりないからでしょう。
関係値のある人となら問題ありませんが、関係値のない人にアピールしまくることはマイナスであるということ。
ただの自慢話をする、マウンティングをするという意識が働いてしまう。
だから、本来持っている才能に気づいていない人が多い。
キャリアの壁打ちをすることでご自身が持っている眠っている才能に気づくこともよくあります。
人材紹介会社やハローワークでは決して行われない。