モヤキャリ相談室VOL17
自分は誰なんだ!
とある有名企業のエリートさんからDMを頂いてから、モヤキャリ相談がはじまった。
「今の仕事に対しては不満がありません。」「ただ自分のスキルを棚卸をしてみたときに、自分は誰なんだ!?」という疑問がわいてきた。
人材紹介会社に数社面談をしてみたけれど、職務経歴書の書き方や自己分析からのキャリアの棚卸について質問をしてみた。
そうすると、面談担当者は「手直しする点はなく、大丈夫ですよ。」とだけ言い続けられた。
また、転職をする気があまりないことを伝えると、手のひらを返したように冷たい対応になってしまう。
自分自身のスキルの棚卸や自己分析が正解なのかどうかわからず、モヤモヤしていた。
そんな時に、知り合いの人から有料だけど個人コーチングで自分の感覚に近い人やSNSで自分の背中を押してくれる人などを探してみたらといわれた。
そこで、SNSを見てみたけど、登録目的であろうアカウントが多かったり、信用できそうな人があまりいなかった。
そこで数名に絞って、実際に会ってみようと考えるようになった。
今の仕事に不満がない!?理由とは!?
最初にお会いしたときは、「あれっ!?今の仕事に不満がないのは本当かな!?」いうイメージがあった。
知っている自分、気づかない自分、人には隠している自分、見えていない自分を探ってみないとわからないというのが正直なところ。
「最も人生で一番貴重なものは自分をちゃんと知っていること」を知りたいというのを会話を感じていた。
今まで大きな挫折をすることなく、順調にエリート街道を歩いてきたからこそ、失敗をすることに対して恐怖を頂いていると見えてきた。
失敗することをいろいろな人が待っているからこそ、失敗の仕方にもこだわりを持っていないと、再度チャンスは回ってこないということを知っているからだ。
順調に成功をし続けてきていたからこそ、今の自分に対して疑問を持っている。
もしかしたら、はだかの王様状態になっているのだろうか?
人材紹介会社にいって「大丈夫」といわれて、逆に不安になったのではないだろうか?という仮説が1つ上がってきた。
他者に認められている自分は誰だ!?
成功している自分というイメージが先行してしまっており、周りに対して弱みを見せることができなくなってしまった。
他者から評価をされることで優越感に浸っている自分がいたり、人より上だということでメンタルが安定していることが多い。
セッションを繰り返しているうちに、仮説が正しかったということにつながってきた。
いい意味でも、悪い意味でも突き抜けることで、他人が評価をしてくれて、そのイメージが大きくなりすぎてしまったことが原因だった。
本来の自分のキャラクターとは違う部分に、スポットライトが当たってしまい、それがひとりでに歩いてしまっていた。
そして、会社が早期退職希望者を募るようになって、自分の中で焦りが生じていることに気づいた。
「先輩や同僚がリストラの対象になり、同調圧力をかけられて追い込まれていくのを見ていて、自分もいつかそうなるかもしれない」と感じたため、いつでも転職をすることができるように準備をしたかった。
先が見えないことで不安になり、周りの状況に驚いて焦ってしまっていた。
「今日できることは何なのか?」ということを「自分の目標」から逆算することによって新しい道が見えてくる。
自分の力で変更できるもの、自分の力で変更できないものがわかるようになると、自然に何をやらなきゃいけないのかが見えてくる。
ネガティブな感情が出たときには、ポジティブな感情がわいたときや楽しかったこと、うれしかったことを思い出すようにしている。
自己肯定感が低いから!?
昔から「あれをやっちゃダメ!」「これをやっちゃダメ!」ということいわれると、「何をやったらいいのか」「どうしたらいいのか」わからなくなることもよくあった。
弱い自分を他人に見せることで評価が変わることが恐ろしく怖かった。
他者評価を気にするあまりに自己肯定感が低くなってしまって、承認欲求の塊みたいな一面が出てきてしまう。
ありのままの自分を見せることによって、評価が変わってしまうのかどうか、必要とされるのかどうかなど、いろいろなことでモヤモヤしていた。
モヤキャリのセッションを通して、自分がモヤモヤしている原因がわかったことはもちろん収穫だったのですが、価値の基準を自分で決めることも重要だったことに気づいた。