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管理職が持っておいてほしい5つのスキル

わかりやすく伝えるコツ

昔、社会人教育の講師の先生からいわれた言葉。

「教えるって技術力もいるけど、理解力も必要なんだ。同じ環境で育った人もいないし、志向性が違うから。相手が小学3年生ぐらいでもわかりやすく伝えることができれば、自分の教科書ができているということ。」

つまり、最近では専門用語を乱発して、素人からするとよくわからないことがよくあります。

業界用語であったり、カタカナ語であったりいろいろなものがあります。

相手が知っているということであれば使ってもいいのですが、

プレゼンをしたり、チームメンバーに伝えるときは相手がその言葉を知らないということを仮定して、誰もがイメージしやすくわかり易い言葉に言い換えなければいけません。

イメージができるようにするには、シンプルにわかりやすく伝えることが必要です。

端的にわかりやすく伝えることができることで印象に残りやすいものになります。

そして、褒めることを忘れないでください。

日本人は褒めることができないといわれています。

怒ること、叱ることができるのに、褒めることはしないという独特な雰囲気があります。

褒めることでしっかりとやっていることを承認するとともに、モチベーションアップにもつながります。

また、褒められたいと思うから頑張れることがある。

失敗をすることを恐れるな

失敗を恐れる人が最近増えているけども、これは失敗することに対して周りの評価を気にしているからだ。

最近の傾向として、失敗したらハシゴを外してしまう傾向があります。

失敗をすることができない社会になりつつあるのが事実です。

管理職になったら、部下の失敗については自分の責任を取ることを忘れないでください。

そして、失敗したからといってチャンスを与えないということはしないようにしましょう。

失敗し続けることで、何かを汲み取って欲しい、チャンスに向かって準備する力を身につけて欲しいという点から、どんな状況下であっても使い続けることで、メンバーに自信を持たせるようにしてください。

リーダーが率先して失敗をすることによって、メンバーも本気で考えるチャンスがあるからです。

自分の失敗例を見せることによって、メンバーが遠回りすることを防ぐこともできる。

遠回り阻止ないとわからないこともありますが、引き出しは確実に増えることになるでしょう。

進化をし続けるということになると、チームメンバー内でリレーをしている感覚になる。

吸収力のあるメンバーであれば、どんどんと次に進んで行くことになるだろう。

チャンスを逃すと言い訳をする。チャンスを逃したかもしれないと思った時には手遅れになっている。

引っ張ってしまうと勘違いをするから、引っ張ることはやってはいけない。
特別だということを認識させて、当たり前だということではないということをしっかりと理解させることが必要。

管理職とは技術や能力だけを伝えるだけではなく、強靭なココロを伝えることが必要である。

管理職とはメンバーが成長をすることを手伝うことであり、行きたい方向へ力を貸すことになります。

リーダーは嫌われることを恐れるな

リーダーになると嫌われたくないという一心から部下に媚を売る上司も増えていますが、自分の意志を曲げてまでも相手に媚びることはありません。

そして、リーダーとして嫌われることを恐れていてはなりません。

リーダーとは常に決断力を求められるケースが多く、自分の意志を貫く覚悟がなければできません。

年齢とか社歴とか実力というのは関係ありません。

いまの管理職がしっかりと育成することが求められる時代になっているからです。

雇用の崩壊が進んでおり、人手不足という窮地だからこそ、色眼鏡でみることなく、真っ向勝負する環境を作ることが必要ではないだろうか。

極論をいえば型破りなアピールをしてくる新米にやらせてもいい。

まわりな生意気な奴として、妬み、嫉み、恨むかもしれないけど、こいつを一流に育成するという覚悟があるのであれば、それをやるしかないだろう。

いった本人も努力をしなければ勝てないし認めてくれないということはわかっている。

だからこそ、弱い自分に打ち勝つことができるのであれば、まわりの信用を得られると感じるだろう。

チームを改革していくことはそう簡単にできることではない。

強い信念がそこにはあり、そこには覚悟があるからだ。

とにかく、リーダーたるものは追い込まれていくことになる。

本気で叱る勇気

管理職としてメンバーに対しては徹底して厳しく叱ることが必要になる。

リーダーの一挙手一投足に注目をしていなければ、本気で叱ることはできない。

一般論や感情論を立て弁のように使ってしまうから、信頼関係を壊すことになる。

ちゃんと見ているからこそ、いえることがある。それを言葉にして伝えなければならないのだ。

叱るときには避雷針役になるメンバーを見つけておくことも必要である。

有名な話だと、V9時代の川上監督が長嶋さんに対して、「チームメイトの前ではぼろくそにいうよ。でもそれでチームの士気をあげたいから」ということをシーズン前にいっていたそうだ。

長嶋さんは、「わかりました。」と答えたという話がある。

プライドがあるからこそ、避雷針役を見つけておく必要がある。

超一流といわれている人があそこまでいわれているということを知ってもらうことになるし、常にチーム全員の一挙手一投足に注目をしているということをメッセージとして残すことができる。

本当に愛情があるから真剣に叱れるという典型的な例である。

叱られても信頼関係がそこにあるのであれば、パワハラという問題は出てこない。

結果を出す人は親子関係に近いものがチーム内で出来ていることが多く、辞めたあとでも親交を深めることができるというのがよくある。

個人カードと交換日記をつくる

これは意外に重要なことですが、ほとんどの管理職はそんなことをしません。

プレイングマネージャーですから、こういうことをするぐらいなら、数字をあげるほうが会社に評価されるからです。

しかし、チームをつくる上ではこれは絶対に外しちゃいけないことです。

個人カードは家族構成、血液型、志向性、指導の仕方、県民性などを加味しておく必要がある。

その他にも過去の実績や異動してきた理由、前職の退職理由など、事細かに記しておく。

黒革の手帖とか閻魔帳といわれるものを作ることで、選手の特徴を理解すると同時に、自分の指導方針があっているかどうかを確認することができるようにしておくことがポイント。

親についても血液型と県民性を把握しておくと、指導しやすくなるのだ。

管理職がコミュニケーションを取るときには、自分から率先して時間を作ることが必要になる。

私も1日1時間は部下の相談、愚痴などいろいろ聞くための時間を設けるようにしている。

その時に持っていくのは手帳だけにしている。

携帯電話には出ないし、社内の電話はすべて部下がブロックアウトしてくれる。

スケジュールもチーム内で見れるようにはするが、公には会議として非公開設定にしている。

部下が上司のところに来て、話すタイミングを逃してしまうと大惨事になることもありますし、信用失墜になることもあるので、できるだけ日頃から細かい細かいコミュニケーションや変化には敏感になる必要があります。

メールやソーシャルネットで簡単に文字のコミュニケーションは取れるようになりましたが、顔を突き合わせることによって、語尾を飲み込んだとか、表情が暗いなど、些細な変化に気づくことができます。

また、聞くという姿勢をちゃんと見せないと、腹を割って話そうということにはなりません。

パソコンや携帯電話はその場からシャットアウトする必要があるのは、
ちゃんと話を聞いていますという姿勢を出さなければならないからです。

右から左へ受け流すように聞いているのであれば、相談しやなきゃよかったということになりますから。

話をするにも時間が限られていますから、言い切れなかったことや話しづらいことについては、交換日記形式でのコミュニケーションの取り方をすることも必要になります。

話がうまい人も入れば、下手な人もいるし、面と向かっていえないこともあるから、そういう時には重宝する存在になり、それを突破口にして色々と話しを聞き出すこともできる。

常に部下とはケンカをする

どんなかたちであっても、目標設定をクリアするためにはどうしたらいいのかを考えるのが管理職の仕事。

数字だけを追うのではなく、自分も必死になって数字を追っていることを伝える必要がある。

教える側にも技術が必要であり、ロジックも必要になる。

教えるスキルも必要だが、自分の言葉で伝えるだけのスキルがない管理職が9割いる。

他の管理職のマネをすることはご法度である。

自分の基本ルールができていないにもかかわらず、人のルールのイイトコどりをするのは、型なしの管理職。

自分自身に自信を持ちながら、常に向き合うことが必要になり、チームメンバー以上に、先を読むことをしなければならない。

何事も一生懸命でやり、周りの人達が判断することが自分の評価につながる。

本気でぶつかり合うことで、腹を割れることになるし、この人についていこうという気持ちになる。

それが信頼関係につながり、強固な絆になっていくことは変わらない。


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