企業人事は色眼鏡をかけて見ている3つの理由!?
ちょっと待って!ちょっと待って!
巷にはいろいろな自己表現をするセミナーや講座があふれている。
投資した分をリターンできるかどうかを考える前に、闇雲に申し込んでしまっていることありませんか?
例えば就職塾とか人生塾とか、就職転職をメインにしたセミナーや講座が最近雨後の筍のようにあふれています。
ターミナル駅の近くにあるオフィス街にキャッチセールスがたくさんの就職活動中の学生に声をかけている。
LINEでつながるか、メールアドレスの交換をして初歩の段階では完了する。
そこからコミュニケーションを取りながら、就職塾の勧誘をしているから、学生さんは注意をしたほうがいいでしょう。
イケメンやきれいなお姉さんから優しい言葉をかけられた時はスルーするのがいいでしょう。
そこで自己分析や自己表現をするために、投資する事は必要なのでしょうかという疑問が湧いてきた。
就職活動で100社落ちたから行き着いたとか、早期退職制度で退職をしたあと300社落ちたとか言っているけど、
自分の友人や知人に仕事を探しています。就職先を探しています。と言えないのだろうか。
弱いつながりがあるのであれば、自分から発信をすることで真剣に考えているのであれば、
いろいろと仕事先について教えてくれたり、自己分析の手伝いをしてくれるのではないでしょうか。
思考停止になってしまい身動きが取れずに受け身になるということはリスクが高いということです。
そしてそういう隙を見せてしまうから、就職塾とか人生塾とか自己分析と自己表現のセミナーや講座に申し込んでしまう。
お金を投資したからといって就職、転職活動が成功するという確証もなく、
自分自身が努力をしなければ何も始まらないということです。
企業人事は色眼鏡をかけて見ています
よくあるのが新卒採用で100社応募して内定が出ないという話。
100社も落ちる理由を本気で考えていますか?
内定をもらえないからといって焦ると、人事は不採用を決めてしまいます。
落ちるには原因があるから、お祈りメールが届くわけであり、
そこを突き止めない限り、内定という社会へ出るための片道切符を手に入れる事はないでしょう。
それはミドル層やシニア層にも同じことが言えます。
ミドルからシニア層に関しては企業の早期退職制度に応募をして、
高額の退職金をもらった上で転職活動をするという人も多くいます。
辞めてから転職活動をするということはどんなに優秀な人であってもリスクがあります。
まずはブランクできるということは仕事の戦力ダウンをしてしまうということになります。
3ヶ月は許容範囲になりますが、6ヶ月になるとグレーゾーンに入ります。
6ヶ月以上ブランクができてしまうと、ちゃんとした理由がない限り面接まではすすみません。
企業人事の視点からいうと、大手企業にいた人は分業制になれているため、
中小企業のゼネラリストや助けあいということをあまりしたがらない傾向があります。
前いた企業と比べるとシステムややり方が全く違うわけであり、それに慣れるまで時間がかかるということです。
また、マネージメントクラスになると部下を育成するというより、
自分のコマのように使い、美味しいところで手柄だけを横取りすることが当たり前だと思っています。
そういう人が入社をしてしまうと、部下はハレーションを起こすか、そこを去ることになるでしょう。
そのため、大手企業出身者で早期退職制度に応募をするということは、
それだけのタグ付けを企業人事がしてしまうということを理解してください。
早期退職制度の対象になるということは、大手企業で戦力外通知を受けた人材であるということが暗黙の了解です。
ではその暗黙の了解を力づくでねじ伏せるには、それなりのロジックが必要になるということです。
それが職務経歴書にきちんと落とし込めるかどうかということがポイントになります。
自分自身が経験をしてきたことを他人に書いてもらうことはできません。
自分自身の言葉で書かない限り、面接でも浮ついた言葉になり、説得力も真実味もないということになります。
人事や現場の所属長は最初っから色眼鏡をかけてみていますから、それでは面接を通過して内定を獲得することはできません。
書類をつくるのにも時間がかかり、自己分析は新卒以来やったことがないし、表現のしかたがよくわからないからといって、安易に就職塾や人生塾に通ってみようと思うのも疑問です。
再就職まで時間がかかった理由を分析してみよう
私もエージェント時代によく言っていた言葉ですが、「次の職場を見つけてから、退職届、引き継ぎ、退社をしましょう」ということです。
なぜ、こういうことを言い続けてきたのかというと、人事の視点と経営者の視点を持っていたからです。人は無意識にランキングをつけてしまったりする習慣があるものです。
自分より上のスキルを持っているのであれば、自分の立場が危ういと感じて不採用にしますし、自分と同等のスキルを持っているのであれば、自分が先輩だからグリップを握ることができると思い、面接通過にしますし、自分よりスキルが劣ると思っても、部下として優秀だなと感じれば面接を通過させることができる。
面接の相性が9割という理由の1つです。
面接官がすべてのグリップを握っているので、この人に気に入られることがポイントになります。
採用基準が明確になっている会社であれば不採用の理由を明確にロジカルに伝えてくるでしょう。
しかし、多くの企業が他者比較をしたうえでご縁がなかったとか無難な書き方をしています。
ここには選考基準が存在していないということが言える理由です。
私もエージェント時代には他者比較といっても面接官の勘違いかもしれませんので、もう一度、違う面接官で面接をしていただくことはできませんか?と何度も食い下がった。
理由が明確でなく、証拠があるわけではないので、その矛盾を追及することも多くあった。
人事になってからは、この部分がスキル不足なので今回は見送りとさせてもらいますとか、理由を明確にエージェントには伝えていました。
理由はエージェントと人事はハイブリッドで採用活動を成功させることがミッションですから。
退職をした後に転職活動をすると、ブランクできるので不利だということはもうお解り頂いたと思います。
また、ミドル層からシニア層については、ヘッドハンティングの可能性もありますが、このチャンスがないとなると、戦況は圧倒的に不利になることを覚悟してください。
いくら大手企業の部長や役員だったとしても、タグ付けをされてしまいますから。
戦力外通告をされてから、他の会社でも声がかからないということは市場価値がないことをいみます。
エージェント時代に再就職のお世話をさせて頂いた方からこういう話を聞いたことがある。
「仕事を退職しても景気がいいからどこでも就職することができると思っていた。
しかし、私が無知だったことに気づかせてくれた。これで家族の顔をしっかり見れるよ。」
その当時は私は20代後半で、再就職支援をした人は40代後半であった。
実に親子ほど年齢が離れているにも関わらず、その人が気付いてくれたことが当時は素直に嬉しかった。
たいていの人が市場のニーズと自分のスキルがマッチしているという錯覚をしていることが非常に多くなっている。
自分で応募をする場合はレッドオーシャンでの戦いになります。
インターネットに接続できれば、全国各地からいろいろな年代の応募者がいる。
そうすると、企業の心理としては若手を育成したいということと年収を天秤にかけることになる。
ということは自動的に年齢が高い、年収が高いということで面接まで進まない。
ヘッドハンティングの場合は、売り込む側もプロですから、必死に売り込んできます。
年収も高ければ高いほど、紹介手数料があがるため、それなりにビジネスとして必死になるわけです。
手数料が年収の35%〜50%、企業、職種によっては年収の100%を出すからということもある。
あなたは何者ですか?
私のエージェント時代のカウンセリング開始直後の一言です。
あなたは何者ですか?という質問をした時に、答えられる人と答えられない人がいます。
私の場合は、人材育成の専門家、チームビルディングの専門家、ヒューマンプロデューサーと言いきれます。
採用、研修、評価制度というのは一体化であり、チームとして組織をまとめるのであれば、部下の特徴をきちんと把握した上で、ブラザー、シスター制を導入して若手を育てる。
ブラザー、シスターになってもらうメンバーには私が育成をしていくことになる。
そうすることで1つのチームが成り立ち、誰を指導者としてたてるかということを考えるようになる。
自分のチームでまかないきれなれければ、他のチームリーダーを巻き込んでいく。
専門外のことであれば、専門家を巻き込んでサポーターとして自分が裏方から支えることができるから。
こういうふうに言い切れる人というのは自分を客観的に、俯瞰の位置から見ることができるのと、自己分析をきちんとしている人という確率が非常に高いものです。
しかし、何十年も仕事をしてきた人が自分が何者かということが言えないのは、問題があるんです。
中途採用は即戦力となり、会社への貢献度がかなり期待される人材を求めている傾向があるにも関わらず、自分のことを自分の言葉で説明ができないことは、面接に進んだとしても不採用になる確率が高いということです。
また法人営業でも看板で仕事をしていたにも関わらず、個人の力と思い込んでいる人も多い。
ネームバリューで取引をしていることに気付いて欲しいです。
個人名で仕事をすることは非常に難しいものであるということを理解していない人が多くいますから。
なぜ売上が上がったのか、どうして目標数値をクリアすることができたのか、どうして昇進することができたのかと
仮説を立てながら、自分のキャリアを見直すことができない人が多くいます。
この状態であれば、何千社に書類をお送りしたとしても、不採用になるのは目に見えています。