新卒採用と中途採用の3つの視点の違い
中途採用と新卒採用の視点の違い
新卒採用はポテンシャル採用であったり、部下にしたいかなどという感覚的なものから、学歴フィルターなど企業によっていろいろな採用基準を設けている。
なぜなら、ものさしになる経験がガラパゴス化しているからである。
そこを見抜くことができないと思い込んでいる人事が9割いるから恐ろしい。
就職の赤本が売れている理由はその定義を応募側も採用側も見ぬくことができない。
それが当たり前だと感じており、個性があるとか、才能があるということを見るというより、数合わせの論理で採用をしている企業がほとんどである。
新卒採用については過去数年の統計から採用人数を決めることになり、それに合わせて通過率の設定を細かくすることが多くあります。
最近では一度落とした候補の中で得点が高い学生をもう一度呼び戻すこともある。
中途採用についてはそれまでの経験値が占める割合が大きくなります。
学歴や会社の規模などは関係ないとまではいえませんが、それ以上にスキル面で求めている条件に合致することができたらチャンスが広がる。
転職回数が多いと定着率を気にするケースが多くありますが、
現在では転職回数よりもスキルを取る企業が徐々に増えている現状があります。
それだけ雇用の崩壊と事業形態が変化をしていることになります。
スキル×モチベーション=採用の法則
人事で面接をしていると、人物を見る際に注意しているのが、モチベーションの部分である。
一言で言えば、ガツガツと前向きに仕事をしてくれるかどうかということにつきます。
表現の仕方かはいろいろあるので、理念に共有したとか、情熱とかいろいろ書いていますけど、モチベーションが原動力となり、成長をしていくことにつながることになります。
モチベーションが低いということになると成長が止まるし、会社にとっては有害社員に変化してしまうことになるかも知れないリスクがあるからです。
社畜とか老害ということばに代表されるように、会社にぶら下がり、影響を与える社員は事前に採用をしたくないというのが本音です。
そのためには、いろいろなメンバーが何度も面接をすることによって、ふるいにかけるという作業をしていくことになります。
採用は先行投資になるわけですから、それだけ慎重にやる必要があります。
最近ではスピード決着ということで面接回数がへってしまったり、一度に何人も同時に面接をする方法が取られています。
私が提案をしているのは30分を2セットやる事をおすすめしています。
同時に入ると意見が違ってしまったり、上司と部下の関係に引きづられてしまうため、別々に面接をすることをおすすめしています。
面接の赤本には30分を超えれば面接の通過率が上がると言われていますが、
そうではないということをしっかりと認識をしておいてください。
そうすることで部門全体で採用について結論を出しやすくなるのと、事前にレジュメを把握しておいて、質問をピンポイントに絞ることが求められます。
そうすると、志望動機や退職理由などと細かい事を聞く時間がない。
面接時間も1時間と誰が定義をしたのかわかりませんが、通説になりつつあるというのが現状です。
また、年収アップが目的の人やお金はあとからついてくるというのは、あまり信用出来ないから不思議である。
モチベーションではなく、会社を利用しようというのがバレバレだから。
そういう人ほど半年程度で見切りをつけてしまうことが多い。
正しい方向で正しい努力をしているのか
社会人としてスタートで差があったとしても、その差はいつでも逆転することができる。
なぜなら、仕事で培った経験値というのは、学歴や会社規模を遥かに凌駕することができるからである。
中途採用は正しい方向で正しい努力をし続けることができれば、その道のプロになることができる。
昔からよくいわれていることがあります。
給料の3倍以上の売上を上げたら、一人前ということば。これは正しいといえるでしょう。
会社にとってどんな職種の人であったとしても戦力として活躍できなければ、そのポジションを譲る必要がある時代に入っている。
個人が活躍する時代というのは本当に難しい状況であり、それだけ雨後の筍のようにいろいろな人が出てくるため、差別化をすることが難しい時代に入って来ている。
ジョブローテーションや転勤を最近断る人が増えているというが、これは貴重なチャンスを自ら逃しているといっても過言ではありません。
経営幹部になりたい、起業家になりたいという気持ちがあるのだれば、いろいろな部署を経験する中で自分の適正をしっかりと見極めることが必要です。
部長クラス以上を目指すのであれば避けては通れない道であるのは間違いありません。
最近ではやりたいことを仕事にするという風潮になっていますが、出世をすることや自分が起業家としてやるのであれば、いろいろなことを経験しておくことは、プラスに作用をするものです。
採用とは求めるスキル次第
一流の企業でジョブローテーションで異動を繰り返すのと、ベンチャー企業でゼネラリストとして働いているのと、どちらが有利であるということはありません。
理由は簡単です。
企業のニーズに合うのはどちらかということで採用をされるかにかかっています。
最近では大きくいろいろなことを書いている求人票が増えているのは事実ですが、企業が本当に求めるスキルというのを見極めることが求められます。
人材紹介会社を利用しているのであれば、紹介してもらう際になぜその案件を紹介してくれたのか詳しく聞いてみるといいでしょう。
たいていの場合は、文言通りに取ることが多く、深いところまで聞けていない営業が増えています。
それはツッコミが甘いというのが本音です。
それぐらいまでヒアリング力が弱くなっているというのがわかります。
そういう人材紹介会社はあまり使わないほうがいいと思います。
ご自身で広告やハローワーク、知人の紹介で面接に望んだ際には、細かいことを質問することによって、入社後のミスマッチを防ぎましょう。