キャリアの落とし穴3つのポイント

2022年7月27日 22:45

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ロールモデルを追っても突き抜けることはない

よく、キャリア相談を受けると聞くのが、ロールモデルを見つけなさい、ロールモデルになりなさいということをいう人が多いけど、ロールモデルを見つけても追いつけない、追い抜けないということについては触れていない。

その道のプロとしてやっていくのであれば、ロールモデルを見つけて、自分が勝てる土俵を見つけることが重要なことはあまり言われていない。

ロールモデルの人を見つけて、追いつけ、追い越せという気持ちでがんばっていくのはいいのですが、その人の差は埋まらない。

埋まらない理由としてはセーフティーリードを確保しているのはもちろんですが、その人が学ぶことをやめてしまったり、進化することをあきらめることはほとんどありません。

そのため同じ土俵で戦ったとしても、勝ち目がないということです。
ではどうやって勝ちに持っていくのかというと、その人がやっていない分野で自分が勝つ方法を考えてみてください。

つないでみると意外な独自性の戦略があった

例えば、芸人さんで、南海キャンディーズ、相席スタート、蛙亭の3組を比べてみるとその差がよくわかるかもしれません。

2004年のM-1グランプリで準優勝をしたことによって、南海キャンディーズはブレイクすることになります。

それまでは、同性同士がコンビを組むことが当たり前になっていたのですが、ライバルが少ない男女コンビというところに活路を見出すことになった。

夫婦漫才というのは昔からあったけど、ビジネスパートナーとしての漫才師というのは全くいなかった。

普通に漫才で戦ったとしても、勝ち目がないと踏むと、気持ち悪い男と得体の知れない女性という体で、漫才の形にはめ込んでいった。

最初は両方ボケのすたいるで、笑い飯のテーストが近かった。
うけないことに対して解散風も吹き始めたところで、山里さんがボケからツッコミへの路線変更をすることにした。

しずちゃんのスピードに、ちょいたしをして笑いを取るスタイルが、確立されるとあっという間にスターダムの階段を昇り始めた。

メイプル超合金も同じように、元々コンビだった安藤なつさんをカズレーザーさんがスカウトして、男女コンビとして、南海キャンディーズと同じような道をたどっていくことになります。

ただし、南海キャンディーズの弱みというのは、恋愛ネタができないという点だった。

そこで出てきたのが2016年の相席スタートである。
元々コンビを組んでいた2人が同時期に解散をして、作家さんのススメで2013年にコンビを組むことになった。

芸歴を重ねていて、ゼロリセットになるのであれば、ある程度芸歴を重ねた人同士で組むことが楽かもしれないというところからコンビを組んでいる。

南海キャンディーズの存在が大きく、山崎ケイさんが持っていた漫才のスタイルを踏襲する形で、言いたいことを言ってもらうことをボケにして、ツッコミやすく、誘導する形でネタを作っていったのが山添さんである。

南海キャンディーズの漫才とはかぶらない、恋愛ネタを鉄板ネタにする男女コンビが完成したのである。

2020年にブレイクをするのが蛙亭である。
元々は養成所時代にコンビを組めない者同士だった2人が組むことになった。

漫才に挑戦をしていくことになるけど、偉大な南海キャンディーズの壁を超えることができないということに気づくと、イワクラさんは漫才からコントへ路線変更をしていくことになる。

男女コンビでのコントは新鮮であり、漫才とは違い方の力が抜けているからこそ、お互いの特徴をうまく活かしているから唯一無二のコントになっているのが特徴である。

TTPSが必要であり、マーケティング分析も必要

ビジネスでよく言われているのが、売れている先輩の行動や思考をしっかり観察して、分析をすることから始めるということを言われます。

徹底的にパクることだけなら、だれでもできることですが、そこから進化させることができるかどうかは、本人の覚悟次第です。

フレームワークをしっかりと理解することはもちろんですが、それをそのままパクったとしても、二番煎じといわれるだけです。

フレームをパクった先輩を追い抜くことはできませんし、似ていることをやっていてオリジナリティーがないという判断をされてしまいます。

そこから自分のスタイルに持っていくということは、いろいろな原体験をもとに引き出しを組み合わせることができるかどうかである。

一見、バラバラのようなことであったとしても、実はつながっていることがよくあるので、冷静に分析をすることが必要になるでしょう。

あの人と同じ場所で戦うということは、勝ち目のないところで戦うことになるで、自分が勝てる場所はどこなのかをしっかりと見極めることが必要になるでしょ。

ロールモデルの人が苦手な分野であったり、違う分野で勝負ができるように自分の強みや特徴を活かして、楽しくできる場所を見つけるためには、冷静なマーケティング分析をしてください。

目の前にあることをやっていたら

キャリアを形成していくうえで必要になるのは、目の前にあることに対して全力投球をすることが求められます。

いろいろなことを身につけたり、資格を取ったりすることだけでその不安を払しょくすることができません。

理不尽と不条理があるのはもちろんですが、ロールモデルにする人を見つけて、その人のやり方をしっかりと理解をして、オリジナリティを加えることによって、信用と信頼を得ることができるようになります。

不安があるのはわかるのですが、選択と集中をしなければなりませんし、それなりの覚悟を持ってやらないと、何も身につかないという最悪の事態になってしまうことになり、年齢を重ねてから何も特徴のない人になってしまうこともあるので、注意が必要です。

20代のうちにいろいろな職種を経験しておくことは1つのメリットになります。
自分の適職を見つけるチャンスであり、食わず嫌いにならずいろいろな経験をすることが、30歳以降にとってセーフティーリードに変化をしていくので、果敢にチャレンジをしてほしい。

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