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コミュニケーションの難しさ
本来であれば、エージェント関係のお話をするところではありますが、研修の打ち合わせをしていて、気づいたことがありましたので、本日はコミュニケーションについて書いてみたいと思います。
叱ると怒るは違うもの
社会人であれば一度は経験をしている。
失敗すると上司からのカミナリが落ちること。
でかい失敗をすると始末書ものだったり、顛末書ものだったりします。
すっごい恥ずかしいというのと、肩身が狭くなるのがよくわかります。
私はよく研修でいっていることがあります。
部下を叱るときには、チームから見えない場所で、個室に入って、考えさせるように、諭すように、部下を叱ることを心がけてください。
なぜ、こういうことをいっているのかというと、理由は明白なんです。
チーム全員の前で叱ることによって、部下が傷ついてしまい叱られる=考える力がなくなってしまう。
また、論理的に叱っていると思っていても、受け手が感情的に怒っていると受け入れてしまうと、全く効果がないということ。
感情的に怒っていると思った瞬間に、防御壁が下りてきて、それ以上何をいっても響きません。
そうすると考える習慣がなくなり、失敗した理由、叱られた理由を考えなくなりますから。
もう一つの理由は、行動が萎縮してしまって、大胆な行動がとれなくなってしまうからなんです。
失敗することは将来のためには有益なことなんですが、最近の風潮として失敗をした=使えないやつというレッテルを貼りたがる傾向が顕著に現れており、若手社員が失敗を恐れてしまう原因にもなっています。
そうすると修羅場をくぐらない為、引き出しが増えない傾向が続きます。
管理職になった時に、尊敬されるような仕事のレベルまで達していない。
だから、部下の失敗をおもいっきり感情に任せて怒ってしまう。
詰めてしまって、部下をドンドン追い込んでしまう。
部下は上司についていけないと思った瞬間に、社内異動、社内公募制、転職などという選択肢が出てくる。一度亀裂が入るとそれを修復することができない。
この2点から、部下を叱る際にはチームから見えないところで、諭すように叱っていくことが必要だといっています。
また、チーム全体の士気を上げるためにどうするのか。
全体の前で怒鳴り散らすのは逆効果になるので、ゴールを明確化して、そのためにはどうしたらいいのかをしっかりと考えて、
チーム全体に浸透させることが必要になります。
月末になると始まる発作だと思われたり、自分のチームの成績が悪いから八つ当たりされていると思われると、チーム全体の士気が下がってしまいます。これでは個人で戦っていたほうが有利だと思ってしまう部下もいるでしょう。
叱るというのは非常にタイミングが難しく、どれだけ噛み砕いて伝えることができるかがポイントになります。
賞賛力がない!?から褒められない!?日本人
そして、日本人が一番苦手なこと。それは、賞賛する力なんです。
私がエージェント時代、人事として経験をしていることで、最も多くの問題がコミュニケーションの問題なんです。
怒る、叱ることは簡単にできるのに、褒める、賞賛することが日本人はできないのです。
ソーシャルネットがこれだけ普及をしているわけですから、承認欲求の高い人が多いにもかかわらず、否定ばかりしてしまっているコミュニケーションが多いため、離職率が高くなる企業も多いんです。
なぜ、コミュニケーションがとれなくなったのかというと、セクハラ、パワハラなどが問題になるからです。伝えては深い意味がないのに、受け手が差別的な発言であったり、圧力的な発言と感じてしまうからです。
人間関係がこんなにギクシャクするのは非常に珍しいことですが、これから人手不足になる時代ですから、コミュニケーションを取りながら、信頼関係を築いていくことが必要になる。
「おっ!髪型変えた?」「あっ!もしかして…ちょっと細くなった」などちょっとした変化に気づき、声をかけることから始めてみましょう。仕事で大型案件を受注したり、チームへの貢献が大きい仕事をしてくれたなら、ドンドン褒めましょう。小さなことでもいいですから、感謝の気持を伝えて、褒めていくことで、チームの結束力は増していくでしょう。チーム力が大きくなっていくと仕事が順調に進みますし、離職する確率が低くなっていくでしょう。
個人の時代は限界を迎え、チーム力で仕事が出来る人材を探し始めている企業が増えています。ビジネス全体を見渡せる能力、チームを纏めるコミュニケーション力が求められています。専門家として活躍することはもちろんですが、それ以外にもいろいろなスキルを求められています。正解のない採用が始まっており、企業側も手探りの状況なんです。
コミュニケーションって何だろう!?
コミュニケーション力といっても、抽象的すぎる部分もありますが、私は次のように考えます。
1つ目は傾聴力があるということ
2つ目は問題解決能力があること
3つ目は賞賛力があること
4つ目は質問力があること
傾聴力は相手のお話をしっかりと聞く。途中で腰を折ったり、割り込んだりしないで最後まで聞く力。
問題解決能力は知識と経験をフル活用して、相手の問題について解決方法を提案する力。
賞賛力はいいところは褒める。否定をせずに褒めることで違う一面も見出すことができる力。
質問力は語られることがないことを聞いていく質問ができる力。
この4つの力を持っていてはじめて、コミュニケーション力がありますと自信を持っていえるでしょう。
日頃、家族や部下などとのコミュニケーションの取り方をもう一度見なおしてみましょう。ちょっとしたきっかけで大きく変われるチャンス!です。
部下の話を聞け!そして才能を開花させる
1on1ミーティングが形骸化してしまう理由として、部下の話を最後まで聞こうとしないからである。
経験値が上である管理職が話を聞けずに途中で相槌をうってしまう。
そうすると、管理職の独演会がはじまってしまう。
部下からしたら、考えを述べる前に、価値観を押し付けられてしまうことによって、思考停止状況になってしまう。
そうすると、この人の下では自分の才能が伸ばせないということになると、転職という文字が散らついていくことになる。
飲み屋で見ている、「うちの上司はわかってねーんだよ!自分の価値観、先入観を押し付けやがって!この時代遅れのポンコツやろう~」と管をまいている。
そうならないためには、どうしたらいいのか。
それは徹底して部下の話を聞くことからはじめてみましょう。
聞いて、情報を整理して、こういうことでいいと確認をしてから、自分の考えを述べたり、諭すように誘導することも必要です。
腹を割って話そうとするときは、上下関係は必要ありません。
どんなことで困っているんだろう、どこに問題があるだろうということをしっかりと見抜いて、フォローをすることができる管理職は少ない。
生産性の弊害ともいえるのですが、人の話を聞けない人が増えており、そういう人は成績も悪い傾向がしっかり出ています。
自分本位で解決策を言うのではなく、人への思いやりや配慮をしたうえで解決策を言うのでは、腹落ちする度合いが全く違います。
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