新卒採用は通年採用化するのか!?
日本の新卒採用はちょっと変!?
8月を迎えて就職活動も内定がでて就職活動をやめる学生、街中でも、電車の中でも汗だくになりながら、リクルートスーツで就職活動をしている学生をまだ多く見かけるようになりました。
就職活動についても4年生になってからと説明会、選考が始まるため、短期決戦になることが当たり前になりました。
careercreatorとして大学生の相談にのっていた時に気になる一言をいった学生がいました。
「エントリーシートを出すまでが長くて、説明会も大学ブランドごとに設定をされているので常に長蛇の列に並んで、時間だけがあっという間に経ってしまっているんです」
企業の中には大学ランキングを信じている会社がほとんどです。
なぜなら、採用担当者は上司の顔色を見て、自分の評価を上げるために必死になっています。
実際にある企業がTwitterでバラされたように、国立大学>早慶上智クラス>日東駒専クラス>その他というように、各企業では新卒採用した人の出身校から選んでいたり、役員、重役の出身校を優先するなど、その企業によって戦略は変わります。
中途採用ではスピード化ということで早ければ1週間、遅くても1ヶ月程度で決まるわけですが、新卒採用はなぜ長いのだろう。
経団連で決めているルールにのって採用をしているからである。
新卒のサイトについては、12月ぐらいからプレオープン、4月から説明会、6月から選考、8月内定という流れがある。
厳選採用といいながら、数合わせの新卒採用
応募前に企業を知る機会が提供されることは、学生にも大きなメリットがあります。
また企業側から考えても、応募の前にその企業を知る機会を提供することは正当な手続きであり、「無意味な応募」「とりあえずの応募」「考えてない応募」を減らすという意味でも、正しい手法なのかもしれません。
また増え続けるエントリーシートへの対応として、そこに至る前に絞り込む関門を設けるというのも、理解はできます。
ただ、これはまだ選考の入口の話なのです。
やっと入口を通過できたら、その後はエントリーシートや履歴書を提出して書類選考を受け、次に筆記試験や適性検査を経て、事前選考が完了となります。
その後やっとグループ面接、社員面接、管理職面接、重役面接といった面接何重奏に辿り着く…みたいなのが最近の就活プロセスだと聞くと、そりゃ本当に大変だという思いがこみあげてくるわけです。
バブル崩壊後、にわかに使われ出した「厳選採用」というフレーズ。
企業が求める人物に合致した学生を、多種多様な選考方法を重ねて、じっくり選び出す。
そんな流れが加速しているのが昨今で、最終的に内々定が出るまでには数ヶ月かかるという企業も少なくないようです。
それはそれで筋は通っている話なのですが、しかし、です。
長期の新卒採用は時間のムダ!?
本当にそんなに何度もの選考が必要なのでしょうか。
選考方法に矛盾や無理はないのでしょうか。
それほどまでに工数をかけないと、必要な人材の選考ができないのでしょうか。工夫の余地はないのでしょうか。
長期に渡る選考プロセスは、さすがに学生にも企業にも負担が大きすぎるように見えるのではないでしょうか。
どう考えても、学生生活の半分が就活期間になりかねないような今の状態は、さすがに尋常ではないと思ってしまうわけです。
現状のままでは、失うものも大きいのではないでしょうか。
過度な負担は、学生のエネルギーを奪い、自分に合った会社を仕事を探そうという気力をも奪ってしまいかねません。
そうした精神論でなくても、たとえば採用活動という企業活動に、生産性という視点はないのだろうか。
「厳選採用」という御旗の前に、生産性という考え方はタブーなのでしょうか。
これからの新卒採用は?
そして最も大きな疑問は、企業は優秀な学生を採用するために選考を重ねているはずなのに、あまりに長すぎる就活期間が、学生本来の学業はもちろん、学生ならではの経験や挑戦をする機会・時間・エネルギーを奪ってしまい、結果として優秀な学生を育むことを阻害しているのではないか、ということ。
今のままの採用活動を続ければ、企業は自らの首を絞めることになるのではないかと。
学生にとって就活は、自分の人生を自分で考え切り開く、またとない貴重な機会。
その意味では、どんな苦労も、曲がりくねった道も、何一つムダにはならない…はずです。
そうであって欲しい、そんな就活を、採用活動を、切に願っています。