仕事ができる人と会社を伸ばす社長の3つの共通点とは!?
仕事ができる人と会社を伸ばす社長の特徴とは!?
「伸ばす社長」は自分にできることと、できないことの境界線がはっきりと見えている。
できる人の特徴と一緒である。
基本的には、永久に売れる商品や、永久にやっていける事業というものは存在しない。
会社を伸ばしていける社長はそのことを真正面から受け止める勇気を必ずもっている。
そのため、いま自分がやっているビジネスモデルがあと何年ぐらいでダメになるのか、いつまでに何をしなければならないのか、ということがすぐにわかり、的確に手を打つことができる。
また、自社のビジネスモデルだけでなく、競合他社のビジネスモデルも
きちんと理解しているため、なぜ他社がまねをしないのか、なぜ真似ができないのか、どこの会社が一番近くまで迫ってきているのか、さらにはあと何年で追いつかれてくるのかということまで、常に状況を把握して、明確に情報を把握している。
現状分析をしっかりしている!?
伸ばす社長は、そうした「逆転の可能性」もちゃんと視野に入れている。
自社の強みと弱み、他社競合の強みと弱み、そうしたものがすべてわかったうえで、時代の流れを見ているので、できる社長は会社を伸ばしていくことができる。
ここで忘れてはいけないのが、「敵を知り己を知る」だけではダメだということ。
以前にエンジニアを派遣を中心にしている、ソフトウェアの会社社長から、今後の業界について意見を求められた時があった。
ソフトウエア会社はここ数年で急激に増えてきたが、早くも統合、M&Aがドンドンと進んでいる。
競合が増えたから、価格競争が始まったからである。
特殊な技術をもたないソフトウエア会社が社員に払える給与は最高でも600万円ぐらい。
平均すると300~400万円というところである。
ソフトウエア業界では中の下クラスであり、高給とは言えない。
会社としては一人あたりの利益が少なくなっても、人を増やしていかなければ経営は成り立つ。
まさしく薄利多売の世界であり、その後人材の流失という大きな機会損失が待っている。
一方働いている従業員からしたら、どんなに頑張っても給料が上がらないということがわかると、先をよめる優秀な人材から、業界を去ったり、同業他社で年収がいい会社へ転職をしていく。
人材の質が下がれば、当然の売り単価も下がる。
単価が下がるということは、一人当たりの利益も減る。
会社の規模が小さい会社から淘汰されていくのはよくわかる。
潤沢の資金と特殊技術をもった大手のみが残っていくのが、自然の摂理といえよう。
私がこの話をしたのが当時の従業員が300名ぐらいの小規模な会社の社長さんとお茶を飲みながらだった。
AIソフトのように、いろいろな手が見えている!?
その社長は私の話を聞きながら、「そうなんだよね。」といっていたので理解をしてくれていると思った。
ところがその社長はすぐに行動をするわけでなく、以前と同じことをやって、何も変えようとしなかったのだ。
「それはまだ先のこと、その時までに何とか考えるよ」という程度の認識だった。
すでに危機に直面をしていれば、すぐに動いたかも知れないが、5,000万円~7,000万円の利益が確実に上がっているという状況であれば、人はすぐには動けないものである。
どんなに頑張ったとしても5年後には衰退するとわかっていても、今の利益を捨ててまですぐに行動をしようということができないのである。
従業員とその家族のことを考えてしまうと、利益が出ているうちには大きく方向転換ができないのが人の性。
「いま」利益が出ているうちに、5年後、10年後を見越した新しいビジネスモデルを考えておかなければ、結局は会社を潰すことになってしまうのだ。
「伸ばす社長」は、頭と行動が連動しているから、スピード感をもって、いろいろなビジネスモデルを提案する。
頭で変化の兆しを察知した時は、すぐに手を打つことができるので、変化の時代であっても会社をのばしていくことができるのだ。