勝ちたいんや!負け癖がついたチームが常勝チームに変わった3つのポイント
チームリーダーになった時にすぐやること
チームを結成したばかり、リーダーになったばかりという時には、チームのルールなどがわからずに、わからないことだらけで不安も大きい。
裏を返せば、未知数である分、思うようにやれるということもたくさんあります。
最初にワクワクする理由は、自分なりにやれるというところがあるからです。
一方で難しいのは、チームとしてある程度の時間を過ごした「中だるみ」状態のチームの場合ではないでしょうか。
チームとしては成立しているけど、大ヒットが出たり、大きな売上を達成したりという経験がない。
それどころか企画がマンネリ化してしまっていたり、売上の微増、微減を繰り返している状態。
この中だるみは営業チームだけではありません。
例えば管理部門のように、同じメンバーでずっとやっていたり、いままでの延長線上で仕事をしているといったことが理由で、士気が上がりにくく、モチベーションが低いチームもあるでしょう。
「このままじゃ、やる気を出して働くなんて無理だな。仕事は仕事と割りきってルーチンをこなすしかない」というような、どんよりとした空気が蔓延してしまうと、仕事の能率が下がっていきます。
そして人間関係がギクシャクしてしまい、お決まりの相性問題が勃発します。
脚の引っ張り合いをしているうちに、思わぬミスが出たりします。
負け癖の原因を探して、活躍できるようにする
私も一度、他部署のチームリーダーを兼務したことがあります。
そこのリーダーが体を壊してしまったため、緊急措置として指揮をすることになったのですが、チームの内情を見て驚いたことがありました。
明らかに、まわりの部署と比べて、モチベーションが低い。
目標は直近15ヶ月連続未達という状況であり、明らかに「負け癖がついている」状況で、メンバーの表情もチームの雰囲気もどんよりしています。
リーダーである人が体調を崩したのが無理も無いというほど、マイナスの空気が漂っていました。
負け癖がついてしまい、ビジネスの大海原を航海するどころか漂流しているような、危機的状況下にあるチームを立て直すこともリーダーの仕事です。
負け癖がついたチームを建て直して、勝てるチームにするには、どんな仕掛けをつくり、メンバーを動かしていくのが効果的なのでしょうか。
ひとつの事例としてとらえてください。
正解がないので、チームの状況や人によっても異なる対応がありますから。
負け癖のついたチームには意外な一手で立ち直す
この「負け癖チーム」のリーダーを兼務してみて気づいたことが、自分自身にも責任があるのではないかということでした。
支店をまとめる身にでありながら、自分のクライアントにかまけて、自分で数字を作ることに必死になりすぎていたということが原因でした。
なんとか立て直すためには、自分も変わらないといけないということをあらためて思いました。
負け癖がついてしまったチームは、メンバーの個人的なメリットやビジョンについて、リーダーが語っても、何も信じてくれません。
「どうせダメだ」という経験が重なり、聴く耳を持たなくなってしまうのです。
それなのに一方的に熱く語ってしまうと、リーダーとメンバーの連携が千切れてしまいます。
温度差がおおきくなり、「うちのリーダーってちょっとうざくない」というように、個人プレーに走っていったり、それぞれの動きをしてしまい、チームは崩壊してしまいます。
メンバーがチャレンジ精神を取り戻すどころか、リーダーの努力も無駄になるでしょう。
小さな成功体験がチームを変える!?
15ヶ月も連続して未達ということもあり、成功体験を積むことが必要だと考えてみました。
自分もそうでしたが、いったん負け癖がついてしまうと、そこから抜け出すのは簡単ではありません。
小さな成功体験をすることすら難しくなり、売上や利益を立て直すなど、難易度が高そうだと感じていた。
まず最初にとりかかったのが、「時間管理」でした。
ダラダラ残業するのはやめよう。そして規則正しい生活をしてもらおう。
初歩的なものだったかもしれませんが、時間管理が大きな変化を生むことになるとは、その時は確信していませんでした。
ちょうど全社的に「残業時間を管理しよう。ワークライフバランスを取ろう」という全社的な取り組みもあり、他のチームと比べても、このチームの時間管理はあまりにもできていませんでした。
仕事があってもなくても全員残っているし、残業記録もいい加減につけていた。
チームの様子を3日間見た私は、こういう習慣から決められたことはちゃんとやれるチームではないと感じました。
せっかくチームで決めたことも、徹底してやることがなく、全体のパフォーマンスが低くなっていたことに気づいたのです。
そこでとりかかったのが、残業時間の管理です。
1日1時間以内、月間20時間以内という目標を設定して、チームメンバーに徹底しました。
時間通りに変えるのが第一目標ではありますが、売上や利益の達成と比較すると難易度は低く、1ヶ月後には無事達成した。
「おっ!やればできるじゃん」と私はおおいに成功をよろ込、それはメンバーと同じだったのです。
全社的にも時間管理がテーマだったこともあり、「このチームはしっかり時間管理ができている」と取り上げると、メンバーの達成感は倍増しました。
それは、小さなささやかな成功体験ですが、チームメンバーは「なんだ、自分たちはできるじゃないかと」実感できたのです。
これは、何よりの収穫であり、肝心な業績や数字の立て直しができたのは、これがキッカケでした。
その後チーム全体が立ち直ることができ、うまくいかなかったり、未達が続くと、「時間管理は自分たちが一番得意にしていること」といいきかせて、働き方を見直す。
そういう思考性が定着してくると、自分たちの勝ちバターンにもっていくことをしていた。
負け癖がついたチームリーダーは「絶対に勝てる試合」を一生懸命に探しだし、まずは1勝することを目指す。
そこからがスタートになります。
私が見つけた「時間管理」は簡単でありながら大切なはじめの一歩になる効果的な勝ち試合だったのです。
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