●周りの人と同調することのリスク 協調性の誤解
職場では【協調性】が重視されます。
組織の一員として集団行動が求められる以上、他の社員と協力して業務を進める必要があるので、当然協調性は必要です。
でも、私はカウセリングをとおして多くの職場で、この協調性が誤解されて使われているように思います。
あなたは、【協調性】と【同調性】の違いをご存知でしょうか?
組織で働くためには協調性が求められるわけですが、必要以上に組織に溶け込もうとすると、素敵なあなたの個性を押し殺してしまいます。
一人ひとり顔が違うように、みんな能力が違います。
誰にも長所があれば短所もある。
だから、それぞれメンバーの長所を活かし合うことで、組織で働く意味やメリットが発揮されます。
言い方を変えれば、もし組織のメンバーが全員同じ能力だったら、組織で働くメリットが薄れてしまいます。
だから、あなたの強みや長所、得意なことを活かして働くことで、所属している組織に最も大きな貢献をすることができるわけです。
そのため組織の一員として、他のスタッフと協力することも大切ですが、同時に自分の個性と能力を活かすことも大切になります。
他者と較べて「私は〇〇が下手」とか「□□が出来ない」と、落ち込んだり悲観する必要はありません。
なぜなら、必ずあなたが上手にできることがあるからです。
まだ、それに気付いていないだけ。
大辞泉によると、協調性とは『互いに協力し合うこと。特に、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと。』とあります。
この【異なるもの同士】という点がポイントです。
少し話が変わりますが、協調性と似た言葉に【同調性】があります。
同調性とは『行動や考えを決めるに当たって、自分の周りの人たちの行動や考えに従うこと』です。
協調性と同調性は違うものですが、混同されてしまっているように思います。
つまり、協調性を『行動や考えを決めるに当たって、自分の周りの人たちの行動や考えに従うこと』と、誤解されている。
だから、他の人と異なることをすると「あいつは協調性がない」と、避難されてしまう。
たとえば、自分の仕事が終わっても、他の人がまだ働いていると帰れない。
飲み会に誘われて断ると、陰口を言われる。
あなたの職場はどうでしょう・・・
もし、あなたの職場が上記のような状況だったら、【協調性】と【同調性】の違いを思い出して、自分の望む選択をしてください。
そして、あなたの強み・長所・得意なことを、より磨いていくことに専念しましょう。
結果的に、これが職場に貢献できることになるし、あなたの能力をより高めることにもなります。
最後にもう一度。
協調性とは『互いに協力し合うこと。特に、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと。』
同調性とは『行動や考えを決めるに当たって、自分の周りの人たちの行動や考えに従うこと』
協調性は自分を大切にしていますが、同調整は自分を粗末に扱うことです。
そのため、同調ばかりしていると、段々自分が嫌いになってしまい、自己肯定感がどんどん下がってしまいます。
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