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#22 物事を掘り下げて価値観にたどり着くには、5W1Dで考えてみよう

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キャリアコンサルタントの笹井典子です。

前回「就職活動の軸は人」というのがアリかナシかという記事を書きました。その中で、「人」で思考がストップしたら、抽象的すぎて「ナシ」ですが、自分が大切にしている「価値基準」にたどり着く大きなヒントです。ということをお伝えしました。

「人」というキーワードから、どのように掘り下げていくか?

巷では、「なぜ?」を3回以上繰り返す、という事が定説です。

もちろん、「なぜ?」を繰り返すこともとても効果的。ただし、思考が停止している状態だと、3回目以降の「何故?」の答えが出てこなかったり、振り出しに戻ってしまったり。。。

カウンセリングの場で「なぜ?」を繰り返すと、尋問のようになることも(^^;;

尋問になってしまうことを避けるために、私が心掛けているのが、タイトルにもなっている「5W1D」です。

WHY ?(なぜ?)

WHAT?(具体的には?)

WHEN?(いつから?どんなとき?)

WHO(誰かの影響?誰とでも?誰と?誰に?)

WHERE(どこでも?どんなシチュエーション?)

Don't(それが無いと、どのように感じる?)

「なぜ?」と聞いて、抽象的な返答があれば

「具体的には?」と掘り下げ、具体的な答えに対して「なぜ?」と投げかけてみます。

また、「いつから?そう思ったきっかけは何かあった?」と聞くことも(特に、自己PRの掘り下げをしているときは、学生が発揮した強みが先天的なものか?後天的なものか?を確認するためにこの質問をする事が多いです)

そして、その価値観はどんな場面でも発揮できているのか?発揮できない場面があるとしたら、どのときはどんな気持ちなのか?

ということを聞いていきます。

もし「尊敬できる人と一緒に仕事がしたい」という人に聞くのであれば

「尊敬できる人と一緒に仕事がしたい」のはなぜ?(WHY)

「尊敬できる」とは具体的にどんなこと?(WHAT)

「尊敬」ということを大切にしているのはいつくらいから?(When)

自分の中で「尊敬している人は?」(Who)

どんな場面で、人を尊敬できる?(Where)

自分の中から「尊敬」や「人との関わり」をなくしたらどう感じる(Don't)

というような聞き方(掘り下げ方)です。

特に、最後のDon'tを聞くことで、本人の中でもやもやしたものが残った時、そこから思考が深まることがあります。今まで当たり前に感じていた価値観が「もしそれができない自分になったら」と考えると、初めて自分自身を客観視をできるようです。

この学生の方の場合は、業界研究の場で「尊敬できる人」という事が出ていたので、特に「尊敬」というキーワードを中心に掘り下げました。

また、「尊敬」というキーワードを業界研究に繋げるために

「自分が誇りに思える仕事」「こんな仕事をしている人を尊敬できる」という視点で再度探していただくようにお伝えしました。

まだまだ、思考を深めることには慣れていない様子でしたが、働くことに対する自分の価値観が少し具体的になったようでした。

これからの業界研究に活かしてもらえると嬉しいです。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Have a great career_weave!



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