#59 意識を言語化する
「○○を意識する」という言葉ってよく使っていませんか?
・目標を意識する
・リーダーとしての意識を持つ
・社会人としての意識を持つ
・正しい姿勢を意識する
などなど
企業でのキャリア研修や、学生へキャリア講座などで、「明日からの行動目標」をたててもらいます。
その時に、注意するのは「行動目標は、『動き』を言語化する」ということ。
特に注意するのは「〜〜を意識する」という言葉は使わないこと
何故なら「意識する」は行動では無いからです。
試しに、「意識する」という「動き」をしてみてください。
何かを思い浮かべようとはするけど、動きにはならないでしょう。
「目標を意識する」を動きにするならば、
目標を紙に「書いて」
毎日見えるところに「貼って」
毎日眺める 声に出して「読む」
と言うのが動作の言語化で
この動きを続けることで目標を意識して、次の行動を考えられると思うのです。
(意識するだけで満足していても
何も変わらないからね)
さて、この「意識する」っていう言葉
指導をする時にも使いがち
私も以前はよく使っていましたが
言語化について考えるようになってから、その指示の曖昧さに気づいて、なるべく使わないようにしています。
最近、sup(スタンドアップパドル)のトレーニングでもこんなことがありました。
腰椎の椎間板症になって以来、どうも腰を庇って漕いでしまって、フォームが崩れているのが気になっていた時のこと
漕ぎ仲間の方から、「フォームが悪い」「骨盤を立てないとダメ」との指摘を受けました。
でも、「骨盤がを意識すれば良いんだよ」というアドバイスをされると
すごーくモヤモヤする。
「そんなことはわかっているけど、どうやって動けば良いかわからなくて困っているのに」
とおもってしまうのです。
指摘してくれている方も、自分で「正しい姿勢はこう」と見本を見せながら、一生懸命説明してくれるのですが
「ここを意識」「あれを意識して」と言われると、全く頭に入ってこず😅
あーごめんなさい、と思いながら聞くしか無いという状態。
信頼している元同僚のトレーナーに
私の漕いでいる動画を見せて相談してみました。
このトレーナーは、工学部出身の理系脳→理屈っぽいけど、明確に言語化をしてくれるので、理解しやすいのです。
「骨盤を立てる意識」について確認すると
「そもそもnoleeちゃんは、骨盤が立ちすぎている」と一言
確かに、反り腰って言うと、腰が反ってる状態を思い浮かべるけど
「骨盤が立ちすぎている」と言われると、骨盤を後傾するように体を動かすんだなと思えて来るから不思議。
結果的に、フォームについては骨盤の角度よりも、上半身と下半身の動きの連動性が無いことの方が問題ということになったけど😅
文字でのやり取りでも、明確に言語化してもらえれば、モヤモヤせずにアドバイスが聞けました。
パーソナルトレーナーと、キャリアコンサルタント
人に指導する立場として、大変勉強になりました。
自分の言語化の引き出しを
引き続き増やしていかないとだなと
考えるエピソードです。