デンマークの椅子を堪能:東京都美術館
「フィン・ユールとデンマークの椅子」(東京都美術館)に行ってきました。予約なしで入れます(7月末現在)。
1940年代に椅子デザインを始めたフィン・ユール
展覧会の最初の部屋は、デンマークでなぜ家具製作がさかんになったのか?についての説明がありました。生協活動との関係、家具職人組合という仕組みのことなど、とても興味深かったです。
フィン・ユールは、1937年、25歳のときに展示会に初出品し、イージーチェアやチーフチェアなどの代表作となる椅子を発表したのは1940年代。1942年には自邸を建設し、自らデザインした家具や日用品に囲まれて暮らしたそうです。
展示室を埋め尽くす椅子たち
時代を追う形で、その時代その時代に発表された作品(椅子)が並べられています。椅子だけでなく、テーブルなどの家具、時計などの雑貨もあります。展示されている椅子は、もちろん触れてはダメ。座ることもできない。あ~座ってみたいなぁ・・・と。
会議場や機内もデザインしたフィン・ユール
1950年代には、国連本部ビルの信託統治理事会議場のインテリアと家具デザインを手がけた。そのデザインがと実際の写真がありました。会議場は、みなが平等に意見を述べ合う場だと、馬蹄形の会議場をデザイン。素敵な発想ですね。
スカンジナビア航空の機内のデザインも依頼されたそうで、そのデザイン画もありました。
織田コレクションって?
展示されている椅子のキャプションのあちこちに「織田コレクション」と記されていて、なんだろう?と思っていたら、織田憲嗣さんという研究者が収集した壮大なコレクションがあるとのこと。ここのホームページがすごい!うまく表示されないのが残念ですが、トップページにコレクションの椅子の写真がずらーっと並んでいるのが圧巻。展覧会にお出かけできなくても、ネットでも十分堪能できそうです。
最後の最後のお楽しみルーム
一番最後の展示ルームには実際に座ってよい椅子がたくさん並んでいてビックリ。もちろんレプリカですが、展示されていた主な椅子がほとんどありました。
織田さんのインタビュー映像も流れていて、展示品の椅子に座りながら映像を見ることができます。
北海道・旭川エリアに行くことがあれば、織田コレクションが展示されている場所にも行ってみたいなぁと思いました。