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DXとは、ネットやシステムやパソコン等のデジタル技術の活用によってビジネスや仕事の仕方に変革を起こすものですが、DXを考える以前に、IT化が進んでいない部分がまだまだたくさんあります。(IT化はDXの手段で、IT化の先にDXがある)

子どもからお年寄りまでスマホを使いこなしているし、Zoomも使われるようになり、ここ数年でグッとIT化が進んだようだけれど、DXにつながるIT化がうまく進まない本当の理由がちょっとわかったような経験をしました。

長く使い続けがちな家電との共通点

例えばエアコンや冷蔵庫。
最近の機種は節電化が進んでいて、買い替えたほうが電気代が安くなるし、性能もあがる。長く使っていると故障や火災のリスクも高まる。でも、「まだ壊れていないから」「まだ使えるから」と、特にご年配の世帯の買い替えはなかなか進まない。

IT化も似ているところがあるように思う。壊れたり、何かの不具合がなければ、パソコンやネット回線やホームページの見直しはしない。見直さなくても困らないから。

でも、実は買い替えることで時間がかかっていた仕事が効率化できたり、回線費などの固定費が安くなったり、20年前の10分の1くらいの価格でホームページが開設できたりするのに、その情報が入らない。

技術の問題の前に、がまんくらべ

例えばメール。メールは自分のサーバーあるいは相手のサーバーの問題で届かないこともあるし、理由はわからないが迷惑メールに振り分けられてしまうこともある。だから、メールが届かないことって意外とある。

でも、サーバーとかセキュリティとかわからなくても、スマホもメールも使えるから、郵便と同じように、メールが届かないことってないはず、と思う方もいらっしゃる。

もし、これからIT化を進めなければならない相手が、そう思っている領域の方々だったとしたら、業者さんやIT担当の方はどうするだろうか? とくに、決裁権をもっている立場の方がそうだとしたら。。。

おそらく最初はちゃんと説明するでしょう。でも、相手はその説明は理解できない。相手がわかるように説明していると工期が延びる、相手はイライラする・・・。がまんくらべの世界です。

どっちが妥協するか、あきらめるか?

これが社内の話だったら、IT化を推進する部署は「ダメだ、こりゃ」と心の中で思い、形ばかりのIT化を予算内でまとめて、「はい、やりました」となるのではないかなぁ。

そういう企業さんから依頼されたIT会社は、今後も続くであろう「ご説明」の工程も入れた高い見積もりを提示し、「こんなにお金がかかるならIT化するメリットはないな」と思われ、その企業さんのIT化は進まない、となるような気がする。あるいは、法外なお金をかけてやり遂げるかもしれない。

コミュニケーターみたいな人が必要なのかも

詳細は書けないが、ひょんなことでIT化のお手伝いをすることになり、そのプロセスでいろんな学びがあった。

私は、部外者みたいなもので、IT会社の人間でもない。でも、多少の知識はある。だから、これまでの20年をひょいっと飛び越し、「いまはこんな便利なものがあるから、安く簡単にできますよ」とあっけらかんといえた。

実際の作業を依頼するIT会社も、「いまこんな状態ですが、いまの状態はこうする、新しいものはこうつくる。いくらでできます?」とメールが届かないことがなぜあるのか? の20年分の説明をせずに本題に入れるからシンプルな見積もりがすぐ出る。

間にはいった私には何ら報酬はないが、IT化もDXも、こういう間に入るコミュニケーターみたいな人がいないとうまく進まないんじゃないかなぁ。なかなか進まないのもそこが原因のような気がしました。どうでしょう?

#最近の学び

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