学校×合理的配慮×発達特性
1.学校生活における「合理的配慮」について
「障害者の権利に関する条約」「障害者差別解消法」を受けて、障がいのある児童生徒からの意思表明に基づき、「合理的配慮」を提供することが法的義務となりました
とはいえ人員配置や予算の問題などで「合理的配慮」を提供することが難しい場合もあります
2.環境調整
そのため「環境調整」の視点が大切になってきます
これまで社会に対しての生きづらさがあったとしても、個人が環境にあわせるという考えでしたが、「環境調整」は、環境を個人に合わせていくという視点を大切にしています
3.聴覚過敏の児童生徒
例えば、音に過敏な児童生徒には「イヤーマフ(ヘッドホンのように耳を塞ぐ道具)」を装着して、周囲の音を遮るという配慮事項を提供したり、学習障がいにより、字を書くことがゆっくりな児童生徒には、iPadなどのデジタルツールを活用し書字の負担感を軽減したりすることができます
ここまで読んで頂いた方はお気づきかもしれませんが、「合理的配慮」とは、誰か特別な人のための配慮ではなく、公平感を損なうことでもないのです
4.合理的配慮への理解
しかしながら、教育関係者が、児童生徒の障がい特性を理解していないと「ズルい」「えこひいきだ」という児童生徒や保護者からの声に惑わされてしまうこともあります
まずは正しい理解を積んでいきましょう!