岡山県学生「終わらない就活問題」No.4 私の老婆心
こんにちは。フリー面接トレーナーのnoriさんです。
今回も「終わらない就活」を続ける岡山県学生の問題点を書きます。
ここで扱う「終わらない就活」を続ける岡山県学生とは、すべての岡山県学生ではなく、私が出会ってきた一部の、いつまでも就活ジャングルから抜け出られずにいる学生を指しています。
このnoteはそんな岡山県学生を応援し、あるいは支援者や彼らの親の方々への参考資料になればと思い書き続けました。
前作の振り返り
No.3に続き、「終わらない就活」の原因から考えて、対策を講じていきたいと思います。
以下前作振り返りです。
「終わらない就活」を続ける岡山県学生の原因は以下の通り述べました。
ケース
C 親や周囲の評判に左右され、自己の意思による決定ではないことを逆手に取り、いつまでも人のせいにして、就活戦線をさ迷い歩くケース
今回はCについて取り上げたいと思います。
これまでが、実際の現役学生時代の就活において、A 自分のやりたい仕事と岡山にある仕事のギャップが大きく見つからないケース。B 内気な岡山県学生が偏った企業の見方をしてしまい、内定をもらったところに行ってしまい、その後にギャップを感じてしまうケース。
そして今回のCはそういった彼らが、その後に歩む、負の連鎖を書きます。
「終わらない就活問題」としていますが、実際のところ、No.2でも述べましたが、岡山県の雇用情勢を鑑みると、就職はしやすい状況です。極端な言い方ですが、選ばなければどこかに落ち着くことはできます。ですので、岡山県学生は、その多くがどこかしらに身を寄せ、一度は就職しています。
卒業後も学生と同じ目線での就活
誰しもが納得のいく就職を叶えられるわけではありませんが、「終わらない就活」を続ける岡山県学生は、卒業してもなお、学生の時の目線の就活を続けてしまいます。
それは、周囲の評判で、仕事の良し悪しを決める、または親の意見を鵜呑みにした、自分の考えではない何かに囚われているように見えます。
私のところへと訪れる方は、男女問わず岡山県内では高校、大学と学歴は十分で、県内で就職しようものなら、学校の名前でまず弾かれることはないと思います。
そんな希望通りの就職は叶わぬも、どこかで働く彼らは、1~3年後に転職を決意します。例えば「公務員」や「ホワイト企業」等の名称を使い、希望の仕事として相談してくれますが、理由を尋ねても、私がわからないどころか、本人自身がなぜ転職を希望するのか理由はわからないままです。
あえて言葉を選ばずに言うと、「安住の場所を求めている」といったことでしょうか。彼らにとって、今いるところは仮の住まいで、引っ越しを希望するような感覚にも思えます。これは、まだ社会にも出ていない学生時代の感覚や考えと変わらない状態です。
他責の念がある
彼らは、現在の仕事が合わずに転職を希望しますが、その理由を、「親に言われて入った会社だから」、「職場の先輩と年齢が離れすぎていて話が盛り上がらないから」、「仕事を教えてくれないから」などと、その会社と自身が合わないことをうまい具合に説明をしようとします。あたかも、自分自身は被害者だと暗に示しているようです。
もちろん、全てではなく、中には本当のハラスメント被害もありますので、ケアや相談方法を考慮する必要とあります。
彼らの声
彼らは、仕事が全くできなかったかというと、そうでもありません。もともと、社会と繋がる縁が少なかったためか、仕事観が限定的だと考えています。例えばこのようなことを言われたことがあります。
「良い企業を選んでいたら、やりがいのある仕事を任せてもらえたはず」
大人の私たちからしたら、単純に「甘い」と思ってしまいます。が真剣に訴えてきます。
甘えとているかどうかは、個人の感じ方なので割愛します。
ここでは、彼らと向き合った経過と結果をお伝えします。
(対象者に許可を得て、相談内容を文字お越ししています。本人に配慮し、詳細は省略&若干の脚色をしています)
文章で見ると、感情の起伏を感じにくいですが、実際には涙目で言葉に詰まりながら話しています。
先に、この相談の結論を書いておきますが、結果的にこの方はまだ仕事を続けています。
別に、残った方が良いと諭してはいません。今回話したいのはその部分ではありませんので、その経緯は割愛します。
私が気になる点は、「きっとやりがいのある仕事はあると思うんです。」の部分です。
「経験を蔑ろにしないで」という老婆心
人間ですから、誰でもうまくいかない時もありますし、その時は隣の芝が青く見えることもあるでしょう。私にも恥ずかしながらそのように感じることは多々あります。
私は、どのような仕事でも、その仕事の経験は、決して今の自分を台無しにするようなものではなく、むしろ自己を形成するものと考えています。
若い方にはそれを老婆心でウザく思うかもしれませんが、大人として警告だけはしたいと思います。「きっとやりがいのある仕事がある」と感じる背景には、「前向きに働きたい」や「活躍したい」という気持ちの表れでもあると、このAさんの相談に乗りながら感じたもう一つの感情でもあります。
私がこのAさんの話を聞く中で、こんな質問を問いかけてみました。
「アポ取りの仕事をしていて、面白いって思ったことはないの?」
すると、Aさんは「あります。」と教えてくれました。
なんとなくイメージと違ったり、うまくいかないことが多かったり。「終わらない就活」を続ける彼らは少し打たれ弱いところがあります。
何かしら理由をつけて、もっと別の安心できる場所を求めてさ迷う行動をとろうとしがちです。
実際には褒めてくれる先輩もいるように、今の仕事に向き合うわず、隣の青い芝ばかり気にしてしまっていることで、実は、自分のいる場所も青い芝であることに気づけずにいると思います。
最後に
本当は、この岡山県学生「終わらない就活問題」は3回くらいで終わるつもりでした。No.4については、今回こそ終わろうと、PCに向き合うこと1週間かかりました。
ですが、自分の文章力や、そもそもの構成の甘さで伸び伸びになっています。
やはり難しいですね。
ただ、発見もありました。
「書きたいことがあるんだ」
これについては、前向きな気持ちです。
「終わらない就活」を続ける岡山県学生とは、私が出会う学生の中でも一部の方々です。彼らは、就活の問題は抱えているとは言え、魅力的な一面を持っています。そんな彼らが、就活の負け組のように扱われることや上手くいかないことに疲弊している姿を見て、まさに老婆心ながら応援したいと思っています。
また書かせていただきます。ぜひ今後も読んでください。
よろしくお願いいたします。
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