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自己分析と”言葉”
面接初心者🔰のための面接対策コーナー、略して【めんたいこ】
悩んでいる人も、これから考える人のためにも、今みなさんが向き合っていくことについて書きますよ。
みなさんは言葉をどれくらい扱っていますか?
それも日本語を正しく使えていますか?
日本語は難しいですよね。
今回お伝えしたいことは、日本語の難しさ!
ではなく、「自己分析と”言葉”」と題して自己分析をさらに深めるための考え方を話したいと思います。
今日の【めんたいこ66】
自己分析と”言葉”
自己分析は、これまでの経験を振り返えりと自分を客観視することが大切であることはご承知の通りです。
しかし、自己分析をしてみたけど、あまり効果が得られなかったという声も少なくありません。
もちろん、振り返りのポイントが違ったのか、客観的に自分を観ることが難しかったのか、原因は様々でしょうが、それらは自分自身だけで自己分析を行った結果という可能性があります。
第三者の視点でこそ客観的に観ていくことの効果が増します。
そして、自分では気づかないことについてフィードバックをもらうことが大切であることは、これまでの私のめんたいこシリーズでも何度かお伝えしてきました。
第三者(特にキャリアコンサルタント)と行う自己分析はぜひお試しいただきたい。
今回はさらに自己分析の効果を深めるために必要なことですが、それは「言葉を知る」、「言葉の意味を知る」ことです。
言葉を知っていることで自己分析が深まり自己表現も高まる
私の面トレ(面接トレーニング)では、日々多くのフィードバックを行っています。
その際に、私が伝えたフィードバックに対して、相談者の反応は
①自分では気づけなかったです ➡(A 嬉しい or B 実感が無い)
②使ったことがない言葉です ➡(A 新発見 or B 聞いたことがない)
この①AB、②ABの4種類くらいの反応が返ってきます。
①-A、②-Aの反応では、それぞれフィードバックの言葉に対して理解があり、その後の会話の中でも正しく使えこなせていることが多いので、自己理解が深まり、自己表現も高まっている状態です。
一方で、①-B、②-Bの反応をする方は、その後の状態が異なります。
言葉を知らないことでフィードバックが宝の持ち腐れになる
例え、どれだけカッコいい言葉をフィードバックで提供しても、意味が分からなかったり、使いどころがわからなければ、宝の持ち腐れです。
先日このようなことがありました。
Aさんは、友人関係の構築や他者とのコミュニケーションに長けている方で、自身では自分の長所を「協調性がある」と認識していました。
ただし、自分でもありきたりな長所ではないかと感じ、私に相談をしてくれました。
このAさんのように、「協調性がある」とは、特に学生さんたちの中ではテッパン的な表現になっているかもしれません。
これは自己分析をしていないからそうなるのではなく、言語表現がまだ乏しいのではないかと思います。
そこで自己分析を深めるために、様々な角度からインタビューをしていきました。
どんな時に協調性を感じるのか?
協調性とはどんな意味で使っている?
自分にとって、人間関係の構築するうえで大切なことは?
なんでコミュニケーションが得意と感じるのか?
などのような質問を繰り返し、Aさんの話を深掘りしていきました。
詳細は割愛しますが、Aさんからの話をまとめると、
Aさんは、相手の意見を大切にする
Aさんは、相手に厳しい発言ができない
Aさんは、相手を気遣うことが多い
Aさんは、相手の表情や声のトーンなど意識して聴いている
Aさんは、人に相談されることが多い
Aさんは、相手の気持ちを理解するように努めている
Aさんは、相手から気持ちを理解してくれたことに感謝されることがある
このような情報がわかりました。
そこで、私からのフィードバックは、「相手の気持ちを理解できて、気遣うこともできる。あなたは感受性が強いんですね」という表現を使わせてもらいました。
この感受性という言葉は決して難しいわけではないと思いますが、普段はあまり使わない言葉かもしれません。
Aさんについては、「知っている言葉だけど、使わない言葉」、つまり②-A「新発見」という捉え方をしてくださり、客観的に観ても自己肯定感も高まり、その後もこの新しい言葉を使いこなせるようになると思います。
自己分析が深まらない要因
もしこのAさんが①-B、自分では言われても実感が無い、②-B聞いたことが無い(知らない)であった場合、残念ですが、せっかくのフィードバックも深まりません。
①-B 実感が無い場合は、知っていても意味を理解していない場合や自分の経験と言葉の意味を紐付ける必要があるので、言葉の意味を再度理解した上で、もう一度自己の経験を振り返ったり、紐づけて考える必要があります。
②-B 聞いたことが無い場合は、そもそも言葉を覚えてもらうことから始めてもらう必要があります。
あるいは、指導者側としても、相談者のレベルに応じてフィードバックする言葉選びも重要な指導ポイントだと思います。
もちろん、簡単な言葉で伝えれば良いというわけではなく、相談者が志望先に合格するために必要なレベルに高まるために必要な指導を心がけます。
最後に
自己分析はすれば良いものではありません。
実施した結果、使いこなせるようになることが大切です。
つまり自己表現です。
面接で自分自身を適切に自己表現できることで、ミスマッチの無い採用に繋がります。
指導者側からフィードバックをもらっても、それを鵜呑みにするだけでなく、もしわからない言葉なのであれば、「意味を教えてもらえないか?」と聞いてみましょう。
恥ずかしいことではありません。
自分自身のために、自分に適切に合う言葉なのかどうか自分で確かめましょう。
その言葉を最後に使うのはあなた自身です。
今回はここまで。それじゃあまた(@^^)/~~~
自己分析シリーズ
自己分析のnoteです。参考にしてください。(紹介以外にもあります)
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