海外で茶道を習っていると、日本から”茶道短期留学”をしに来られる方がいることに気づき、これは良いアイデアだなと思ったのでご紹介したいと思います。
”短期留学”といっても、「出張のついでに」とか、「親御さんの出張に付いてきた大学生」とか、「休暇のついでに」、と本当に短期(というか数日、もしくは1日のみ)の方々なのですが、茶道を愛する者同士の交流を、単純に良いなと私は思えたので、海外滞在中の一つのイベントとして、こういうアイデアもあるのねと思って頂けたら良いのではないかと思い、ご紹介したいと思った次第です。
”短期留学先”を皆さんどうやって見つけられたのかというと、ネット検索のようです。お教室の紹介ホームページをお持ちの先生も多いため、「滞在先XX 茶道教室」とGoogle検索して、見つけた茶道教室にコンタクトをとって、「短期滞在なのですが」と断った上で、先生にお稽古代等を確認した上で、お稽古場に来られているようです。
同じ流派であれば、同じ言葉を話すようなものですから、初対面とはいえ、お稽古は楽しく和やかにスムーズにいくようです。
日本人以外の方もいらっしゃって、例えば、上海で日本人の先生から茶道を習っている方が、短期滞在先の国で教えられている先生の元を訪問する、というケースに出逢ったこともあり、茶道による国際交流がなされるようで、私は良いなと思いました。
海外で茶道を教えられれている先生は、グローバルマインドセットは勿論のこと、柔軟で懐が深く、「おもしろそう」という好奇心をお持ちの方が多いように思います。よって、短期の訪問者を歓迎してくださるケースが多いのではないかと感じます。
日本の大学生のお点前を見て、当地でお稽古されている方が焦りを覚えたということも聞いたことがあるので、茶道という共通言語があるからこそ、お互いの切磋琢磨になるということもあるのではないかと思います。
もちろん、短期でお邪魔するという点での礼儀作法等はそれぞれ配慮される必要はあるとは思うのですが、状況をご説明し、先生がご快諾してくださるのであれば、是非、このような「茶道短期留学」も視野に入れていただけると、茶道のお稽古がより一層、楽しくなるのではないかなと思い、ご紹介させて頂きました。
私自身も、日本ではないところで茶道のお稽古をしていて、「海外にいても、これだけのお稽古をさせてもらえるんだ」と素直に感激し、そのようなお稽古の場を提供してくださる先生に感謝の気持ちでいっぱいでいます。
茶道が、海外でもこれだけ愛されていて、世界各国にこれだけ熱心に修行されている方がいるのだということを知ったことが、私の心の拠り所になっていたりもします。
日々茶道のお稽古に励まれている皆様、ぜひ、海外でご活躍されている先生のところに「短期留学」されてみてははいかがでしょうか。
※お互いの先生に失礼のないよう、マナーについては各自皆様にてご配慮のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。
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