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【子育て】自律学習が身につく家庭の秘訣とは?小さい頃からの習慣がカギ
今回は「子どもが自分から進んで学習に取り組むようになるための家庭の工夫」についてお話しします。長年教師をしてきて感じたのは、やはり小さい頃からの生活習慣が学びに向かう姿勢を大きく育てるということ。自主的に勉強する子どもには、小さい頃から積み重ねてきたシンプルな習慣が隠れています。それでは、家庭でできる具体的なポイントを3つに分けてご紹介していきます。
1. 勉強は「楽しむこと」から始めよう!
まず、子どもが小さい時は、「勉強しなさい」と言わないのがポイントです。代わりに「机に向かって楽しいことをする」ことを意識します。子どもはまだ、勉強を自ら好むわけではありません。ですが、楽しいことを机の上で始めることで、「机に向かう=楽しみ」というイメージを持ちやすくなります。
たとえば、パズルや色塗り、積み木、シール貼りなど、子どもが興味を持ちやすい遊びを机の上で一緒にやってみてください。大切なのは、親も一緒に参加して「学ぶ時間は楽しい」と感じさせることです。1日1分でも良いので、机の上で過ごす時間を少しずつ増やしていきましょう。
この「楽しい机時間」が習慣化すると、机に向かうことへの抵抗感が薄れ、成長とともに自然と学びの場に向かうようになります。子どもが小学校の高学年や中学生になった頃には、親が何も言わなくても勉強に向かえるようになるんです。
2. 小さいことから積み重ねて「習慣」を育てる
習慣の力は絶大です。子どもは、環境や繰り返しによって「当たり前」を覚えていく生き物。たとえば、朝起きたら「おはよう」と挨拶を交わすように、勉強も「毎日やるもの」という自然な感覚を育てることが大切です。
この時、無理に勉強を押し付けず、徐々に積み重ねていくのがコツです。親が一緒に机に座り、「今日はどんな楽しいことをしようか?」と問いかけながら一緒に過ごすと良いでしょう。具体的には、まずパズルや簡単な計算ゲームなど、短い時間から始め、そこに慣れてきたら図鑑を開いて生き物の話をするなど、次第に学びの要素を増やしていきます。
一緒に過ごす中で、自然と勉強や学びが日々の生活の中に溶け込んでいきます。「毎日少しでも学ぶ」習慣が身についてくると、小学校高学年以降は自分で進んで勉強するようになります。「小さな習慣の積み重ねが、自律学習への第一歩」だと捉えてみてください。
3. 環境づくりで学びをサポート
学びに集中できる環境づくりも、子どもが自律的に学ぶ上で大切です。勉強をする際は、リビングやダイニングなど家族がいる空間で始めるのも効果的です。誰かがそばにいてくれる安心感があると、勉強や読書、学びの時間が心地よくなるためです。
また、学びの場をリビングに設けることで、親も自然と子どもの様子を見守ることができます。「わからないところは、いつでもサポートするよ」というスタンスで、質問があれば親がすぐに答えてあげられる距離で一緒に過ごしましょう。中には、自分のペースで学びたいという子もいますが、それでも最初は親が近くにいる環境で始めると勉強習慣がつきやすくなります。
親も一緒に読書や簡単な問題を解くなど、真剣に机に向かっている姿を見せると、子どもも自然と「学びは生活の一部」という意識を持てるようになるでしょう。この「家庭の学び環境」こそ、子どもの学習意欲を高める大切な要素です。
まとめ:小さな習慣が、大きな学びの自立へとつながる
以上の3つが、子どもが自律的に学習するために役立つ習慣です。
勉強は「楽しむこと」から始める
小さいことから積み重ねて「習慣」を育てる
環境づくりで学びをサポートする
小さな頃から机の上での楽しい時間を積み重ねていくことで、「机に向かう=学ぶ」という自然な習慣が身につきます。お子さんが中学・高校に進んだとき、「勉強しなさい」と親が言わなくても、自分で進んで学習できるようになるでしょう。子どもが安心して成長できる環境を整えながら、ぜひ今日から「楽しむ学び」を一緒に始めてみてください。