自分の責任に気づける子どもは強い!親が育てる思考法とは?
子どもも親もこれができれば子育てはうまくいく!「自責」と「他責」を考える
子育てでよくある悩みの一つに、「子どもが他人のせいにしてしまう」というものがあります。例えば、兄弟や友達とのトラブルで「◯◯ちゃんが言ったからやった」や「先生が怒ったからこうした」と、自分の行動の責任を他人に押し付けてしまうケースです。
こういった「他責」の思考が続くと、子どもは自分の意思で行動する力が育ちにくくなり、周りに流されやすくなってしまいます。一方で、自分の行動を自らの責任として受け止められる「自責」の思考を持つ子どもは、どんな状況でも自分で考え、行動を選び取る力がつきます。
今回は「自責」と「他責」の違い、そして、どうやって「自責」を育てるかについてお話しします。
「他責」と「自責」の違い
まず、他責とは、問題が起きた時に「自分は悪くない」と考え、原因を他人や環境に求めることです。例えば、「友達がこう言ったからやった」や「親がこう言ったからこうした」といった具合に、行動の理由を他人に委ねてしまう思考です。
一方、自責とは、「自分がどう行動したか」「自分がどう感じたか」をしっかりと見つめ、自分の責任で行動を決める思考です。「友達が言ったけれど、やらないと決めた」といったように、あくまで自分の意思で行動を選び取る姿勢です。
「自責」を育てるための親のアプローチ
子どもが「自責」の考え方を身につけるためには、親の声かけがとても大切です。日常生活で、次のような問いかけを意識してみましょう。
「あなたはどう思うの?」と聞く 子どもが何かをした時や悩んでいる時に、「◯◯ちゃんはどう思っているの?」と聞くことで、他人のせいにするのではなく、自分の考えや気持ちに向き合うきっかけを作ります。例えば、喧嘩をした場合、「相手はこうだったけど、あなた自身はどう思ったの?」と、まず子どもの考えに耳を傾けてみましょう。
「あなた自身がどうしたい?」と問いかける 何かを決断する場面では、「あなた自身がどうしたいの?」と尋ね、自分で決める機会を増やすことが大切です。親が「こうしなさい」と指示するよりも、子ども自身が「自分で考えて行動する」という姿勢を持てるようにサポートしてあげましょう。
失敗しても責めない 子どもが自分で決めた結果、うまくいかなかったとしても、それを責めてはいけません。「失敗しても、自分で決めたからこそ学べる」という姿勢で見守りましょう。失敗を経験することで、自分の行動に責任を持つことができるようになります。
親も「自責」を意識する
子どもに「自責」の考え方を伝えるには、まず親自身が「自責」の姿勢を見せることが大切です。親が日常生活で自分の行動に責任を持ち、「これをやったのは自分の判断だから」と示すことで、子どもも自然とその姿勢を学びます。
例えば、何か家族で問題が起きた時、「パパやママも自分の考えでこうしたんだよ」と正直に話すことで、子どもも「自分で考えて決断する」姿勢を学ぶことができます。親が「自分の責任で行動する」という手本を示すことで、子どももその姿勢を自然に取り入れていきます。
「他責」の思考を変えるためのステップ
もし、子どもが「友達のせい」「誰々がこう言ったから」という他責の姿勢を取っている場合、次のステップを踏んでサポートしてみましょう。
相手のことを理解しつつ、自分の行動に向き合わせる 喧嘩やトラブルが起きた時、まずは「相手がどうだったか」を聞いてあげましょう。そして、「じゃあ、あなた自身はどう思ったの?」と、自分の行動に焦点を当てる質問をすることで、他人のせいにするのではなく、自分自身の行動を振り返らせます。
「どうすれば良かったと思う?」と聞く トラブルの解決に向けて、「次はどうすればよかったと思う?」と、子ども自身に考えさせることが大切です。親がすぐに解決策を提示するのではなく、子どもが自分で考え、次のステップを見つけられるように導きましょう。
自分で解決策を提案させる 次に同じようなことが起きた時、どうすれば良いかを子どもに考えさせます。「次はどうしたい?」と聞くことで、子ども自身が自らの行動を改善する方法を見つけることができるようになります。
最後に
子どもに「自責」の考え方を教えることは、長期的に見て大切な教育の一つです。自分の行動に責任を持てる子どもは、将来どんな困難にも向き合い、自分で考えて解決できる力を持つことができます。そして、そのためには、親自身が「自責」の姿勢を持ち、日常生活の中で子どもにその考え方を示していくことが欠かせません。
今からでもできることを始めて、子どもが自ら考え、成長できる環境を一緒に作っていきましょう。
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