通知表の見方で変わる!子どもの成長を引き出す親の声かけ術
通知表の見方で変わる!次に繋げる親の力
長期休暇が始まる前、子どもたちは通知表を持って帰ってきます。この通知表、ただの成績表だと思っていませんか?実は、このタイミングこそ、子どもの成長を親がどうサポートするかが大切になる瞬間です。キャリーが20年の教師経験から、通知表をどのように見て、どんな風に子どもと接すると良いのかをお伝えします。
通知表をもらったらまずやるべきこと
子どもが通知表を持って帰ってきた時、まずは「おかえり、よく頑張ったね!」と笑顔で迎えてください。通知表は子どもが、学校でどれだけ努力したかを振り返るものです。成績の良し悪しだけで判断せず、まずはその頑張りを認めてあげることが大切です。
通知表を受け取る際の第一歩は、「通知表を見せなさい!」と強引に言わないこと。むしろ、麦茶やおやつを用意してリラックスできる環境を作り、「一緒に見ようか」と優しく誘ってみてください。親が落ち着いて対応することで、子どもも自然と通知表について話しやすくなります。
声かけのポイント
通知表を一緒に見る時は、子どもの努力をしっかりと認めてあげましょう。例えば、「体育で友達に声をかけて頑張ったんだね!」や「かかり活動もよくやってたね!」など、具体的な行動を褒めてください。
子どもは親に見てもらえると嬉しいものです。「一生懸命やってたんだね、頑張ったね!」とポジティブな言葉をかけ、成果を認めてあげることで、子どもはさらに自信を持って次のステップに進むことができます。
次に繋げるアプローチ
通知表を見たら、その内容をもとに「これからどうするか」を話し合いましょう。たとえ苦手な分野があっても、「◯学期はここをもっと頑張って、成長していこう!」と前向きに声をかけることが大切です。「お休み中に、ここを頑張れば、◯学期がもっと楽しくなるよ!」と具体的な目標を提示すると、子どももやる気が出ます。
特に苦手な部分があった場合、「なんでできなかったの?」と問い詰めるのではなく、「ここをどうやって克服しようか?」と一緒に考えるスタンスが重要です。親がサポートしてくれる安心感が、子どもにとって大きな励みになるでしょう。
通知表の中身をどう見るか
2020年から、小学校の通知表は3段階評価になりました。各教科について、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的な態度」という3つの観点で評価されています。どの教科も、この3つの評価ポイントを総合的に見て判断されます。
知識・技能
これは、教科書の内容をしっかり理解しているか、知識として身につけているかを見る部分です。例えば、国語なら漢字が正しく書けるかどうか、算数なら計算ができるかなどが該当します。思考・判断・表現
これは、知識を基に自分で考え、それを表現できるかどうかを見ます。例えば、国語では読解力を生かして自分の意見をまとめる力、算数なら問題を解決するための工夫ができるかが評価されます。主体的な態度
ここは、子どもが自ら学習に取り組み、学んだことを生活の中でどう活かしているかがポイントになります。授業以外の場面でも学んだことを意識して使っているかどうかが問われる、少し難しい部分です。
苦手な分野をサポートする方法
もし、通知表に「がんばろう」が多かった場合、長期休暇中に苦手な部分をどう克服するか、一緒に考えてみましょう。例えば、国語であれば漢字の復習を計画的にやる、算数であれば基礎の計算問題をもう一度やり直すなど、小さな目標を設定してあげると効果的です。
ここで重要なのは、「全部完璧にやらせよう!」と親が焦らないこと。毎日少しずつでもいいので、子どもが前に進めるようなサポートをしてあげることが大事です。土日だけでも、一緒に学習時間を作ることで、次学期への準備がしっかりと整います。
最後に
通知表は、ただの成績表ではなく、子どもの努力の証です。成績の良し悪しだけに注目するのではなく、子どもがどれだけ頑張ったのか、どんな部分で成長したのかをしっかり見てあげましょう。
通知表を通じて、子どもとのコミュニケーションを深め、次の学びに繋げるためのステップとして活用することで、長期休暇を充実した時間にできます。親の愛情が伝わる声かけをすることで、子どもは自信を持って次に進んでいけるでしょう。
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