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宇宙人


私が子供の頃。小学3年生位かな?教育実習生として、若い女の人が来られた。担任の先生よりずっと若くて、自分たちにより年が近いとあって、皆んな先生の元に行って「遊ぼう!〇〇しよう!」と集まっていた。

程なくして、実習期間が終わり、教育実習生さんとのお別れの日がやって来た。お別れの挨拶の時に、教育実習生さんは「お手紙ちょうだいね!」と、、皆んなに言って別れを惜しんだ。

それから1週間くらい経ってだったかな。担任の先生から、「実習生の〇〇先生にお手紙書いた人、手を挙げて!」と言ったら、私以外誰も手を挙げなかった。

散々実習生さんに集まって、遊んで!これして!あれして!とねだり、遊んで貰っただろうに、誰1人手紙書かないって、人は意外と冷たいんだなと、小学3年生で思った。

そして、確か担任の先生も「〇〇先生に手紙書いてね!」と、教育実習生さんを思って、私達に手紙の念押しをしていた。それを聞いたから、私は出そうと思った。担任の先生の思いとかを感じ取ってしまったから。何より、手紙貰わなかったら実習生さんは寂しいだろうと。そして、先生としての手腕みたいなのも、手紙の数で測れてしまうのでは?とも思っていたから、私は目立つタイプじゃなかったから、覚えてないかもなぁと思いつつ、書いた様に思う。

私は思い出すと、小学生よりもっと小さい時も、何か引っ掛かる発言を大人が言うと、そこにその人の感情をキャッチしてしまっていた様に思う。発言しなくても、感じ取っていた様に思う。

特に、感情のベクトルと言うのが、不等号の様に分かってしまっていた。〇〇ちゃんはこの子が好きで、私よりも〇〇ちゃんの方が好きで、とか。もちろん比較対象者が居なくて、一対一は分からないけれど、複数居たら分かった。

中学生ぐらいの時は、親を論破する勢いで、すごく口が達者だった記憶があるのだけど、大人なって年を取るにつれて上手く話せなくなった。それは、経験から思いがけず人を傷付けたりとか、気楽に言った一言が相手を傷付けたりと言う事があって、多分言葉を発する事にとてつもなく恐怖を覚え、慎重になってしまったのだと思う。

だから、どうしたら語彙力伸びるか?どうしたら相手に、真っ直ぐ柔らかく伝わるか?を、とても勉強した時期があった。

この歳になって、見える方とご縁が出来て見ていただいた際に、言葉が出ないと伝えた。その方は、感覚的な言葉を私に発したのだけど、何の違和感もなくすぐあ、分かると思ったので、「あーわかります。」と答えたら、「それが分かるなら,やっぱり宇宙人だわ」と言われた。

でも、宇宙人と言われてなんかホッとしてしまった。あーだから私は、なかなか理解されないんだなと。感覚も違うし、皆んなが気付かない事に気付く。どんなに良い人と言われていても、私が見た時に何か違和感があったり、人が言う程いい人に思えなかった場合、のちのちにその人の腹黒い部分が現れ出て来たりする。

私は自分の感覚が周りと違う事を良しとしなくて、むしろしんどいと思っていた。けれど、自分のその感覚を信じて、良しとした時、実は自分の人生が軽やかになると言う事が分かった。
まだ、その良しと思えたところが部分的かもだけれど、それが自分の感覚全てに良しと思えたら、多分凄い事になる様な気がする。

もともと、アンテナ立ってるタイプなのに、そのアンテナが嫌だから自らアンテナをグッと押し込めてた訳だから。

今私は、自分のグッと押し込めたアンテナをしっかり立てようと思っている。グッと押し込めてた時期が長くて、押し込めてた癖が出てしまうけれど、まず自分の感覚を信用、信頼しようと思う。

テレタビーズって宇宙人キャラが昔いて、私はよく知らないんだけど、実家にポスターが貼ってあった。甥っ子達が好きだったんだろうね。

でも、あんなテレタビーズの感じで、私もアンテナガンガン立てて、自分の直感を働かせて行こうと思う。今まで私を守ってくれたアンテナだから、今度は誰かの為に使ったり、世の中の為に使ったり、そして何より自分自身を喜ばす為に使いたい。と言うか、アンテナを立ててくれる自分自身と、繋がりたいと思う。

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