京都銭湯わく沸くトレカ大作戦の話
こんにちは。
カードキャプターまくらです。
今日は、公共配布カードと銭湯の大好きなまくらとその夫が、期間限定トレカを集めるべく、京都銭湯を力の限りまわり尽くしたお話です。
"銭湯"を検索ワードにこのnoteへ辿り着かれた方、
「公共配布カードってなに?」というお方、
わたしと同じく全国行脚収集癖のあるお方、
もしよろしければ自己紹介記事もご高覧ください。
あらまし
京都銭湯わく沸くトレカ大作戦とは、2024.10.26 - 11.30 の36日間、京都府下86銭湯のオリジナルトレカを配布した、まさに話題沸騰のイベント。
件数を日数で割ると一日あたり
86 ÷ 36 = 2.3888888888…..
「うーん、不可能ってこともないな、タイ人は1日4回シャワーしはるらしいし」と、まずは思いました。
カードとなるとどうも感覚がおかしくなる、よくないクセです。
ただ、各銭湯200枚限定・無料配布(要入浴・アンケート回答)という、フルコンプを目指す層には涙の低ハードル配布条件。無事に最終日まで在庫があるとは思えません。
トレカを逃したくなくて、1日6軒まわったこともありました。オーバーツーリズムバスに乗りたくなくて、自転車で24km走った日もありました。
ご想像に難くないとおもいますが、こんなにお風呂に入ると、自律神経をいわします。ほてって眠りが浅くなりました。よい子は真似しないでくださいね。
自分なりに優先順位を考えて、回ったのは概ねこんな順番です。
1.いつもお世話になってるホーム銭湯さんたち
2.メディア露出の多い有名銭湯さん
3.ご主人や女将さんがトレカ推しらしき銭湯さん
4.観光地付近 or 好アクセス銭湯さん
イベント開始からたったの2日でのトレカ枯れもあったようで。3.のトレカ♡度なんて、ほぼ予測し得ないのは言うまでもありません。
結局コンプリートはならず、24日間で全86枚中の83枚という結果に。
健闘したとは自負しますけれど、やっぱり全部並べたかった…くぅうあと3枚…!
そしてもうちょっとゆっくりおふろに入りたかった...
トレカの紹介
なかなかお財布に厳しいカードキャプター業ではありましたが、それもふっとぶくらい、心底わく沸くのトレカです。
たとえ200枚ずつといえど、これほどのカードを無料配布だなんて、奥ゆかしさがかけ流し。
裏面ですきなところ
・創業年(歴史の長さのあまり高確率で"〇〇年ごろ")
・水風呂愛好家ならぜひ知っておきたい天然地下水情報
あの熱湯風呂のような配布条件下で、この透かし文字が読める収集者は一体何人いたのでしょうか。
あと、このデザイン発案された方、絶対ゴールデンカムイの読者ですよね?
銭湯熱、夫婦の差、そして覚醒
カードキャプターまくら
・ゴリゴリの銭湯ネイティブ(少なくとも週2通い)
・小学校からのお友達はおふろやさん(元)の末娘
・東京や大阪でもちょこちょこ銭湯に行っている
その夫
・銭湯文化のほぼない街出身
・公衆浴場の衛生が気になる繊細さの持ち主
・初銭湯でシャワーの温度調節ができず困惑した経験あり
わたしが初日に早速5枚のトレカを集めてきたら「俺は無理やわぁ、ひとりで頑張ってな」とのたまうので、当初は孤軍奮闘のつもりでした。
ところが、私が友達との4日間の旅行から帰ってくると、テーブルの上に9枚、見知らぬトレカが並んでいるではありませんか。
※ふだんサプライズとかフラッシュモブとかしてくるタイプの配偶者ではない
そこから、サウナも水風呂も電気風呂も入れないお子ちゃまボディ(=烏の行水)を活かして、計50軒ものおふろやさんに行ってくれました。
…タイ人もびっくりしはるわ。
さらに驚くべきことに、夫はイベント終了後も週1銭湯に通っております。
銭湯習慣のない人を引き込む、これぞトレカエフェクト。
恐るべし、京都銭湯わく沸くトレカ大作戦。
ごらんになってますか、京都府浴場組合さん…!
この旅での心ぬくもる(?)エピソードたち
銭湯ってふしぎな空間で、着ているものや持ちものから人となりもわからない他人どうしが一緒のお風呂に入るわけで、外界よりもずっとフラットな人間関係になるって思います。
楽しい出逢いもたくさんありましたので、ちょこっとご紹介します。
海を越える電気風呂
明らかに日本語話者ではない人の叫び声がおふろに響き渡る。
滑って転んだ?救急車?...ではなく
電気風呂でビリビリパニックしてたアメリカ人さんでした。
看板が読めなかったみたいです。
おふろでGoogleレンズ使えへんもんね。
「いったいこの痛さの何が気持ちいいのか?」
「我慢強い日本人ならこれを楽しめるのか?」
「むしろこれは我慢比べツールなのか?」
「え?サムライだからか?www」
いやエキサイトしすぎでは...って思いましたが、日本人の国民性という視点で考えたことがなかったので新鮮でした。
確かに、座禅修行みたいな電気風呂マダムいてはる。
ちなみに...
来週のマツコの知らない世界は、\電気風呂/
カードキャプターはお遍路さん?
北区紫野エリアは京都屈指のおふろやさんメッカです。
おふろやさんをはしごするのにわざわざ髪を乾かすのも変なので、♫赤い手拭いマフラーにして 神田川スタイルでうろついていました。
「え?もうおふろ上がりやんな?え?はしごしてんのん?え?カードのために?」
明らかに未知の生き物カードキャプターに心理的距離があったのに、湯当たりを心配して塩飴をくださった女将さん、優しい…。
わたしもいつか、知らない人に飴を配れるお姉さまに進化したい。
サウナマットとお姉さま
とある初めての銭湯でのこと。
わたしの祖母より一世代くらい上とお見受けする初対面のお姉さまが、わたしのサウナマットをお気に召したようで
「あんたそれどこで買うたん?ええなあ〜」
「インターネットです〜300円で〜」(すぐ値段いうてしまう)
「インターネットよぉせえへんし、わたしのんも買うといてくれへん?お金渡すしぃ」
そうしてさしあげたいのは山々でしたが、翌日からもトレカで別の銭湯さんをまわるので、丁重にお断りしました。
なんか毎日来てる顔やと思われたそうです。
一見さんなのに馴染めてた、というか受け入れてもらえたのは大変光栄ですが、(買うといてあげればよかった)とちょっと後悔もしてます。
ちなみにトレカイベントについてはご存知なく、
「え?こんなカード、誰が欲しいん?」と。
私や。
自転車ヘルメットとおまわりさん
自転車ヘルメット着用努力義務化が話題になりましたね。
この日もおまわりさんが路上で呼びかけをしていました。
こちらを見て(あの人ヘルメットしてる、OK)と頷かれましたが、すかさず二度見。
私が被っていたのは、サウナハットでした。すんません。
ネクスト銭湯ジェネレーション
立ったままで半身温もれるほどの深湯でぼんやりとしていたら、明らかに令和生まれのお嬢さんがお母様の洗髪中におひとりでこちらに。
(…この水深で身長足りる?)と内心ひやひやしていたところ
「わたしの入るとこ見ててな〜」
と、ごく自然にプール監視員業務を任されました。
※辛うじて鼻で息はできるくらいの身長だった
「あぁ、この子は普段からみんなに見守られておふろを楽しんでるから、自然と大人に助けを求められるんやな」
と、少し羨ましく思ったりもしました。眩しい社交性。
あと、かわいいお連れ様もいました。
(期間限定トレカはもうないけど)
通年販売のありがたい銭湯系カード
さて、もう入手できないトレカについて散々書かれても...と嘆くそこのカードキャプターのあなた、朗報です。
あります、通年販売・全国区の銭湯系カード。
今回写真を載せたのは京都銭湯の分だけですが、それでもこんなに。
なんでもぱしゃぱしゃ撮って残せてしまう現代でも、至極当然ながら脱衣所もおふろも撮影不可。カードとして来浴の思い出になるのは、とても意義があると思っています。
おわりに
今回は突如覚醒した夫に随分手伝ってもらったので、まだ京都銭湯をコンプリートしていません。
〇〇湯 × 京都検定スポットみたいな、おすすめモデルコースを、いつか記事にできたらいいな。
p.s.
♡をいただくと、全国の動物園・水族館のかわいい子たちがランダムでおじぎ(のような)ポーズをするよう設定してます。
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