診察券なくした
俺の会社の別の部署に勤める後輩の女の子が大型バイクに乗っている。結構珍しいと思う。ちなみに彼女はものすごく周りに気を配るタイプで、仕事も卒なくこなし、明るく穏やかな性格で、ついでに容姿も備わっているという漫画のヒロインみたいな人だ。
あるとき、彼女の部署に紛れ込んでいる俺のスパイから「たまたま彼女のTwitterを発見した」という情報がもたらされた。内容的に間違いなく本人のものらしい。使っているデスクの写真が決め手になったそうだ。
どんなツイートをするのかと問うと、「見てみてください」とリンクが送られてきた。目玉が飛び出た。職場の上司・同僚に対する罵詈雑言の嵐である。毒蝮三太夫でももうちょっと上品だぞというぐらいとんでもない悪口のオンパレードだった。これは面白いことになったなと静観していたら案の定社内で問題になって、あるときアカウントごと消えていた。彼女の次回作には期待している。探せば「もうある」んだろうけど。
たまに関わることがあるが、彼女の気に障ることを言ったりしたりすればたちまち知らないところで公開処刑されてる可能性があるので、ものすごく気を遣って接している。デーモン・コアを扱うような気分だ。人は見かけによらないものだ。
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俺もバイクに乗っているから、お互いどうしたきっかけでバイク乗るようになったのかという話になった。俺は大した理由じゃない。「妹を殺せば葬儀でまた会えると思ったから」だ。俺めっちゃサイコパスってこと? やべー、俺サイコパスだったのかー。知らなかったー。え、はじめてはじめて。サイコパス診断? へえ、そんなのあるんだ。あと俺、AB型で左利きなんだよね。右脳型だし。ショートスリーパー? あ、俺それだわ。瞬間像記憶もできるしな。共感覚もあるよ。MENSAの会員だし。
それで彼女の方はというと、大学時代にすごく好きな人がいたそうだ。その人が大型バイクに乗っていて、ちょっとでも話すきっかけがほしいと思って教習所に通い、バイクの免許を取り、自分もバイクに乗り始めたらしい。
へえ、素敵な話じゃないか。デーモン・コアとは思えんぐらい素敵な話だな。その彼とはその後どうなったの? と聞いた。
初めて2人で食事に行く機会が来たらしい。素敵なイタリアンのレストラン(サイゼリヤのことだと思う)を予約してくれて、一緒にパスタを食べていたそうだ。
と、彼のパスタが少しテーブルにこぼれた。彼はそのパスタをテーブルの上でクルクルと巻き、ぱくっと口に運んだ。
その瞬間、急に彼のことがどうでもよくなって、「好きでもなんでもなくなった」らしい。
は? 意味がわからん。これっぽっちもわからん。
今でいうと「蛙化現象」ですね! と笑っていたが、そうなの? そんな意味不明なタイミングで急激に気持ち切り換わるもんなの? ポンコツAndroidの「オッケーGoogle」じゃないんだぞ。
どうやって回避すんだろうな。この場合、パスタこぼれた時点で終わりじゃん。だって手元にはフォークしか無いぞ。パスタ落ちたと、巻くわな、巻いたら食うわな。ジ・エンドかい。TYPE-MOONのエロゲじゃないんだぞ。どこまでセーブポイント戻るんだよ。
どうやら「蛙化現象」とやらは対策不可能だな。意味わからんすぎる。だがエピソードとしては強力だなと思った。「その瞬間に好きじゃなくなった」という理解不能なオチが急に来るからどうやっても面白い。「蛙化」経験者には是非大いに語ってほしいものだ。
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彼女はクレーム対策みたいな部署にいるから、まあストレスが溜まるらしい。部署そのものが常時ギスギスしてるからな。大変だろうと思う。
聞いた話だが、ある国であんまりにもクレームが多かった会社があったらしい。その対策として「うちの子をよろしくお願いします」みたいな音声を電話オペレーターの親に録音してもらって電話の最初に流れるようにしたらしい。するとクレームが激減したんだそうだ。
「あんまりにもクレームが多い会社」なんだとしたら他にやるべきことあるだろと思うが、なるほど、オペレーターにも親がいて、その親にとって「大切な子供」なんだと想像できれば、相手を尊重した態度にもなるものだろう。重要なのは想像力と、相手を尊重することだ。
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最近、病院に行こうと思って診察券を探したんだが、どこにも無い。診察券かあ……、と思った。これは読んでくださってる方の中に医療関係者がいると思うので、もし間違ってたら教えてもらいたいんだが、俺は前々から診察券のことを「あんまり要らないんじゃないか」と思っている。要は俺が俺であることが分かればいいんだよな。保険証でいいじゃないですか。
お医者さんも俺の過去のカルテを見たいわけだろう。でも待ってくれや。過去のことなんて関係あるか? これまでどうだったとかさあ! 俺はそんなこと関係ねえっつう話! わかるか? 魂でぶつかり合うんだよ。「俺」と「お前」という人間がそこにいるだけだろ! 過去じゃねえ! 今どうなんだよっつうこと!
俺が医者に行くのはさあ! ガチンコで語り合いてえから! 前回どうだったとか関係ねえよ! 人に言えないような過去? 関係ねえ! ぶつかって来いよ今のお前で! なあ。なに? 今のお前が誇れないって? それだっていいよ! だったら「未来」に何を描くんだよ! それを聞かせてくれよ! ぶつかって来い!! そうだろ!
あと痛風の薬がほしいのだ。
痛風の薬なんかぶっちゃけ、野菜の無人販売所みたいな感じで勝手にお金入れて持ってくのが理想だ。だって月一で病院行って10秒ぐらいミーティングして、同じ薬1ヶ月分もらうだけだぜ? そのへんのチラシとかの横に置いといてくれよ。
まあでもな、俺も大人だからさ。そのへんの事情はわかってるよ。色々な? あるんだよな? うんうん、その……医師会のな? そういう政治的なやつがな? わかってるわかってる。いい、いい。わかってるから。その……裏金のな? そうな。はいはい。そういう「大人の事情」があるんだよな? 大丈夫、わかってるから。いいぜ。
それで診察券は「なくしました」って言えばいいやと思って病院に行った。
「すいません、診察券なくしたんですけど」
受付の人は一瞬「?」という顔をしたあと、「えーと、持ってはいるんですか?」と聞いてきた。
「え?」
「診察券。持ってはいるんですか?」
持ってねえことを「なくした」って言うんじゃねえの? どういうこと?
「え? いや……」
「どこかにはあるんですか?」
どこにもねえことを「なくした」って言うんじゃねえの? そりゃどこかにはあるかもしれないけど、それを今明らかにしてどうするんだ? 後で考えたんだが、「なくした」というのを「忘れた」と聞き間違えたんだろう。それなら辻褄が合う。ここで俺がよくなかったのは、そういう想像が働かずイラっとしてしまったことだ。最悪の返答をしてしまった。
「まあ(笑)、地球のどこかにはあるかもしれませんけど(笑)」
うざ。うっざこいつ。完全に煽るためだけの「(笑)」だ。自分がなくしたくせによ。受付の人にしたら普通にやりとりしてたら急に煽ってきたように見えただろう。俺はニヤつきながら返答を待った。売り言葉に買い言葉で何か言ってくるかな、と思った。
すると受付の人は「あ……」という表情をして、急に包み込むような笑顔で俺に応対してきた。完全に「ヤバい奴」に接するときのモードだ。そのあと俺に対する警戒が解けることは無かった。診察券は再発行してもらった。すいませんでした。
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最近なんか落ち込んでいる。なんでだろうな。SMAPが解散したからかな。今気づいたの!? それだったらもっとショックなことにこれから気づくだろう。
マシュマロを作った。→https://marshmallow-qa.com/vuho1h3o8752gr5
これはもちろん、「あ」とか「う」とかなんでもいいんだけど、ご意見ご感想、リクエスト、ご質問などを受け付けたいと思う。「お前に質問なんか無えよ!」という方はきっとあれだ、俺を32歳男性だと勘違いしてるようだな。言ってなかったけど、俺は本当はめちゃくちゃ可愛いJDなのだ✨。ほら、聞きたいこと山ほど湧いてきただろ。ポムポムプリンぐらい可愛いぞ俺。
このnoteも100本を目指して書いてきて、残り30本ほどになった。書ける話自体はまだまだあるんだが、ぶっちゃけると「言いたいこと」は大体言った感がある。俺が当初言いたかったのは「思い出を大切にしろ」「人に親切にしろ」「カレーにじゃがいもを入れろ」の3つだ。大体伝わったな!?
ここでちょっと皆さんの力をお借りしてゴールまで辿り着きたいと思っている。また俺のわがままだ。以前「コメントしないと俺のおっぱいをちぎって投げるぞ(トリック・オア・トリート)」と脅して皆さんにコメントしてもらったときに、もうこんなわがままは言わないと誓ったんだが、撤回しまーす。俺のケツを叩いていただきたい。「こんな話しろ」「あんな話しろ」なんでも大丈夫です!
それからこれは個人的にそういう話が好きだから教えてほしいと思うのは、「Twitterなりnoteなりに書くまでもないなと思った話」で、要するにボツになったnoteの記事とかを俺のマシュマロに投げてもらえると非常に楽しく読むと思う。オチが全く無い話とか「だからなんだよ」っていう話を聞いてるときが一番好きなのだ。これは単純に俺が楽しむだけだ。匿名だし俺から返信もできないから、壁に向かって放り投げると思って自由に書いていただきたい。
というわけで久しぶりの投稿になりましたが今回は以上。是非マシュマロ、なんでも投げてね。よろしくお願いします。
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