ジャンプ+主催 ミリオンタッグを実況 #8
記事に興味を持っていただき
ありがとうございます。
今回も集英社が主催している
漫画家発掘オーディション番組
MILLION TAGについて書いていきます。
前回はいよいよ最終課題に取り組む
連載候補者たちの姿を実況しました。
過去の記事はこちらからご覧いただけます。
今回は8月20日に公開された
最終話の実況記事です。
最終話では最後の審査の様子と
ミリオンタッグ優勝者が決定する様子が
収録されています。
今回の記事ではその最終課題で公開された
各タッグのネームをご紹介していきます。
前回:1位 押石和佳×玉田純一
『戦うセールスマン』
一度完成した作品を作り直すことに苦戦しつつも
『怪獣8号』の松本先生からアドバイスをもらって
奮闘した押石×玉田タッグの作品。
世界大戦中の日本で
セールスマンとして働くも契約が全く取れず
自暴自棄になっていた四沼マギワは、
バトルスーツを売る東雲太一と出会って
戦うセールスマンとなる物語です。
審査の中でも言われていた通り
主人公のマギワが
とても愛されていると感じました。
自暴自棄になりながらも
しっかりと芯があって、
セールスマンとしてはイマイチながら
諦めない心が密かに評価される姿に
読者としても応援したくなる主人公像です。
今回のネーム以降に登場する
主人公のバトルスーツが持つ能力次第では
より愛されるポイントになりそうなので
どんなスーツなのか楽しみですね。
あくまでもスーツを売るのが目的の
セールスマンたちがどんな戦いを巻き起こすのか
期待せずにはいられないネームでした。
前回:3位 夏井とし×岡本拓也
『ファーストリユニオン』
当初考案したサスペンス漫画のオチが思いつかず
急遽プロットから作り直すことになった
夏井×岡本タッグの作品。
宇宙人の存在が当たり前となった地球に
元々生息していた在来種を復活させるため、
外来生物の駆除をしていたモロとルリが
他の星に持ち出された生物を探す物語です。
夏井さんは世界観を創るのが得意なようで
今回も地球にいる宇宙生物を外来種として
駆除していた2人の少女が主人公です。
地球外生物が住み着いた地球の様子は
とてもリアリティがあるので
主人公たちが務めている架空の職業も
必要なものだと理解できます。
そこからあえて別の星にいる地球の生物を
捕獲するというストーリーにしたことで
何でもありにはならずにこの先の展開を
期待させてくれます。
SFならではの特殊な環境を持った星で
地球生物がどのような生き方をしているのか、
夏井さんの創造力で描かれる3話以降の
ストーリーも読んでみたいと思う作品でした。
前回:圏外 早志ねま×ハタケヤマ
『徒花に恋ふ』
今回も感情表現にこだわりつつ
連載を意識して漫画の描き方にもこだわった
早志×ハタケヤマタッグの作品。
両親が神を裏切ったとして
不遇な扱いを受けていたイチが
神を名乗る少女 伊夜と出会って
恋をする物語です。
物語序盤のデートとも取れる島の案内では
ヒロインの伊夜が天真爛漫にはしゃいでいて
神の威厳などは全く感じられませんでした。
だからこそ物語後半で常世に帰った伊夜は
対照的で読んでいると不穏な気配を感じました。
一体どちらが伊夜の素顔なのか、
なぜ追われてまで現世にやって来たのか、
イチの恋に暗雲が立ち込めます。
審査の時にも言われていた通り
少し展開が迷子なようにも感じましたが
イチの恋心は明確なのに対して
伊夜の心情はミステリアスに描かれているので、
この後2人にどんな展開が待ち受けているのか
とても気になるネームでした。
前回:2位 ぎざねこ×李光朗
『侵婚のラヴァーズ』
ここまで全ての課題で
上位3組に入り続けてきた
ぎざねこ×李タッグの作品。
面倒事を極力避けて生活していた彼方ケイゴと
彼の前に突如現れた宇宙人のデコルテが
地球に潜む凶悪な宇宙人と戦う物語です。
第三課題から引き続き登場となった
ケイゴとデコルテですが、
ケイゴは至って普通の高校生になっています。
コミカルなシーンではぎざねこさんらしい
テンポの速い掛け合いが特徴的で
フェチもしっかりと散りばめられていました。
今回の1話2話ではバトルというよりも
ケイゴが戦う決意をするまでが描かれていて
ケイゴとデコルテの人柄から生まれる
葛藤と決断の流れがとても印象的です。
ぎざねこさんの個性が炸裂しつつも
王道なストーリーにしっかりとまとめられていて
アニメ映えしそうな作品だと思います。
前回:圏外 藤田直樹×林士平
『BEAT&MOTION』
連載を意識して自身の得意ジャンルでもある
感情表現を主軸とした恋愛漫画を描いた
藤田×林タッグの作品。
過去のトラウマからアニメーターの夢を諦めた
竜彦が合コンで知り合った女性に
殺されかけたことをきっかけに
再び夢を抱いて再起していく物語です。
主人公の竜彦はこれまで見てきた藤田さんらしい
ネガティブを全面に押し出した性格で
挫折した夢の折り合いを付けて言い訳する姿が
とてもリアルに描かれていました。
そして夢を諦めた竜彦の心を
良くも悪くも掻き乱すヒロインのニコは
暴力的で滅茶苦茶ですが、
物語を動かす役割をしっかりと果たしていて
2人の間でストーリーが展開していきます。
竜彦の葛藤と2人の恋模様は2話のラストで
また新たな展開を見せるという
なんとも続きが気になる終わり方になっていて、
ストーリーに引き込まれていた私は
読み終わった時に衝撃を受けました。
前回:圏外 七志満・大石ススム×浅井友輔
『楽園残存』
ここまでの課題で見出してきた
自分たちの強みを生かした
七志・大石×浅井タッグの作品。
突出した身体能力を持つ風浦えると
IQ180の天才三雅幸は
才能豊かな学生だけが招待される
「楽園」に入学するはずでした。
しかし楽園の入学式で突然眠らされ、
気がつくと怪物が住う謎の施設にいた
という物語です。
最終審査の中でも言われていた通り、
怪物の描写が不気味で恐怖心を煽ってきます。
また、第1話では得体の知れないモノが
迫ってくる恐怖を丁寧に描いていて、
「そろそろ来るかな?」と思ったタイミングで
期待通りの登場をしてくれます。
また、主人公のえるや親友の幸も
キャラクター性がちゃんと活かされていて
主役としての安心感があります。
強いて言えばえるたちと一緒にいた
他の2人があまりにも普通すぎたのが
少しもったいないと思ってしまいました。
デスゲームの世界観がしっかりと演出された
不気味と不思議に溢れた楽園で
今後はどのような戦いが繰り広げられるのか
続きが気になるネームでした。
ここまでで最終課題の読み切り6作品を読んだ
私の個人的な感想をまとめました。
審査の様子および結果については
ぜひ動画をご覧になってください。
ちなみに今回の私の予想は…
甲乙付け難くてできませんでした!
全作品が今までより遥かにレベルアップしていて
上位3作品までは絞れたものの
順位までは全く予想できませんでした。
しかし、泣いても笑っても
これで優勝者が決まって、
賞金と副賞の連載+単行本化+アニメ化が
6組のうち誰かの手に渡ります。
一体誰が優勝したのか、
これまでの動画や記事を見てできた
皆さんは推し作家さんの結果を
見届けましょう!
それでは今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
次回で実況記事も最終回を迎えるので
ぜひ読んでみてくださいね!
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