異色の哲学コメディ漫画をご紹介
記事に興味を持っていただき
ありがとうございます。
皆さんは哲学についてどう思いますか?
私はよく人の考え方や世の中の仕組みについて妄想することがあります。嫌なことがあった時のストレス発散だったりただの暇つぶしで何のためにもならないことを考えています。
その時の考えが哲学とまでは言いませんが近いものはあるのでは?と思ったりします。ただし、実際の哲学はもっと複雑ですし、何より根拠があります。私のしがない妄想とは訳が違います。
今回はそんな哲学の分野で活躍した実在の人物が登場する『JKさんちのサルトルさん』という漫画をご紹介します。
あらすじ
作者・さのさくら先生& 大間九郎先生
『JKさんちのサルトルさん』は原作・大間九郎先生、漫画・さのさくら先生のお2人が描かれています。
原作の大間九郎先生は漫画原作の他に小説も書かれていて、『ファンダ・メンダ・マウス』で第1回「このライトノベルがすごい!」大賞・栗山千秋賞を受賞されています。
また、漫画では原作を担当されている『マズ飯エルフと遊牧暮らし』は現在10巻まで発売されています。
漫画担当のさのさくら先生は過去に『世界が終わったあとの漫画家と編集者』を連載されており、現在1巻完結の単行本として発売中です。
その他に7月5日から月刊コミックフラッパーで新たに『生真面目な夏目くんは告白ができない』を連載開始されました。
ベテラン人気作家の大間先生と新進気鋭かつ安定感のあるさのさくら先生による異色のタッグが描く異色の漫画がこの『JKさんちのサルトルさん』です。
みどころ
この漫画には実在の哲学者ジャン=ポール・サルトルが犬となって登場します。
サルトルさんは哲学の巨人と呼ばれ、初めてノーベル賞の受賞を自ら拒否したなどの逸話が多く遺っています。
そんな凄い人が喋る犬(パグ?)となって遠い日本でJKに拾われペットのような扱いを受けているというとんでもない設定の漫画です。
しかしそこは犬になっても哲学者のサルトルさんですから、主人公や周囲の人たちが抱える悩みを哲学の分野から鋭く切っていきます。
将来に不安を抱える主人公兄妹に夢について語ったり、親友だと思っていた幼馴染から突然のカミングアウトと告白を受けて戸惑う主人公に説教をしたりする姿はまさしく哲学者でした。
サルトルさんの使う言葉は小難しいですが各エピソードで主題となるのはあくまでも若者の悩みです。多くの人が抱いたことのある身近な不安や葛藤ばかりなので決して堅苦しくはなく、ときにはジョークを交えていて面白いです。
なんなら割とサルトルさんの言葉でも悩みが解決していないこともあります。
哲学という難しそうなジャンルをテーマにしていながらとても読みやすく、漫画的な面白さを兼ね備えた『JKさんちのサルトルさん』をぜひご一読ください!
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