映画のような短編SF漫画をご紹介
明けましておめでとうございます。
年明けからかなり過ぎてしまいましたね…。
正月気分もすっかり抜けたので、ようやく記事を更新しています。
さて、2022年最初の漫画紹介ですがお正月らしい漫画も、寅年にちなんだ漫画も思いつきませんでした。なのでいつもと変わらず、私の好きな漫画をご紹介します。
今回ご紹介するのは、少年画報社より出版されている『百万畳ラビリンス』です!
ぜひ最後までお付き合いください!
あらすじ
作者・たかみち先生
たかみち先生は成人向け漫画雑誌の『COMIC LO』の表紙を描かれていることでも有名です。キャッチコピーと合わせてエモさがあふれる秀逸な表紙がたびたび話題になっています。
漫画の他にもゲームのイラストなども描かれていて、幅広く活躍されています。「たかみち塗り」と呼ばれるほど特徴的なスタイルを確立しており、画集も多く発売されています。
ご本人のTwitterアカウントは見つけられなかったのですが、ホームページを運営されていました。
こちらのサイトではこれまでの作品がまとめられているので、興味がある方は要チェックですよ!
みどころ
本作のみどころは、短いストーリーに詰め込まれた緻密な仕掛けの数々です。単行本は上下巻しかないため、ストーリーに一切の無駄がありません。最後まで流れるようにお話が進行していくので読み始めたら止まらなくなります。
主人公の玖波島礼香はゲームのバグを利用して攻略法を編み出すのが大好きな変人です。普段から奇行が絶えないのですが、ルームメイトの庸子と一緒に迷い込んだ迷宮ではその奇才が大活躍します。礼香の奇想天外な攻略法にハラハラドキドキ、ワクワクさせられます。
また、登場人物も最小限に抑えられているため、一人ひとりのキャラクターがしっかりと深掘りされています。物語が進むにつれて友情を深めていく2人の姿に胸が熱くなりました。
わけの分からない迷宮に迷い込んだ礼香と庸子が、少しずつ真実に迫っていく様子に引き込まれていきます。迷宮の仕掛けを利用してできることを増やしていく礼香を見ていると、次はどんな方法で攻略するだろう?とワクワクして目が離せません。
まるで映画を観た後のような気分になって、何度でも読み直したくなる『百万畳ラビリンス』をぜひご一読ください。