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律子
2021年9月24日 09:07
この頃はすっかり日が短くなって、美彌子が夕刊配達から帰る頃は、もうほとんど真っ暗だ。ひたすら寒くて雪に覆われる冬へまっしぐらのこの季節。いつもなら気分も沈みがちな時期だけど、無事に普通の高校受験が叶うことが決まって、美彌子の心は晴れやかだった。「それで、一樹さんとは、その後どんな感じ?」「うーん…何ていうか」「あれ?目がハート形になっちゃう〜って言ってたじゃん、先週」「そうだったんだけど