文法以前(8)NGワードと言い替え
いろんな場面や状況下で、いろんなレベルのNGワードがあったりする。
「そんなもんはない!」
と、強弁しても良いとは思うけど、売り物にする原稿の場合、それ書いちゃうとお買い上げいただけないケースは普通にあるのであり。NGワードの言い替えなんかが行われたりする訳ですが、例えば「差別的だからNG」といった類を無理矢理かつ安易に言い替えてしまった場合、余計に酷いことになったりすることもあり。
ハゲ → 頭頂部の輝かしい方
デブ → ふくよか過ぎる方
とかね。
言葉は、辞書に載っている意味《だけ》を正確に指したりせず。それに付随する、または話者がそういうことにしようと決めた、もしくはわけわからんなりゆきで、何やかんやをゾロゾロと一緒に呼び寄せるナンギなツールもしくは他者_この視点ゆえに私は「ワタシのコトバ」という牧歌的な概念を持つことができない_なんであり。
共時態と通時態のクロスポイントというソシュール的教科書的構図に加え、《ワタシの語感》《アナタの語感》《◯◯さんの語感》などなどによって際限なく微分され続けているというか_試しに、百貨店とデパート、グラスとコップはどう違うのかを、近くにいる複数の人に尋ねてみてほしい_、何言うとんかわからんなってきたんで取り敢えずここまで。