「オットーという男」
久しぶりにグッとくるどころか
嗚咽が出るほど泣いた映画でした。
そして、はじめて
「折を見て何度も見たい。」
そう作品に出会えました。
妻に先立たれたへんくつじじいが、
引っ越してきたご近所さんとの交流で
心を解きほぐされていく…
予告を見る限り、割と王道なストーリーではあるけども
「グラン・トリノ」みたいな感じかしら。
あの映画好きなのよね。と思いつつ、
予定が合わないまま上映期間が終わってしまい、
先日配信を使いお家鑑賞しました。
正直、家で見て良かった。
というくらいの大号泣。
本当に素敵な映画でした。
何が良いって、悲しくて泣いているのではないということ。
美しくて、あったかくて、大好きで泣いてしまう感覚。
主人公のオットーはもちろん、
出てくるみんながあったかい。
映画を見ながら
「大好きな人の声が聴きたい」
「いつもありがとうと伝えたい」
という感覚になりました。
大好きなあの人に電話したくて、伝えたくて、
スタッフロールの間中ソワソワするくらい。
こんなことは生まれてはじめてで、
自分の中にこんな感情が沸くのかと本当に驚きました。
(ちなみにスタッフロールもとてもかわいい。)
私が一番好きなのは、
オットーの心臓が肥大してしまう持病を医師から聞いたマリソルが
「ハートが大きいってwww」と笑ってしまうシーン。
いや病院で、瀕死の人の前でダメでしょwwwと思いながら、
私も泣きながら笑ってしまいました。
マリソルの素直さ、まっすぐさが本当に好き。
大きなハートを持つオットー、
そして周りのみんな、オットーのそばにいてくれてありがとう。
私の大好きな人もありがとう。
そんな作品でした。