【詩】星の虫食い穴 他二編 29 山羊山ヨウコ 2023年5月13日 10:09 うす水色と橙のあわいに虫食い穴の一等星鋭くて繊細な白の一点をくぐりぬけてこのからだに捩じこまれてしまった暗いものを一滴残さず絞りだす川縁にスクールゾーン土瀝青に境 よたついて越える爺さんの自転車 道すがら呑んで角打ち表通り裏道 路地裏のタイムトラベル青空に没した丁字路或いは消防署 遠く海で砕ける珊瑚の音を聴くあくびを噛み潰す涙はその海の水の近く サイレンは真昼を慈しめ ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #詩 29