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【詩】ラムネ
天色の瓶に封じこめた透明な内圧は硝子玉を咥えて凍えている
微細に破裂する冷笑を凝らせた蒼白い炎天に沸々と上昇気流は結露する
【A】玉
【B】玉
B玉ではなくてもビー玉ではなくてもそう言って構わないといった何気無さに沈没する硝子
其処に在るのねさり気無くね
其処に在ってもね無くてもね
在ってもね無いのね
目的も無いのに気泡へ分裂していく透明さが語るでしょうたどたどしく聞こえるか聞こえないかの炸裂を
【A】一時の不浄は
【B】削ぎ落しましょう
一息に捻り潰そうとして掴まえ損ねた硝子から溢れ出したのはいつも懐かしくていつでもあたらしい天色
甘く濁っていつまでも吐き出すその果てのとめどもない泡に泡