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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

令和6年11月17日(日)

割と話題な本のようだけど、
あまり気にしてなかった本。

図書館でふと目についたので、面白くなければすぐ返却すれば良いや、と軽い気持ちで借りた。

一応、借りることを決める前にパラパラとしたときに、それなりに気になるワードがあったから、借りたのだけど。

そのワードとは、

①廊下にセックス・ピストルズ

どうやら著者は音楽ライターもやっていたとのことでロックに造詣の深い英国在住日本人女性が書いたもの…それは、ちょっと気になる…と思った。

②グルーミング

グルーミングとは、ペドフィリア(小児性愛者)が性的欲求を満たす目的で、最初はそれを見せずに目的の未成年を手懐けること。

ペドフィリアは、タイムリーな話題だし、人身売買撲滅に取り組むYouTuberを夏くらいにかなり見ていたのもあって。

そうか、そういう内容にも触れた本なのか…と、これまた気になった。





この本は、もう返してしまったので、
読み返しながら確認しつつ書くことが叶わない。

なので、記憶のある限りのことを書く。

(返すときは、またレビュー記録を記していこうとは思っていなかったんだけど…
さっき、またレビュー記録もやろ!と思い立ったので)

最も印象に残っている内容はふたつあって。

ひとつめは、

イギリスの中学校では、演劇のカリキュラムがあるということ

そして、演劇を学ぶことは、
コミュニケーションが苦手な子ども(大人でも)にとっては、とても役立つ訓練だということ。

発達障害などがある人は、相手の表情を読み取ったり自分の気持ちなどの表現が苦手な人もいて。

そういう人は意図的に学ぶことで、日頃のコミュニケーションに改善が見られるとのこと。

表情も、嬉しい時の顔、怒っている時の顔、悲しい時の顔、などを写真を見せて学ばせていくらしい。

私自身はといえば、全然人の表情は読める(つもり)。 

だけど、私は悲しいときに悲しくないふりをしたり、怒っているときも怒りを表現できなかったり、そういうのがコンプレックス。

小さいときの思い出で、
とある悲しいことが起きたとき、咄嗟の判断で「ここで私がわんわん悲しんだらママが大変…」みたいに思って、まーーーったく悲しくないふりをしたんだよね。
具体的には、意図的にテンションをあげた。

でも、そしたら「いや、へらへらしないでよ」みたいな感じで、ママには怒られて、完全に空振った…

その頃から、素直に感情表現をしなかったことで何か歯車が狂っていたなぁ🤔

演劇の勉強まではしないけど、
感情をストレートに表現するために、
今の私が取り組める訓練が何かしらありそう!というインスピレーションを得られたエピソードだったから印象に残っている。

ふたつめ。

「こうでなくちゃいけない」の鋳型は、後発的に植え付けられるということ

これは、普段から私がよく考えるテーマ。

著者は、保育士の仕事を通して、同性の両親を持つ子ども(ゲイカップルやレズカップルに育てられている子ども)とも頻繁に触れる機会があったそうだ。
著者の住むブライトンは特にそういった土地柄でもあるらしい。

そこで子どもたちは、友達の親が片親であろうがパパとパパであろうがママとママであろうが、なんにも気にしていない…というような様子が描かれていた。

子どもたちには「こうでなくちゃいけない」の鋳型がなかった。
「この形がふつう」とか「これはおかしい」の概念や、もっと言えば「この形の自分は嫌いだ」みたいな好き嫌いの嗜好性さえなかった。
そうしたものは、成長するとともに何処からか、誰かからかの影響が入ってきて形成されるものであり、小さな子どもにはそんなものはない。
あるものを、あるがままに受容する。
幼児は禅のこころを持つアナキストだ。

ここの部分は、とても印象に残ってて、
書き写してたからちゃんと読み返せた。


このマインドフルネス・ノートを使ってるんだけど、読んでたところがちょうどコンプレックスについてのページで。

内容がシンクロしてたから、
そのページに書き写してたんだよね。

コンプレックスも、まさに
誰かからの影響が入ってきて形成されるもの。

現代だとSNSの影響が大きいから、SNSによってコンプレックスを形成されることも多いよね。

SNSから直接じゃなくても、SNSに影響を受けた周囲の人を通して間接的な影響も受けるし。

ましてや、コンプレックスって美容業界からすればとてもお金になるマーケットだから、コンプレックス植え付けたほうがそれを解消する商品やサービスを売れるし。

だから、資本主義的に考えればコンプレックスは植え付ければ植え付けるほど儲かるんだよね…ちょっと私からしたら非人道的に感じるけど。

と、まぁ、それはともかく
「禅のこころを持つアナキスト」っていう表現が気に入ったのもあって印象に残っている。








ここ1週間書いてたブログは千文字目安にしてたんだけど、レビューともなると何記事かに分けるのは嫌だから、二千文字くらいになってしまったな🙄🙄🙄

日々、本や映画などたくさん見るので今後はそれらのレビューも書いていきます。

お読み頂きありがとうございます😊

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