自由律俳句40
一杯で帰るつもりが三杯目を頼んでいる
休日の夜。
舞台を観に行った帰りに
軽く一杯だけ飲みたくなった。
途中の駅で降り、いい感じのバーに入る。
レコードでジャズが流れ、メニューは無い。
カウンターの角の席に案内され座る。
蒸し暑い夜だ。
ジンライムを一杯飲んでスッキリと帰ろう。
オススメのジンでジンライムをいただく。
おいしい。
何も考えずにぼーっと1人飲む。
飲み終わってしまった。
もう少しジャズを聴いていたくなった。
もう一杯だけ。
二杯目はフルーティーなオススメカクテルを。
いい舞台を見た後に
心地よい音楽と美味しいお酒。
いい夜だ。
もうすぐ飲み終わる。
飲み干したら帰ろう。
「よかったらどうぞ。
お客様からのいただきものなんですが…。」
お菓子が出てきた。
「ありがとうございます。
では、締めのオススメカクテルを
一杯ください。」