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自由律俳句43

静寂の中に瞬きの音がする

明け方にふと目が覚めた。
薄明るい空間にひとり静かに横たわっている。
外の音は何も聞こえず
世の中の時が止まってしまったかのように
天井を見つめている。

どこかからパチ…、パチ…、パチと
音がした。
自分の瞬きの音だった。

音が聞こえたから
大丈夫だと思った。

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