シングルマザーの恋愛事情④
海でめいっぱい遊んで大喜びしている子供達。
ふと海を見た時に、
会って数時間の彼がこう言ってきたのだ。
(沖縄とか行きたいね!行こうよ)
おー、ナチュラル。
この人はきっとモテてきたんだろうなと感じるほど、
会話の節々に自信が見えていた。
今日はありがとうございました!
私は帰路につくつもりだったが、
何やら彼と子供達はヒソヒソ話をしている。
「今から〇〇くん(彼)と夕飯食べに行こうって!」
…めっちゃ仲良しになってるー。
そして想定外。
言っても3人とも海水で洋服ドロドロ。
愛犬もいるから車で待機もちょっとどうなのかと思い彼に聞いてみた。
「ワンちゃん車の中で大丈夫ですか?」
すると彼はこう言った。
「10月だし熱中症とかなら問題ないよ。
よかったら夕飯もどうかな?」と。
私はそれなら子供も喜んでいるしと言う理由で、
海岸から近い回転寿司へみんなで行くことにした。
当時の我が子は生魚が苦手で、
ツナや卵やハンバーグ寿司をメインにしか食べられなかった。
「刺身食べられないのはもったいないよー」
2人にそう投げかける彼。
すると意外にも息子は人生初のサーモンを注文したのだ。
驚いた。
ちなみに息子はちゃっかり彼の隣に座って、
最近ハマっているゲームの話をしていた。
なんて充実した1日なのだろう。
遊んだことで子供達は彼に対しても好意的だった。
今日誘ってもらえてよかったなーと思いつつ、
食事の後は現地解散となった。
今思うと、これが初デート。
正直かなり楽しかった。
私たちの最初の接点はこう言う形で持たれた。
その日の夜、
彼からLINEが来た。
「今日はありがとう、かなり楽しかったね!
久々にあんなに体動かしたなぁー。
良い子たちだね!」
かなり疲れただろうな…
なんだかんだ言って私もとっても楽しかった。
「ちょっと提案なんだけど…」
彼の様子が文面で少し変わったのがはっきりわかるほど、
句読点も何もないメッセージが届いた。
「5日後、午後に半休取るからランチに行かない?」
私は少し動揺した。
提案内容を見ると彼が私を車で迎えに来てくれると言うのだ。
家の場所はまだ知られたくないな…
そんなことを考えていると…
「近くに駅とかコンビニとか、目印になる場所ある?」
ん!?
テレパシー????
(後にこれはマッチングアプリでの紳士的マナーの一つだと知るのだが笑)
私は今休職中。
その日子供達は小学校あり。
私は返信に少し時間をもらったのだが、
お誘いに乗ってみることを決意したのだった。
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