私の相談相手T①
私には、
何か起こった時に話を聞いてくれるTという友人がいる。
Tはかれこれ10年以上の仲なのだが…、
恐らく私たちの関係性は特殊と思われてもいい部類。
今日はTとのこれまでの関係について振り返っていく。
Tと出会ったきっかけは共通の友人を通しての飲み会。
私は当時全く気づいていなかったが、
きっとあの飲み会は「合コン」だったと思う。
そう、Tは男性である。
私は友人になんとなしに呼ばれた飲み会に参加し、
全く知らない男性が目の前に2人いることに驚いた。
もちろん仕事ではないから、
私の人見知り発動。
私は聞かれた質問に答える程度で、
自発的な発言は全くできなかった。
友人はTではないもう1人の男性に好意を寄せていたようで、
要はお互いの友人を呼んで飲み会をしよー!
…という話になったようだった。
私もTもその友人達として呼ばれた。
当人達はなんだか和気藹々。
私とTは何となくそこに座っていたのだが、
流石にこの場でこの空気感は勿体無いと思ったのか、
Tは私に話しかけてきた。
T「お酒飲まないの?」
私「飲めないんです。
アルコールは反応でちゃうから、
コーラでも十分楽しんでます!」
そこから何となくぎこちない会話が続き、
流れで連絡先を交換することとなった。
当時私には彼氏と呼べる人はいなかった。
その飲み会からしばらくして、
Tから連絡が来た。
T「2人でご飯行かない?」
なんか話すことあるっけ?
なんとも失礼な感情を抱きながらも、
時間に余裕があった私はその誘いに乗ることにした。
Tとは同い年。
当時も今も彼は美容師。
おしゃれが好きで特に古着屋巡りが趣味。
当時「〇〇にいたおしゃれさん」的なスナップ雑誌にも、
ちょこちょこ写真が載るような人だった。
今も昔もブリーチで明るく染め上げた短髪。
でも肌は白い。
178㎝と高めの身長、
見た目は強面な感じ。
はっきりいうが、当時のTはチャラかった。
でも当時はまだ20代。
私も少しばかりだらしない考えもあった為、
言われるがまま待ち合わせ場所の上野へ向かった。
一度会っていたこともあり、
人見知りはかなり落ち着いていた。
いろいろ話をしていた中で、
翌日2人とも仕事が休みだということが発覚。
そこから話の流れで、
私は彼の家へお邪魔することになった。
多趣味な彼の家。
当時の彼の家で印象に残っているのは、
ロードバイクが壁にかかっていたこと。
たくさんのスニーカーがスチールラックに並べられていたこと。
出会った時期が冬だったこともあり、
こたつが置かれていたこと。
一人暮らしの家にしてはかなり片付いていたこと。
こんな感じだ。
夜にそんな所にお邪魔しているのだから、
想像の通り私達は関係を持った。
でも、付き合うとか本質的な話は全くなく。
所謂、「そういう友達」という関係になった。
その後も仲間内で集まり飲み会が開催されたり、
個人的に2人で会いお互いの家で夜を共にするということが数回続いた。
そんな仲間内の1人から、
紹介されたのが元夫だった。
紹介された当初、
私は自分がTを好きかもしれないと思い始めていた。
曖昧な関係性にも少し不安が募り出していた。
このままじゃ嫌だな…
そう思い私はTに心のうちを明かした。
でもメールで確信を突こうとすると、
Tは毎度はぐらかす。
そんなやりとりが続き、
私はTとの「そういう友達」をやめて、
元夫と交際することを決めたのだ。
そこから私はスピード婚。
私の状況は仲間内からTも聞いていたようで、
妊娠し、流産した時にもどういうつもりか、
「体平気か?」とまめに連絡をくれていた。
その数ヶ月後、
Tも授かり婚することになったと仲間内から聞いた私。
当時は全く気づかなかったのだが、
Tは私と会っていた時期、
実は彼女がいたそうだ。
そりゃ…
確信ついても応答しないですよね…。
そこから私は長男を出産するまで、
Tとは一切連絡を取ることをやめた。
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