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キャッチャー蓋論Ⅰ

 お疲れ様です、横国の中島です。クリスマス、そして大晦日が刻々と近づいていますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。横国2年は25日に忘年会を開くことで合法的にクリぼっちを回避するシステムが成立しました()

 さて、自分はキャップ野球におけるキャッチャーのあれこれについて書いていきたいと思います。黎明期は「壁」ですらなく、逸らしても許される「的」といっても過言ではない(?)役割だったキャッチャーは、振り逃げ・パスボール・ワイルドピッチといったルールが追加されるにつれ、その重要度が増してきました。チーム事情は様々とはいえ、基本的にはキャッチャーが優先されるような時代になってきたことはシャッフル大会のドラフトの順位からも明らかでしょう。リーグ捕手MVPに選んでいただいた身としましては、自分の経験が少しでもキャッパー各位の参考になれば幸いです。

心構え


 そもそもキャップ野球という競技において重要なものは何でしょうか?自分は「コントロール」だと考えています。投手は制蓋力、打者はバットコントロールが必要ですが、それらと同じようにキャッチャーは精神的なコントロールが求められるポジションです。これはキャッチャー本人のメンタルだけでなく、投手と打者も含まれます。キャッチャーが簡単に逸らすと、投手は厳しいコースに思い切り投げられなくなり、一方で打者はバッテリーエラーを期待して気楽に打席に入れます。このように、試合におけるプレイヤーのメンタルの大部分をキャッチャーが占めています。投手の気持ちを切らさず、打者にプレッシャーを与えるという点においても、その役割の重要性を認識しておきましょう。

ブロッキング

 ブロッキングは難しいですよね… キャップ野球では低めのショートバウンドだけでなく、高めや横に大きく逸れるパターンも考えられます。自分はサインを出した時、構えた場所以外にも逆球や叩きつけなどその投手ごとにあり得るパターンを三個くらい考えておき、体の配置を決めています。体の配置の方法として考えられるのは、膝を地面につけるor立て膝だったり、爪先で地面を蹴る準備をしておいて腰を浮かせやすくするなどですかね。
キャッチャーにとって膝の保護はかなり重要で、外では分厚いズボンもしくは膝当てがあるとかなり楽です。また、最初から膝を付けておけば地面に打ち付けることが減るため、気付いたらアザになっていた、なんてことがなくなります。長いイニングを戦う時には、有走者時・ツーストライク以外では無理しないなど体力の配分も考えられるとgoodです。


キャッチング


 キャッチングは動画映えを狙ううえで必須です。さらにメリットを挙げるとすると、前に弾いていちいち拾うよりテンポが良くなります。ただ、本当に大事な場面では必ずしもキャッチングしなくてもよく、特に両手捕りの人はパスボールにつながるときもあるのではないかと思います。そのあたりは場面によって使い分けてみてください。
 キャップ野球では投手によって特殊な変化が多いため、ここではストレートに絞って書いていきます。ライズ質のストレートは上から被せて捕ると片手で掴める確率が高いです。両手で捕りにいくなら手を左右ではなく上下に開閉した方が当然捕りやすいです。カット質のストレートに関しては、一刻も早く蓋の軌道に斜め下から手を入れることを意識しています。また、カット系は抜け球がシンカー方向に曲がることもあるため注意が必要です。これは自分の癖かもしれませんが、ショートバウンドではないときでも、タイミングを合わせて膝を付けながら体を沈めると手の下をすり抜ける確率が低い気がします。
 空冴さんの指を揃えた構えは、投手から見ても実際に捕っていても蓋が手に吸い込まれる感じがして個人的に好きです。


フレーミング


フレーミングは、高さ審判の存在というこの競技の性質上、蓋の軌道だけを見られるためあまり意味が無いと思われます。野球経験を踏まえてもキャッチャーが捕球後に手(ミット)を動かすとストライクと言われにくいのでやめておきましょう。


かなり長くなったので今回はここまでにして、配球のことは次回書いていきたいと思います。

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