おじいさんの話:仕事を作るときに外せない未来像の下絵
本日お墓参りに行ってきました。
父、祖母、祖父が入っているお墓です。
今の私が未来のために活動できるのも父をはじめ、このお三方(そしてもちろん母も)のおかげにほかなりません。この日くらいはしっかりとお礼を伝えないといけないな、と。
とはいえ祖父はルソンで戦死しており、お骨はありません。
祖父は信州の田舎集落なのに、新しいものをすぐに取り入れるとてもクリエイティヴな方で、皆が集まってくる人だったと存命だった頃のご兄弟の方々に伺いました。満蒙開拓団の話が出た時も新天地での未来を切り拓きたいと、真っ先に参加したそうです。
それを聞いていて、何か共感できる気がして、私を見守ってくださっているような感じがしたことをはっきりと覚えています。
今でもとても繋がりを感じる存在です。
争いごとが嫌いで、満州でも現地の中国の方々ととても良い関係を築いていたらしく、母が生まれた時も皆さんからとても可愛がっていただいたと祖母から聞きました。
そんな祖父も終戦間際になって招集されてしまい、激戦地ルソンに連れて行かれてしまいました。どのように亡くなったかは明らかになっていません。体が強い方ではなかったので病死か、上陸前に潜水艦の攻撃を受けた、などの話を祖母から聞きました。祖母としては祖父に戦っていてほしくなかったのかもしれません。
そんな祖父の名が刻まれたお墓を母が丁寧に拭き上げて、「ルソンで亡くなったから・・・」とお水をかける姿は、滅多に見ることのできない「一人娘」のそれでした。
今年は祖父の話だけですが、いつか祖母の話も記しておきたいな。
おかげさまでここまでのところ私は戦地で理不尽に死んだり殺したりするようなことがなかったのですが、
ついこの間、日本でもそのような人たちがいたんだ、ということを意識することは大切なことだと思います。
理不尽な人生を送らされた全ての人のためにも。