見出し画像

【ゆっくり学ぶシルバーバーチの霊訓】56

※本文中の引用文は記載のあるもの以外は、
『シルバーバーチの霊訓(一)』潮文社刊
アン・ドゥーリー編
近藤千雄訳
よりの引用です。

問 「弱肉強食の自然界をこしらえた創造主がどうして全てを愛する神であり得るのでしょうか。」

 答 「限りある知恵で無限の叡知を理解することはできません。宇宙規模の問題を肉眼だけを通して覗いてみても、つまり限られた知性でもって理解しようとしても解決は得られません。全体のごく限られた一部しか見えないからです。

確かに自然界には弱肉強食の一面があり、腹が空けば互いに食い合うこともしますが、それは自然界全体としては極めて些細な話であって、人間界と同様に動物界にも調和と協調の原理が働いております。チャンスに恵まれればその原理を如実に見ることができます。

 それとは別に人間としての責務に関わる一面もあります。つまり、上に立つ者が低い進化の過程にある者に対してもつ責務です。人間も動物も、樹木や果実、花、野菜、小鳥などと共に一つの生命共同体を構成しているからです。

全生命は、進む時は共に進み、後戻りする時は共に後戻りします。ですから、人間が愛と慈悲と同情の心を発揮すれば、それこそオオカミと小ヒツジが相寄りそって寝そべるようになるでしょう。」

私たちの目から見て残酷に見える物事も、神の永遠の視点から見れば愛の表れである事が分かります。

私たちは価値観が間違っているため、たとえば死を恐れます。

誤解を恐れずに言いますと、例えば巨大災害によって多数の人命が失われる事も実は人類全体の啓発のために起きている事であり、〝死〟イコール〝不幸〟ではないと理解すれば物事の見方は180度変わります。

残された遺族の悲しみも霊性進化への過程なのだと理解すれば、これも決して不幸なのではありません。

なかなかそのように思う事はできないかもしれませんが、物事の実相を知る事で徒に抱えなくても良い不幸を取り去る事もできると思うのです。

幸福、不幸という状態は心の中にしか存在しません。そして、それは各人の受け止め方ひとつでどちらにも変わる物なのです。言い換えれば、幸、不幸を決める権利は自分にあるという事です。

そうであるならば、幸福な方を選択する方が得策ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

問 「人間一人ひとりに守護霊がついているのですか。」

 答 「母体内での受胎の瞬間から、あるいはそれ以前から、その人間の守護の任に当たる霊が付きます。そして、その人間の死の瞬間まで、与えられた責任と義務の遂行に最善を尽くします。守護霊の存在を人間が自覚するとしないとでは大いに違ってきます。自覚してくれれば守護霊の方も仕事がやりやすくなります。

守護霊は決まって一人だけですが、その援助に当たる霊は何人かおります。守護霊にはその人間の辿るべき道があらかじめ分かっております。

が、その道に関して好き嫌いの選択は許されません。つまり、自分はこの男性にしようとか、あの女性の方が良さそうだ、といった勝手な注文は許されません。こちらの世界は実にうまく組織された機構の中で運営されております。」

守護霊は血縁者であるとは限りません。地上では一面識もなくても、霊的親和性によって守護の任にあたる事の方が多いようです。

特殊な使命を持って地上にいる場合、霊団が組織されます。その霊団をまとめ上げるリーダーがおり、その他にもガイドが複数名補佐に当たります。ひとりの人間に数十名のガイドがつく場合もあります。

守護霊の存在を自覚して生きるという事は、生まれてきた目的を見つけるために大いに助けになります。

と言いますのも、守護霊は私たちを本来の目的へと向かわせたいのですから、様々な手段を通して道標となるサインを送ってきます。

私たちの方でも、これは守護霊からのメッセージかな? という心づもりがあれば、それに従おうという気持ちにもなります。

自分でも不思議だがいつもと違う行動を取りたくなったり、何となく気が進まない事や、逆に俄然やる気が出てきたりといったサインに気がつく確率が高くなります。

インスピレーションを理性が打ち消してしまう事もよくあるのですが、そういった事に対しても受容性が増す事になりますので、慣れてくると守護霊の意図を読み取る事もできるようになります。

生きる事において霊界との協調関係が築けるようになるという事ほど頼りになるものはありません。恐れるものなど何もなくなってしまいますので、人生がとてもラクになります。

守護霊との協調関係を密接にするためには瞑想が必要です。ですが、やり方によっては危険を伴いますので、きちんとした知識を得てから行うようにして下さい。

瞑想については以下を参考になさって下さい。


それでは、今日はここまでとします。

Capella✝️


いいなと思ったら応援しよう!